あたたかくなって肌を露出する服を着る機会が増える前に、ムダ毛が気になるという方は、脱毛器の購入を検討している人もいるかと思います。
しかし「種類が多くてどれが自分に合っているのか選べない」「本当に脱毛の効果があるのか」と思っている人もいるでしょう。
今回はそのような方々のために、おすすめ脱毛器の紹介・種類や選び方について、詳しく解説します。
すでに所有している脱毛器がどうもしっくりこない方・脱毛器選びに迷っている方は、ぜひ参考にして、自分に合った製品を見つけてください。
目次
家庭用脱毛器、本当に効果あるの?永久脱毛は可能?
家庭用脱毛器を数万出して買っても効果がなくて損をするのでは、と心配になっている人もいるでしょう。家庭用脱毛器は「減毛・抑毛の効果はあるが永久脱毛はできない」といった特徴があります。その理由は以下の2点です。
・永久脱毛が可能なのは医療機関のみ
・やけど・肌トラブルを防ぐ理由でパワーを抑えているため
そもそも脱毛行為は医療行為の一種であり、法律上、永久脱毛の手段である毛根の破壊は医療機関でのみ可能です。クリニックで使用している脱毛機器も、許可がないと一般では使用できません。
したがって、もし家庭で医療機関と同等の行為をした場合、許可を取っていない違法行為に該当します。家庭でできる脱毛は、同じムダ毛処理でありながら、クリニックの脱毛施術とは別のものと考えていいでしょう。
また、クリニックと同じようなパワーを持つ脱毛機器を、一般人が操作するのは危険です。医療機関の専門家であれば正しい知識とスキルで操作できますが、一般人が使うと肌に強いダメージを与えて大きなトラブルに発展する可能性もあります。
そのようなトラブルを回避するために、各メーカーから販売されている脱毛器はパワーを抑えているのです。
脱毛器の種類
家庭用脱毛器の脱毛方法は大きく分けて4タイプに分類されます。次よりそれぞれの特徴を説明しましょう。
フラッシュ式
フラッシュ式脱毛器は、家庭用脱毛器の主流として知られています。クリニックで使用されているものではなく、脱毛サロンで使用されている機器の簡易版です。
脱毛サロンで使用されている機器より照射のパワーが抑えられており、使用時にそれほど痛みが生じないため、セルフ脱毛の初心者でも安心して使用できます。
フラッシュ式は照射口が広いため、一度に広範囲の部位に照射できます。1日のムダ毛処理を短時間で済ませたい人におすすめです。
しかし使用してすぐの脱毛効果は期待できないので、継続して長期間の使用を続けなくてはいけません。ムダ毛処理にじっくりと取り組んで成果を出したい人・それでいて1日の作業を手短かに広い範囲で行ないたい人は、フラッシュ式が向いているといえます。
また、フラッシュ式のなかには、美肌ケア機能が搭載されているタイプもあります。肌が弱い人・照射の際の肌へのダメージが気になる人は、美肌ケアをうたっているフラッシュ式がおすすめです。
レーザー式
レーザー式は、家庭用脱毛器のなかで最も強力であるといわれています。レーザー式脱毛は、医療機関の脱毛施術で使用されている機器と同じ方式です。
先述したとおり脱毛は医療行為に該当します。医療機関以外での脱毛は法律違反となるため、レーザー式家庭用脱毛器は、クリニックで使われている業務用機器よりパワーは低めです。
ただしレーザー式はレーザーで毛根を直接破壊するので、フラッシュ式よりは確実な脱毛が期待できます。レーザー式はフラッシュ式よりパワーが強いため、フラッシュ式よりも痛みが生じるのも特徴です。敏感肌でない方・少しの痛みよりも確実に脱毛効果を得たいという人は、レーザー式が向いています。
また、フラッシュ式より照射範囲が狭いのもレーザー式のデメリットです。脱毛範囲が全身の場合は手間がかかるため、時間がかかっても確実にムダ毛処理をしたい人は、レーザー式がおすすめです。
熱線式
熱線式は、熱の出力でムダ毛を一掃するタイプです。肌の表面のムダ毛を処理するだけで肌の奥層の毛根には何も刺激を与えないため、正確には脱毛ではなく除毛に分類されます。
レーザー式・フラッシュ式と比べた場合、すぐに肌の表面がきれいになりムダ毛を一掃できるため、素早いムダ毛処理をしたい方におすすめです。
ただし毛根そのものは残っているため、熱線式で何度もムダ毛処理をすると毛が濃くなる・毛が生えるスピードが速くなる恐れがあります。
ローラー式
ローラー式は、回転するローラーで毛を巻き込んで毛を抜き取るタイプです。根本から拭き取るため、カミソリで剃る方法・熱線式より生えるスピードが遅くなります。また他の家庭用脱毛器より価格も安いのがメリットです。
ただし毛を引っこ抜く方式のため家庭用脱毛器のなかでは最も痛みが激しく、出血などが生じる場合もあります。また根本から引っこ抜く方式とはいえ、毛根まで抜けないことが多いため、確実に脱毛できるわけではありません。
ムダ毛が多い人は、痛みに我慢しながら手間をかけてムダ毛処理をしないといけないため、最も負担のかかるムダ毛処理方法といえます。
脱毛器の選び方
自分に適した脱毛器を見つけるにはいくつかのポイントを押さえておくことです。次より脱毛器を選ぶ際のコツを説明します。
肌にかかる負担を考慮して選ぶ
敏感肌の人、肌にかかる負担が気になる人は、痛みの少ない脱毛器を選ぶことが大事です。脱毛器は照射や熱でムダ毛・毛根を除去するため、基本的にどんなタイプの脱毛器であっても肌に負担がかかります。
そのため脱毛作業後は、肌に赤みや出血が起きる場合もありますが、肌が健康的な人・脱毛後の肌ケアをしっかりしていればすぐに症状はおさまります。しかし敏感肌など極端に肌が弱い人は、脱毛後にヒリヒリ感が続き炎症などを起こして、肌の環境が悪化する可能性もあるのです。
確実にムダ毛処理をしたい場合はレーザー式、安く済ませたい場合はローラー式を選ぶ人もいると思います。しかし自分の目的を優先して肌にかかる負担を考えていない場合、肌の健康を悪化させるかもしれません。
自分の肌はどんなコンディションであるかを事前に認識して、肌に関する大きなトラブルが起きにくい脱毛器を選ぶことが大事です。
使いやすさで選ぶ
家庭用脱毛器は、クリニック・サロンに通わず、自宅で気軽に脱毛作業ができるのがメリットです。しかし自宅で使う脱毛器が使いづらいと脱毛に負担がかかります。そのような失敗をしないためにも、その家庭用脱毛器が使いやすいかどうか確認しましょう。
各メーカーから販売されている脱毛器は、ユーザーの立場になって肌にフィットするデザイン・軽量の製品が多いです。
しかし、人によっては肌へのフィット感がイマイチ・片手での使用を続けると腕に負担がかかると感じる場合もあります。各機能が充実しているのに、肝心の使いやすさがいまいちだと、長期にわたって使用するのが苦痛になってしまい、脱毛を断念するパターンに陥るかもしれません。
事前に店頭に出向いて製品を直接手に取って、握り心地や肌へのフィット感・重さなどを確認することが大事です。店頭確認ができなくてネットでの購入の場合は、デザイン・サイズや重量などのスペックの確認、口コミなどを見て、使いやすさについての意見をチェックしましょう。
価格で選ぶ
自分の予算の都合をみて、無理なく購入できる家庭用脱毛器を選ぶことも大事です。脱毛器の価格は、安いもので1万円程度・高額なもので10万円ほどします。安いものであれば金銭的に負担がかからない購入ができますが、その分機能が限られており、自分の目指す脱毛に対応できない場合もあります。
それに対して高額のものであれば、肌に負担がかからず機能も豊富でハイレベルな脱毛が実現する可能性が高いです。しかし高額であるため無理して購入すると、経済的に苦しい状況になる恐れがあります。
脱毛器を購入する際は「最高⚪️万円まで出せる」と予算を決めて、その予算内で機能・使いやすさなど自分のニーズを満たす脱毛器を購入することが大切です。
自分の体毛の具合・脱毛部位で選ぶ
自分のムダ毛の多さ・気になるムダ毛の部位がどこなのかを事前に確認して、それに対応できる脱毛器を選ぶことも重要です。
身体の体毛が全体的に濃いため脱毛の対象が全身だった場合、あるいは少しでも肌をツルツルにしたい場合は、広範囲での照射・脱毛パワーの強い製品を購入しなくてはいけません。体毛を薄くしたいのに熱線式の脱毛器を購入して使用を続けていたら、ますます体毛が濃くなってしまいます。
また、脱毛したい部位に対応している脱毛器であるかをチェックすることも大事です。脱毛器は全身が対象のタイプもあれば、身体の一部しか対象にしていないタイプもあります。ひげ脱毛をしたいのに顔への照射が禁止されている脱毛器を購入したら、意味がありません。
自分が身体のどの部位を集中的に脱毛したいか把握しておきましょう。