「愛猫の食べている製品がしっくりこない!」「愛猫に一番合った製品を探している!」など、数多くあるキャットフードのなかから、愛猫に一番合う製品を見つけ出すことが難しい方も多いことでしょう。そこで今回この記事では、2024年度最新版のキャットフードおすすめ11選をご紹介します。キャットフードの種類や選び方の基準、食事の与え方などでよくある質問についても詳しく解説していきます。最後までこの記事をお読みいただき、最適なキャットフード選びにお役立てください。
目次
猫が元気で長生きするために大事にしたい食事
令和5年に実施された全国犬猫飼育実態調査では、猫の平均寿命は15.79歳と約10年前と比べて1.43歳長くなっています。猫の平均寿命が長くなっている要因としては、飼い主の愛情はもちろんのこと「キャットフードの進化」にあることは間違いありません。また、現在正規で市販されているキャットフードは、国が定めた「ペットフード安全法」により安全が確保されています。そして、安全性が保証されているキャットフードのなかで、猫に必要な栄養素を知ることが、愛猫がいつまでも元気で長生きするために必要です。
猫に必要な栄養素とは
人も猫も栄養素はバランス良く摂ることが大切ですが、特に猫に必要な栄養素が「タンパク質」です。
人間は、主なエネルギー源として炭水化物を摂ることでブドウ糖を吸収します。一方、猫はタンパク質からもブドウ糖を作ることができるため、良質なキャットフードであれば炭水化物を与える必要はありません。また、猫に高タンパク質なキャットフードを与えることは、体の成長や筋肉の修復、代謝の調整などに働くため、必要不可欠なものになります。なお、タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されており、そのうち10種類は必須アミノ酸といい、体内で作ることができません。そのため、必須アミノ酸のうち1種類でも不足してしまうと、低タンパク質の食事になってしまうので注意が必要です。
その他、アミノ酸の一種である「タウリン」も猫にとって、成長や健康維持に欠かせない栄養素です。タウリンが不足すると、網膜萎縮症を起こして失明するおそれもあります。また、猫は自分の必要量のタウリンを体内で作ることができないため、食事からタウリンを補給することが必要です。
ドライフードとウェットフードの正しい選び方
猫の食事の種類は、大きく分けて「ドライフード」と「ウェットフード」の2種類あります。2つの大きな違いは、水分の含有量です。ドライフードの水分含有量は10%程度以下、ウェットフードは75%程度になります。
なお、2020年キャットフードに関する意識調査によると、ほとんどの飼い主が「ドライフード」を与えている結果から、現在愛用されているのはドライフードが多いようです。
また、ドライフードとウェットフードの両方を混ぜて与えるミックスフィーディングという方法もあります。次に、正しいキャットフード選びのために、ドライフードとウェットフードそれぞれのメリットとデメリットについて確認していきましょう。
ドライフードのメリットデメリット
最初に、ドライフードのメリットとデメリットについて説明していきます。ドライフードの大きなメリットは、総合栄養食が多いことです。総合栄養食とは、猫が1日に必要とする栄養をバランスよく摂ることができるフードを言います。総合栄養食は水と一緒に1日に必要な規定量を与えていると栄養不足になる心配がありません。また、ドライフードは開封後ジッパーできちんと閉じたり、クリップ止めなどすることで賞味期限まで品質を落とさず保存することが可能です。さらに、ウェットフードと比べて比較的安く販売されている点もメリットになります。その他、ドライフードのカリカリした固い表面は咀嚼力が鍛えられて歯肉を刺激するため、口内炎の予防にも貢献します。
次に、ドライフードのデメリットについてご説明します。デメリットとしては、猫にとって必要不可欠である水分量がドライフードには少ないことです。そのため、与える際は常に水を用意しておくことが必要になります。
なお、水分摂取がうまくいかないと腎臓疾患を引き起こす可能性があるため、水分は積極的に飲ませるようにしましょう。また、ドライフードはウェットフードに比べて香りが弱いため、食いつきが悪くなることもあります。他にはドライフードは固いため、咀嚼力が弱い子猫やシニア猫には食べにくい点もデメリットになります。
ウェットフードのメリットデメリット
次に、ウェットフードのメリットとデメリットについて説明していきます。大きなメリットは、水分量が多いことです。そのため、水を普段あまり飲まない猫でも水分補給を兼ねて与えることが可能です。また、ドライフードに比べて魚や肉の香りが強いため、比較的食いつきが良いことも特徴です。さらに消化にも良いため、胃腸が弱っている猫でも安心して与えられます。その他、ウェットフードは、フレーク・ペースト・パテなどいくつかのタイプがあるため、猫の嗜好や体調に合わせて与えることが可能です。
一方、デメリットは開封後の長期保存ができない点です。ウェットタイプは、水分が多く細菌が繁殖しやすくなるため、開封後すぐに消化するほうが良いでしょう。また、傷みやすいこともあり、保存料などの添加物使用が多いのも注意が必要です。さらに、1食あたりの価格がドライフードと比べて高い点もデメリットになります。
キャットフードの選び方
次に、キャットフードを買うときの基準についてご説明します。それぞれの基準内容を確認しながら、愛猫が健康的に食べ続けられるフード選びの参考にしてください。
栄養素で選ぶ
猫にとって一番大切なことは、必要な栄養素を毎日摂り続けることです。そのため、年齢別に必要な栄養素の違いについて把握しておくことは重要です。また、キャットフードには与える時期や目的別でさまざまな種類の表示区分もあるため、あわせて確認しておきましょう。
年齢別に必要な栄養素
下記の表は、年齢ごとのキャットフードの選び方のポイントや、必要な栄養素についてまとめたものです。年齢別に必要な栄養素を確認していきましょう。
その他の注意点やポイントとしては、避妊・去勢をした成猫はホルモンバランスの関係で太りやすくなります。そのため、避妊・去勢をした猫は、専用のキャットフードやカロリー控えめのキャットフードが良いです。また、猫の病気で特に気をつけたいのが腎臓病です。予防のためには、アルギニンやオメガ脂肪酸が配合されたキャットフードを選ぶのも良いでしょう。その他、成長期は食の好みを形成する時期でもあるため、さまざまな味や食感のフードを試してみるのもおすすめです。
キャットフードの表示区分
次に、キャットフードを与える時期や目的別で異なる表示区分の種類についてご説明します。表示区分に示されている種類とは、下記の表にある「総合栄養食」「間食」「一般食・副食」などの目的食です。これらを正しい方法と量で与えることが、猫に必要な栄養素を提供することになります。
なお、各表示区分の1日の給与量は、市販されているキャットフードフードのパッケージに表示されている量を守るようにしましょう。また「療法食」や「栄養補助食」を与える際には、かかりつけの獣医師の指示に従うようにしてください。
好みの味で選ぶ
キャットフードを食べ続けていくためには、風味や食感など好みの味で選ぶことも大切です。市販のキャットフードの多くは、魚類からチキンなどの肉類や白身魚の魚など豊富な風味が取り揃えられています。そのため、最初はサンプルや小さな袋を買うことで愛猫の好みに合うかどうか試してみるのも良いでしょう。
また、一般的に猫はドライや柔らかいウェットタイプを好む場合が多いようです。しかし柔らかいウェットタイプは、日持ちの悪さで味が変わってしまうことがあるため、保存方法や味の変化には十分気をつけましょう。
食いつきのよさで選ぶ
愛猫がキャットフードを食いつきよく食べている姿を見るとホッとしますよね。食いつきのよさは、そのキャットフードを気に入っていることの証拠にもなります。それでは、逆に食いつきが悪いときは、猫にとってはどのようなことが起きているのか気になるところです。
キャットフードの食いつきが悪い原因として考えられるのは、風味の劣化や好みの変化です。キャットフードを開封してから時間が経つと酸化してしまいます。そのため、風味や品質が劣化することで味が変わり食べなくなるのです。また、劣化したフードは食いつきが悪くなるだけでなく、栄養成分が不足してしまうためよくありません。さらに、猫にはさまざまなものを食べたほうが、生存戦略上有利であるという考えである「ネオフィリア」という習性を持っています。この習性が強いと同じフードを食べ続けることを好まないことが起きてしまいます。対策としては、違うフードと混ぜてみたり、より肉や魚の匂いが感じられるフードに変えてみるなどの工夫をしてみましょう。
体調や体質などの目的で選ぶ
猫の種類のなかには体質の違いがあり、また生き物である以上体調の変化が起こることがあります。そのため、キャットフードは体調や体質に一番合ったものを選ぶことが大切です。次に、下記の表で主な体質や起こりやすい体調の変化について原因や対策などを確認していきましょう。
キャットフードのおすすめ11選!
次に、キャットフードのおすすめ11選をご紹介します。それぞれの特徴を確認しながら、愛猫に最適なキャットフードを見つけていきましょう。