「シャンプーで頭を洗っていると 頭皮が妙にピリピリ する」
「毎日しっかりと髪を洗っているのに、 かゆみやフケ が出る」
このような症状で悩んでいる人は、 他の方と比べて肌が弱い敏感肌 である可能性が強いです。敏感肌の人はシャンプーの強力な洗浄成分が肌に合わず、頭皮トラブルを招く恐れがあります。
そんな性質の肌の人におすすめなのが、敏感肌用のシャンプーです。果たして敏感肌用シャンプーとは、一般的なシャンプーと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
今回は 敏感肌シャンプーの特徴 、そして おすすめ敏感肌シャンプーおすすめ10選+1 を紹介します。敏感肌で毎日のシャンプーが辛い・フケやかゆみに困っている人は、参考にしてもらえたら幸いです。
敏感肌とは?シャンプーとの相性は?
敏感肌とは 普通の人より肌の保護機能が弱い ために、外部からの刺激に反応してしまう肌のことです。
敏感肌の症状、そしてシャンプーに反応する敏感肌の症状について、以下より説明しましょう。
敏感肌の症状
敏感肌の人は以下のような症状が起きやすいのが特徴です。
・肌がすぐに赤くなる
・皮膚がヒリヒリしやすい
・肌がガサガサに乾燥しやすい
・かゆみが起きやすい
・かぶれ・ニキビ・ブツブツ・炎症が起きやすい
敏感肌の人は、普段の日常生活のちょっとした出来事である、肌が服や接触物との間で生じる摩擦によっても肌が赤くなったりします。また日差しが強い時期の外出中に、紫外線を浴びて肌の調子がおかしくなることも珍しくありません。
普通の人であれば特に何も起きない現象でも、敏感肌の人の場合は肌に異常が生じてしまうのです。また敏感肌が外部からの刺激を受けると、粉をふいたような状態になります。この状態は見栄えも決して良くなく、女性の場合は化粧のノリも悪くなるでしょう。
痛み・かゆみなど身体的な感覚だけでなく皮膚表面の見た目も悪くなる のが、敏感肌の症状の特徴です。
刺激の強いシャンプーを使った場合の症状
頭皮の頭髪についた油や汚れをしっかりと落とすために、毎日の洗髪をしっかりとやっている人もいるでしょう。しかし敏感肌の人がそれをやると頭皮にダメージを与えてしまいます。シャンプーは汚れ・油をしっかりと洗い流せるための洗浄成分が含まれているのが特徴です。
しかし 成分の効果が強いということはそれだけ頭皮にかかる負担も重くなるため、頭皮のかゆみ・痛み・かぶれ・フケの大量発生 などが起きます。特に洗浄力の強いシャンプーは、頭皮の乾燥を防ぐ皮脂を必要以上に洗い流すため、乾燥を招きやすくなるでしょう。刺激の強いシャンプーには以下の特徴があります。
・石けん系:石けん素地や脂肪酸ナトリウムなどの成分が含まれた「石けん系」
・ラウレス硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムなどが含まれた「高級アルコール系」
・防腐剤やタール色素が含まれたシャンプー
上記のシャンプーは強い洗浄力・雑菌繁殖の防止などの効果がありますが、肌が弱い人には刺激が強いため、避けたほうがいいでしょう。
敏感肌用・低刺激シャンプーとは
刺激の強いシャンプーによる頭皮トラブルを回避するためには、敏感肌の人を対象にした 敏感肌用・低刺激シャンプー の利用をおすすめします。低刺激シャンプーの特徴は以下のとおりです。
・洗浄成分がアミノ酸
低刺激シャンプーは、配合されている洗浄成分が アミノ酸 で構成されていることが多いです。アミノ酸は髪や頭皮を構成している要素の一種なので、同一の成分であるアミノ酸は頭皮・髪に負担がかかりません。
他の洗浄成分に比べたら洗浄力はマイルドですが、必要以上に皮脂を洗い流すことがないため、頭皮の乾燥も防ぎます。
・保湿成分が配合
敏感肌の人に起きやすいのが潤い不足による乾燥です。これによりかゆみやフケの大量発生、炎症が起きやすくなります。
それらの症状を回避するのが 保湿成分 が配合されたシャンプーです。成分の働きにより髪や頭皮の潤いをキープして健康的な状態を維持できます。
・無添加
防腐剤・合成香料・着色料などの 添加物が一切配合されていない無添加シャンプー であれば、敏感肌でアレルギーの症状が起きやすい人にとって安心です。ただし特定の成分に反応しない人は添加物が配合されていても心配する必要はありません。
敏感肌用シャンプーの選び方
敏感肌の人が低刺激シャンプーを選ぶ場合、どのような点に気をつければいいのでしょうか。以下より敏感肌シャンプーの選び方をタイプ別に紹介します。
シャンプーの刺激が気になる人
シャンプーを使って洗髪している際、頭皮が妙にピリピリするのが気になる人は、シャンプーに含まれている洗浄成分をチェックしましょう。
一般的に市販されているシャンプーは、髪に付着した汚れ・頭皮の表面にある皮脂や外部からの汚れなどを一掃するために、 洗浄力が強い成分 が配合されています。頭皮の汚れは毛穴を塞ぐことによって髪の生成を妨げて薄毛・抜け毛が多発する原因にもなるため、しっかりと洗わなくてはいけません。
ただし、 洗浄にばかり気を取られると、敏感肌の人は頭皮にダメージ を受けます。洗浄力の強いシャンプーは高級アルコール系シャンプーです。
高級アルコール系シャンプーとは、成分に含まれている炭素数が多いシャンプーのこと。炭素数が多ければ多いほど泡立ちがよく、高い洗浄力があるというのが特徴です。「高級」というのは高価という意味ではなく、炭素数が6以上であることを指しています。
頭皮にこびりついた皮脂や汚れ、髪のスタイリング剤をきれいに一掃してくれますが、その分、肌への負担もかかります。この系統のシャンプーには以下の成分が配合されているのが特徴です。
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス塩酸アンモニウム
・ラウリル硫酸塩
・ラウリル硫酸Na
・石けん用素地
・脂肪酸ナトリウム
これらの成分が含まれていない低刺激をうたうシャンプーを選ぶことが大事です。
かゆみ・フケが気になる人
かゆみ・フケが発生する原因の一つは、 頭皮の乾燥 です。洗浄力が強いシャンプーは頭皮の皮脂・汚れを綺麗に取り除く働きをしてくれますが、 洗浄力が強過ぎると乾燥防止のための皮脂まで洗い流されます 。
かゆみ・フケを回避するためには、 髪や頭皮の潤いをキープする保湿力が高いシャンプー を選ぶことです。洗浄力の高さ・心地よい香りなどをアピールしているシャンプーを避けて、保湿成分が多く含まれているシャンプーを選びましょう。保湿成分に分類されている成分は以下のものです。
・グリセリン
・セラミド
・ヒアルロン酸
・スクラワン
・椿オイル
・アルガンオイル
・ホホバオイル
また、洗浄力がそれほど強力ではないココイルグルタミン酸Na・ココイルグリシンK・ココイルメチルアラニンNaなどの成分が配合されたシャンプーもおすすめです。
添加物が気になる人
シャンプーに限らず普段から添加物が気になる人、それに反応する アレルギー体質 の人は、シャンプーに配合されている添加物を確認しましょう。添加物は品質維持・良い香りの発生などで使い心地を良くする働きをするため、決して悪いものではありません。
しかしシャンプー使用により頭皮のコンディションが悪化する・アレルギー症状が出るなど、添加物が気になる人は注意して使用を避けるのが無難です。
シャンプーのなかには 無添加・無香料のシャンプー もあるため、添加物の弊害が気になる人におすすめです。ただし無添加シャンプーは洗浄力が強くない・使用期限があるなどのデメリットもあることも覚えておきましょう。
使用感で選ぶ
配合成分が同じようなシャンプーであっても、いざ試してみると使用感が異なったりします。 泡立ちや泡切れ、香りの強さ、洗い上がりの状態 など、細かいポイントが気になるときには、実際に使った人の口コミを参考にしてみるのも良いでしょう。自分が求めている使用感とあまりにもかけ離れていると、シャンプー時間をストレスに感じてしまう可能性も否めません。頭皮のことを考えると、泡立ちは特に注目してほしいポイントです。
最初から泡で出てくるタイプのシャンプーであれば、質感や泡の出やすさなどもチェックしておくと良いでしょう。また、汗をかく機会が多い、頭皮のムレが気になるという人であれば、洗い上がりがさっぱりとしたシャンプーがおすすめです。他にも、使った後の髪のきしみや香りなど、さまざまな点に注目しながら、自分が使用しやすいシャンプーを選んでみましょう。
価格で選ぶ
毎日使うシャンプーだからこそ、 継続しやすい価格 のシャンプーを選ぶことも大切です。大容量のシャンプーであれば家族みんなで使用できるため、コストを下げることができます。ちょっと高めのシャンプーは、特別な日に使うことで贅沢感を味わうことができるでしょう。
どのシャンプーが自分に合っているのかわからない場合は、1回使い切りのお試しサイズやトライアルセットなど、気軽に試せるサイズから選んでみるのもおすすめです。
「シリコン」は肌にとって本当にNGなのか?ノンシリコンとの比較
敏感肌の人にとって注意するべき点と思われているのが、ドラックストアに多く置かれている市販の シリコン配合のシャンプー です。シリコンは敏感肌の人にとって本当に害のある成分なのでしょうか。次よりシリコンシャンプーのメリット・デメリットなどについて説明します。
シリコン配合シャンプーのメリット・デメリット
シリコンシャンプーに配合されているシリコンは、ケイ素などにより構成されている有機化合物です。シリコン配合のシャンプーには以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
・スタイリングが楽にできる
・キューティクルをキープできる
・コーティングにより外部の刺激・ドライヤーの熱から髪を保護する
・ヘアカラー・パーマの持続性を高める
・髪の手入れに手間・費用がかからない
シリコンのメリットはきれいな髪を持続させる・外部の刺激から保護する力が強い 点です。それによりヘアカラーやパーマも長続きします。美容院に通って高い費用を出してヘアケアをするより、時間と費用をかけずに一定のクオリティを維持することが可能です。
【デメリット】
・新しいヘアカラー・パーマがやりにくい
・頭皮トラブルの恐れがある
・髪のダメージに気づきにくい
保護・持続力が強いシリコンは髪がしっかりとコーティングされているため、 新しくヘアカラー・パーマをする場合、やりにくいという弊害 も生みます。
そしてコーティング力によりきれいに中身を持続できても、それは決して補修成分の働きではありません。そのため、気づかないうちに髪のダメージが蓄積されている恐れがあります。
そして、頭皮に付着すると毛穴が詰まって抜け毛・薄毛が発生しやすいこともデメリットで す。
ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリット
シャンプーの中にはシリコンが一切配合されていないノンシリコンシャンプーもあります。ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・頭皮に強い刺激を与えない
・髪が軽い仕上がりに
・ヘアカラーやパーマの専用液が浸透しやすい
ノンシリコンシャンプーのメリットは、 髪本来の健康を保てる ことです。シリコンの強い作用で髪や頭皮が刺激を受けることもなく、コーティング作用もないために洗浄後の仕上がりも軽やかになります。
コーティングがないため新しいヘアカラー・パーマをかける場合、液が浸透してきれいな仕上がりになるのも特徴です。
【デメリット】
・髪のきしみ・パサつきが起きやすい
・外部の刺激に弱い
ノンシリコンシャンプーは、 シリコンの強みであるコーディング作用がないために、髪のまとまりが弱くなり、髪のきしみ・パサつきが目立つ ようになります。また外の紫外線やドライヤーの熱などに対する保護力がないため、外部からのダメージが弱くなる傾向です。
頭皮の調子・目的によってシリコン・ノンシリコンを選択
シリコンシャンプーは敏感肌に悪いという考えを持っている人もいるでしょう。しかし 敏感肌にとって悪影響を与えるのはシリコンではなく洗浄成分など刺激の強い成分 です。そのため、敏感肌の人はシリコンシャンプーを絶対に避けた方がいいわけではありません。
しかしシリコンも頭皮に対して刺激がないわけではないため、極端なアレルギーでない限りは、 シリコン・ノンシリコンを使い分ける という選択をしてもいいでしょう。
美容院に通ってしっかりとヘアケアをする暇がない・長時間外出するといった場合は、髪がまとまりやすく保護力が強いシリコンシャンプーを使うことも一つの手段です。
じっくりと時間をかけて頭皮を労わりたいという人はノンシリコンを使い続けるのもいいでしょう。
皮膚炎が気になるなら「皮膚科医」が勧めるシャンプーを選ぶのもあり!
頭皮が非常にデリケートな状態になっているのであれば、 皮膚科医がすすめるシャンプーを使用してみるのもおすすめ です。皮膚科医で扱っているシャンプーやかかりつけ医に確認するなど、自分の肌に合ったシャンプーを見つけてみましょう。
また、医薬部外品のシャンプーであれば、有効成分が配合されているため、一般的なシャンプーよりもより高い効果が期待できるでしょう。購入する際は、パッケージの表示にも注目してみてください。
敏感肌用シャンプーおすすめ20選
市販の敏感肌用・低刺激シャンプーは各メーカーから多数の商品がドラッグストアに置かれています。そのため、敏感肌用シャンプー初心者だと、どれが自分に適しているのかわからないとなるケースもあるでしょう。
そのような悩みを抱えている人のために、次より 敏感肌・低刺激シャンプーおすすめ20選 を紹介します。シャンプー購入の際にぜひ参考にしてみてください。
頭皮にやさしい洗い方
ここで、頭皮のやさしい洗い方について紹介します。
①ブラッシングする
シャンプーをする前には、乾いた状態で髪をブラッシングして、汚れやホコリをサッと落としておきましょう。シャンプー前に汚れやホコリを落としておくことで、 洗髪中に髪が絡んでしまったり、抜け毛 、よりシャンプーの効果を得ることができるようになります。
➁予洗いする
シャンプーの前に頭皮や髪の毛を根元からぬるま湯で濡らす「予洗い」を行いましょう。約1分ほど予洗いをすることで 皮脂やほこりなどの汚れを8割程度落とす ことができます。また、予洗いをすることでシャンプーの泡立ちが良くなるうえ、シャンプーの使用量も少なくすることができるメリットもあります。
③シャンプーを泡立てて洗う
シャンプーはつける際は、そのまま頭皮につけず、一度手の平に取って泡立ててから使うようにしましょう。 直接頭皮につけてしまうと、毛穴詰まりの原因 にもなってしまいます。最初から泡で出てくる泡シャンプーであれば、泡立てる必要がないので、楽にシャンプーをすることができるでしょう。
洗う際は、頭皮へのダメージを抑えるために、十分な泡で髪や頭皮を包み込むようにして洗うのがポイントです。頭皮のバリア機能を壊さないように、指の腹を使って泡をなじませるように優しく洗いましょう。決して揉むのではなく、泡を乗せる感じでいいです。また、髪よりも頭皮を重点的に洗ってください。
④丁寧にすすぐ
洗い終わったら、シャンプーが髪や頭皮に残らないようにしっかりすすぎましょう。ただし、あまりすすぎ過ぎてしまうと皮脂が残らず、 頭皮が乾燥してしまう 恐れもあるため、あくまでもシャンプーが残らない程度に留めることが大切です。洗浄力が弱いものだと、スタイリング剤などが十分に落とせていない場合もあるので、状態を見つつ、必要であれば二度洗いしてください。
⑤タオルドライする
シャンプーの次に使うトリートメントまたはコンディショナーを洗い流した後は、清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。水気を拭き取る際は、タオルで髪を包み込むようにし、髪だけでなく、頭皮にもタオルをあてて十分に水気を拭き取ってください。タオルドライをしっかりすることで、 ドライヤーをあてる時間が短くなり、切れ毛や枝毛の予防 にもなります。
⑥ドライヤーで乾かす
タオルドライが終了したら、ドライヤーで乾かしていきましょう。ドライヤーは、 根元→中盤→毛先の順 であてていきましょう。先に毛先から乾かしはじめると、乾きやすい毛先に余計な温風が当たり、髪の乾かし過ぎにつながります。最後に、冷風を使って髪の毛を整えながら乾かします。仕上げに冷風を使うことで、クセを固定しヘアスタイルを長時間キープしやすくなるとともに、髪の毛が乾いているか濡れているかの判断もつきやすくなり、乾かし過ぎを防ぐこともできます。
シャンプーをする際に気をつけたいポイント
ここで、シャンプーをする際に気をつけたいポイントについて紹介します。
適切な温度で洗う
熱過ぎるお湯でのシャンプーは、頭皮を乾燥させ、敏感肌をさらに悪化させる危険性があります。一方、冷た過ぎる水でのシャンプーは、汚れ成分である油の落ちを悪くしてしまう可能性があります。そのため、シャンプーはぬるま湯を使うようにしましょう。
最適な温度は、37~39℃くらい の体温より少し高く、「熱い」と感じない温度です。暑い季節だと水に近いお湯を使いたくなる気持ちもわかりますが、汚れ落ちが悪くなるので、季節を問わず最適な温度のお湯で洗うように心がけましょう。
シャンプー時間をなるべく短縮
敏感な頭皮にとって、シャンプーを長時間地肌につけておくことは、あまり望ましくなく、 なるべく短い時間でシャンプーを済ませる のが理想です。シャンプー時間を短くするためにもシャンプー前にブラッシングをして、汚れやホコリを取っておきましょう。この行動をとるだけでも、洗髪時の絡まりが軽減でき、シャンプー時間を短縮することができます。
また、シャンプー前に予洗いをしておくことでシャンプーの泡立ち時間が早くなり、時間短縮できます。髪の毛は濡れている状態が一番ダメージを受けやすいとされているので、できるだけ早く頭皮と髪を洗って、乾かすようにしましょう。
シャンプーブラシを使うのもおすすめ
多くの人は、指の腹を使ってシャンプーをしていると思いますが、敏感な頭皮を洗う際は、シャンプーブラシを活用してみるのも一つの方法です。近年はさまざまなメーカーからシャンプー専用のブラシが販売されています。シャンプーブラシは、 頭皮を傷つけずに洗うことができる ため、敏感肌の人にはとくにおすすめです。
また、マッサージ効果もあり、頭皮の血行促進にもなってスカルプケアができます。頭皮の血行が良くなれば健康な髪が育つことにもつながるため、まさに一石二鳥です。シャンプーブラシを使う際は、柔らかめのものを選んで、小刻みに揺らしながら使用しましょう。
敏感肌シャンプーを使う際の注意点
ここで、敏感肌シャンプーを使う際の注意点について紹介します。
シャンプーを取り過ぎない
シャンプーを手のひらに取る際は、取り過ぎないように注意しましょう。不必要に多く使い過ぎてしまうと すすぎ残しの原因になり、頭皮トラブルを引き起こしてしまう 可能性があります。そのため、製品に記載されている適量を使うようにしてください。
しっかりすすぐ
すすぐ際は、洗い残しがないようにしっかりとすすぎましょう。髪の長い人は、すすぐ前に、軽く髪を絞るようにして泡を落とすことで時短&節水にもつながります。髪の傷みや頭皮トラブルを起こさないためにも、 全体にぬるつきがなくなるまで 、すすいでください。とくに耳の後ろや襟足あたりはすすぎ残しが多い箇所なので、入念にすすぎましょう。
タオルドライはゴシゴシ拭かない
タオルドライをすることで、ドライヤーをあてる時間が短縮でき、ドライヤーの熱によるダメージを最小限に抑えることができますが、タオルドライをする際は、ゴシゴシ拭かないようにしましょう。ゴシゴシ拭いてしまうと、 髪を傷めてしまう 恐れがあります。
シャンプー後の髪は、キューティクルが開いている状態のため、摩擦を与えるとパサつきや枝毛などの原因になります。そのため、柔らかいタオルで髪を挟むようにしながら優しく水滴を取り除いてください。
自然乾燥は絶対ダメ!
髪を乾かすのが面倒でそのまま放置してしまうという人もいますが、自然乾燥はよくありません。自然乾燥を続けていると、キューティクル自体はがれやすくなってダメージは蓄積していき、 髪がどんどんパサついていきます 。
また、キューティクルが浮いてくることで、手触りもゴワつき、見た目のツヤもなくなる可能性も否めません。さらに、頭皮に菌が異常繁殖して、頭皮の臭いやかゆみ、フケ、薄毛などのトラブルを招く恐れもあります。見た目も老けた印象につながってしまうため、シャンプー後は必ずドライヤーで乾かすようにしましょう。
朝シャンはNG
朝にシャンプーをするという人も多いと思いますが、朝シャンは 頭皮トラブルの原因となってしまう 恐れもあるためおすすめできません。そもそも髪を洗わずに寝ると、寝ている間に皮脂を栄養源にして常在菌が増殖し、結果、頭皮に赤みやかゆみなどの症状を引き起こしてしまいます。
髪を洗わずに寝た際、朝起きたときに髪がベタついていると感じる人もいるでしょう。ベタつく原因は、日中と寝ている間に分泌された皮脂が合わさることで引き起こされた症状です。皮脂が必要以上に多いと、常在菌が増殖して頭皮トラブルが起こりやすくなるため、夜に洗って、朝はシャンプーを控えるようにしましょう。
試し洗いでチェックするのも◎
選んだシャンプーが自分の肌に合うかどうかを確かめるために、 試し洗いでチェックする こともおすすめです。配合成分によっては、低刺激シャンプーであっても肌にダメージを与えたり、アレルギーを起こしたりする場合もあります。
赤みやかゆみが生じた場合は、肌に合っていない可能性もあるため、使用を控えるようにすることも大切です。もし、症状がひどくなった場合は、使ったシャンプーの成分を確認して、皮膚科に相談してみてください。スマホなどで、パッケージなどに記載された成分表示の写真を撮っておくとわかりやすいです。
不安な場合はパッチテストを
選んだシャンプーが自分の肌に合っているかどうか 不安な場合は、パッチテストを行ってみましょう 。パッチテストは、シャンプーと絆創膏があれば簡単にできます。以下の手順でやってみてください。
①絆創膏のガーゼ部分にシャンプーを数滴落とす
②絆創膏を二の腕などの柔らかい部分に貼り付ける
③30分ほど経過したら一旦状態を確認する
異常がなければそのまま24時間放置します。24時間経ったら絆創膏をはずして皮膚の状態を観察してください。炎症などの異常が出ていなければそのシャンプーを使用しても問題ないでしょう。もし、異常があった場合は、すぐに使用を中止して皮膚科を受診することをおすすめします。
敏感肌の改善方法
敏感肌を悪化させないためには、低刺激の敏感肌用シャンプーを使うことも大事ですが、 敏感肌自体を改善 することも考えましょう。
敏感肌はその人の遺伝的な体質もありますが、 日頃の生活習慣も原因 です。 生活習慣が乱れると栄養不足や血行不良、代謝が円滑に行かないといった事態を招きます 。それにより肌のバリア機能も円滑に機能しなくなるのです 。
刺激の少ない洗顔料を使って肌・頭皮ケアをしっかりすることはもちろん、 栄養バランスのとれた食生活・睡眠といった規則正しい生活 を送ることも大事です。
また、ストレスにより自律神経が狂うことも、肌の機能がおかしくなる原因です。運動をして汗をかく、好きなことに時間を使うなどしてストレスを解消することも、肌の健康に繋がります。
どうしても肌が気になる人は皮膚科に行き、専門家のアドバイスを聞くことも大事です。
敏感肌でも安心のヘアケア習慣
ここで、敏感肌でも安心のヘアケア習慣について紹介します。
シャンプーの頻度
シャンプーは毎日しているという人が多いと思いますが、敏感肌の人は、毎日シャンプーをする必要はなく、 理想としては2~3日に1回 で大丈夫です。ただし、夏の暑い時期や油分の多い食事後などは皮脂の分泌が増え、これが菌の増殖やフケの原因になることがあるため、状況に応じてシャンプー頻度を調整するようにしましょう。
スタイリング剤の使用を控える
敏感肌の人は、スタイリング剤を使用する際にも注意が必要です。スタイリング剤は、頭皮に付着すると 頭皮トラブルを起こしてしまう 可能性があります。また、すすぎ残しがあると、頭皮や髪に悪い影響を及ぼしかねないため、スタイリング剤を使用する際は、低刺激のものを選び、使用後はしっかりと洗い流すようにしましょう。
紫外線対策を行う
「肌にとって紫外線は大敵」と言われているように、頭皮や髪にとっても紫外線は大敵です。紫外線ダメージを受けることで、 毛穴の炎症・乾燥やフケ・かゆみ・皮脂の過剰分泌など 、さまざまな頭皮トラブルを引き起こす可能性が高くなります。
また、紫外線は毛髪のメラニンを分解して色素を薄め、赤茶色の毛や白髪を生成したり、毛髪内部のタンパク質を劣化させて枝毛や切れ毛を増やしたりと、マイナスの影響が強いので、外出時には防止や日傘を活用するなどの対策を行いましょう。
ストレス管理
ストレスによって自律神経のうち交感神経が優位に傾くと、血管が収縮して血行不良を起こし、ターンオーバーの周期乱れを引き起こしやすくなります。ターンオーバーの周期が乱れると本来であれば剥がれ落ちるべき角質が頭皮に残り、 フケとして目立ちやすくなります 。ストレスは頭皮や髪にとっても良くないため、できるだけストレスを溜めこまないようにしましょう。
敏感肌用シャンプーQ&A
敏感肌用シャンプーに関しての疑問を以下にまとめました。質問とその回答を以下より紹介します。
低刺激シャンプーは幼児にも使える?
低刺激シャンプーとうたっているシャンプーであっても、成分の性質が大人の体質に合わせている商品も多いので、 すべての低刺激シャンプーが幼児にも使えるわけではありません 。商品には対象年齢が記載されているので、「幼児」と記載されている低刺激シャンプーを選ぶことが大事です。
低刺激シャンプーでも十分に洗浄できる?
髪・頭皮についた汚れは、シャンプーなしのお湯だけでもある程度は落とせます 。シャンプーなしでお湯だけで髪・頭皮を洗って、それだけで落ちない汚れはシャンプー使用で洗い流すのが、正しいシャンプーなので、低刺激シャンプーの洗浄力でも十分なのです。
刺激の強さ・泡立ちに慣れている人は最初こそ低刺激シャンプーは物足りないと思うかもしれませんが、低刺激シャンプーでも問題ありません。
髪や頭皮の状態・汚れ具合に合わせてシャンプーの必要性を判断することが大事です。
シリコンシャンプーは絶対に使ってはいけない?
敏感肌は洗浄成分など刺激の強い成分に弱いため、 シリコンシャンプーはそれほどの悪い影響はありません 。ただしアレルギー体質など極端に肌が弱い人は避けた方が無難かもしれません。
シリコンシャンプーは髪にしっかりとコシとハリを与える・まとまりをよくする・保護力が強いといったメリットもあるため、それらを重視する人はシリコンを選択しても良いかもしれません。
アトピーでも試しやすい敏感肌シャンプーはある?
頭皮の汚れは予洗いだけでも8割程度は落とすことができます。頭皮のトラブルが気になる場合は、 できるだけ余分な成分が入っていないシンプルなシャンプー をものを選ぶようにしましょう。とくに洗浄力重視の製品は、必要な皮脂まで落としてしまう恐れがあるので注意が必要です。抗炎症作用のある有効成分を配合した薬用シャンプーを使うのも良いでしょう。
そもそもシャンプーの役割って何?
シャンプーは、髪の汚れを洗い流すというよりは、 「頭皮の汚れを洗い流す」ことが目的 です。髪につく汚れは、ほこりや花粉、化学物質などで、流水だけで洗い流すことはできますが、頭皮の汚れは皮脂によるもののため、シャンプーを使わなければ洗い流すことができません。つまり、シャンプーを使うのは頭皮を清潔に保つためです。
頭皮の汚れが落ちないと、頭皮の常在菌が増えて炎症を引き起こし、かゆみや赤み、フケなどの原因になります。また、毛穴に炎症が起こると、髪の成長にまで問題が起こる可能性があるため、このような問題を防ぐためにも、シャンプーの目的と正しい洗髪方法を確認しておきましょう。
まとめ
敏感肌の人は、シャンプーの刺激が強くてお風呂の時間に困っているという人もいると思います。そのような人の強い味方となってくれるのが、刺激を抑えた敏感肌用シャンプーです。
敏感肌用シャンプーは、各メーカーから多くのタイプが販売されています。どのような点に注目すればいいのか、その選び方を覚えることが大事です。
敏感肌用シャンプーの特色を把握して、自分に適したシャンプーを見つけることが大切といえます。