「おすすめの自動車保険が知りたい」などと悩んでいる人もいるでしょう。
人によって最適な自動車保険は異なります。
そのため、複数の保険会社を比較して、自身にあった商品を探すことが大切です。
本記事では、自動車保険のおすすめや費用をおさえる方法などを解説するので参考にしてください。
自動車保険とは「自動車事故による損害を補償するための保険」
自動車保険(任意保険)とは、自動車事故などによって生じる損害を補償するための保険です。運転者や所有者が事故の際に第三者に与える損害や、同乗者や運転者自身の怪我、車両の修理費用などをカバーします。日本の自動車保険は、大きく「強制保険」と「任意保険」の2種類に分かれます。
・強制保険(自賠責保険)
・任意保険(自動車保険)
強制保険とは、自動車の所有者が加入を義務づけられている保険です。事故で他人に怪我を負わせたり、死亡させたりした場合に被害者を救済することを目的としており、物損や自分の車・怪我に対する補償はありません。
任意保険とは、自賠責保険ではカバーできない部分を補う保険です。対人賠償や対物賠償、車両保険や人身傷害保険など、多様なプランから選択できます。どのプランが自身に適しているかを見極めて、正しい保証に加入することが求められます。
自動車保険に加入することで、運転中の事故や予期せぬ損害への経済的リスクを軽減できるため、任意保険に加入する人は多いです。
自動車保険料の平均・相場は自家用乗用車で「約70,000円」
2023年度の「自動車保険の概況」によれば、自動車保険料の平均・相場は、車種ごとに以下のとおりとされています。
・自家用乗用車(普通):約72,000円
・自家用乗用車(小型):約54,000円
・軽四輪乗用車:約49,000円
自動車保険料は年齢や補償内容、等級(割引率を決めるグレード)などによって大きく異なります。そのため、実際の保険料は上記の金額よりも高くなるケースは十分にあります。
自動車保険料の負担を平均額に近づけるのではなく、自身に合った最適なプランを選択することが重要です。
月払いは年払いの総額より「約5%」高い
自動車保険料の月払いは年払いの年間総額より、約5%高い傾向にあります。理由は、分割払いによる手数料が上乗せされるためです。
ただし、自動車保険を途中解約した場合は、月払いより年払いのほうが高くなってしまうケースもあります。以下に月払いと年払いのメリット・デメリットを記載しているので、自動車保険を契約する際の参考にしてください。
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月払い |
年払い |
メリット |
・1度に支払う額が少ない
・途中解約の場合、保険料が年払いよりもおさえやすい |
・自動車保険の支払い方法が月払いに比べて多い
・保険料を支払う手間を省ける(支払いの回数が少ない)
・月払いに比べて自動車保険料が安い |
デメリット |
・年払いに比べて保険料が約5%高い
・保険料を支払うための手間が増える
・支払い方法が少ない(月払いはクレカにしか対応していない保険会社もある) |
・途中解約の場合、自動車保険料が月払いよりも多くなる傾向がある
・まとまった支払いが必要 |
月払いと年払いのメリットとデメリットをおさえて、自身に合った支払い手段を見つけましょう。
自動車保険を安くするために見直してほしい3つのポイント
自動車保険を安くするために見直してほしいポイントは以下の3つです。
・運転者条件
・車両保険の必要性
・自動車保険の加入手段
自動車保険を安くするためにも、上記をおさえておきましょう。
ポイント1.運転者条件を見直す
運転者条件には、「使用目的」「運転者年齢」「運転者範囲」の3つの項目があります。それぞれ、特定の条件を満たすことで保険料が安くなります。保険料の削減の条件は主に以下のとおりです。
運転者条件 |
保険料の削減の条件 |
使用目的 |
車を何のために使用するかによってリスクが変わります。通勤や営業など頻繁に使用する場合、リスクが高いため保険料が高くなる傾向があります。日常の買い物やレジャー目的のみの場合、リスクが比較的低く、保険料がおさえられるケースが多いです。 |
運転者年齢 |
運転者の年齢に制限を設けることで自動車保険料が安くなります。「35歳以上」「26歳以上」「21歳以上」の年齢から設定でき、下限の年齢が高くなるほど保険料をおさえられます。 |
運転者範囲 |
保険を適用する運転者の範囲を限定することで保険料を調整できます。たとえば、運転者を本人のみに限定したり、配偶者や同居の家族に限定したりすることで、事故のリスクが低くなり、保険料が割安になります。 |
ポイント2.車両保険の必要性を見直す
車両保険に加入する必要性は人により異なります。以下の表に車両保険に加入したほうが良いケースとそうでないケースをまとめているので参考にしてください。
車両保険に加入したほうが良いケース |
・新車や高価な車を所有している
・頻繁に運転する
・修理費の自己負担が難しい
・盗難リスクが高い地域に住んでいる |
車両保険の必要性が低いケース |
・車の価値が低い
・運転頻度が少ない
・事故歴がない |
車両保険に加入するなら、「一般型」と「限定型」の違いについてもおさえておきましょう。一般型は幅広い補償を受けられますが、保険料は高めに設定されています。
一方で「限定型」は補償範囲が限定されていますが、保険料はおさえられる傾向にあります。
ポイント3.自動車保険の加入手段を見直す
自動車保険を安くするなら、保険の加入手段を見直すことも大切です。保険の加入手段は大きく「ダイレクト型」と「代理店型」の2種類があります。以下の表にダイレクト型と代理店型の違いをまとめています。
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ダイレクト型 |
代理店型 |
費用 |
ダイレクト型は代理店を介さず契約できます。したがって、代理店型で契約するより費用をおさえられます。 |
代理店を介して契約するため、ダイレクト型で契約するより高くなる傾向があります |
加入方法 |
・電話
・インターネット |
・店舗での対面 |
こんな人におすすめ |
・保険料を節約したい
・自分のニーズに合わせて保険内容を選択したい
・店舗に行く時間が取れない |
・担当者と直接会って保険内容について相談したい
・保険の契約について何かと不安が多い |
なお、ダイレクト型と代理店型とで、契約できる補償内容に大きな違いはありません。手間や自動車保険に関する知識の有無などの要素で、ダイレクト型と代理店型、どちらで契約すべきかを選択しましょう。
まずは一括見積もりサービスがおすすめ
見積もりにかかる手間や時間を減らしたいなら、自動車保険の一括見積もりサービスがおすすめです。一括見積もりサービスは、必要な項目を入力するだけで、複数の保険会社の見積もりが取れます。保険会社ごとに用意されたフォーマットの入力を省けるため、手間と時間を大幅にカットできます。
自動車保険の選び方
自動車保険を選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう。
・補償内容
・保険料の予算
・特約
・サービス(ロードサービスの内容など)
適切ではない自動車保険に加入すると費用面で損をしてしまいます。自身にどの保険が適切なのかを見極めて、正しい保険に加入することが大切です。
任意加入の自動車保険は大きく分けて3タイプ
自動車保険は大きく以下の3タイプに分けられます。
・賠償責任保険
・傷害保険
・車両保険
それぞれ解説します。
タイプ1.賠償責任保険
賠償責任保険は以下の2種類あります。
・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
それぞれ解説します。
対人賠償責任保険
対人賠償責任保険は、自動車事故で他人を死傷させた場合、その治療費や賠償金をカバーする保険です。保険金額は基本的に無制限です。
対物賠償責任保険
対物賠償責任保険は、自動車事故で他人の財物(車両、ガードレール、建物など)を壊した場合に、その修理費用や賠償金をカバーする保険です。保険金額は基本的に無制限です。
タイプ2.傷害保険
傷害保険は以下の4種類あります。
・人身傷害補償保険
・搭乗者傷害保険
・自損事故保険
・無保険車傷害保険
それぞれ解説します。
人身傷害補償保険
人身傷害補償保険は、自動車事故により死傷者が出た場合に保険金が支払われる保険です。 補償対象は自身や同乗者のケガ、後遺障害、死亡などです。 過失割合に関係なく、実際にかかる損害額が補償されたり、示談交渉を待たずに保険金を受け取れたりするのが特徴です。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険は、事故による運転者や同乗者の死傷を補償する保険です。保険金は入院・通院日数や症状により定額で支払われます。人身傷害補償保険と補償内容が被っていることもあり、保険会社によっては「搭乗者傷害保険」を取り扱っていません。
自損事故保険
自損事故保険は、自動車の単独事故で運転者や同乗者が怪我・死亡した場合に補償される保険です。電柱衝突やガードレールへの衝突、崖からの転落などが補償対象の一例です。自賠責保険や人身傷害保険が適応できる場合、それらの保険が優先されます。
無保険車傷害保険
無保険車傷害保険は、無保険の車(または保険が不十分な車)との事故で自分や同乗者が傷害を負った場合に、その治療費や損害を補償する保険です。基本的に自動付帯のため、別途、選ぶ必要はありません。
タイプ3.車両保険
車両保険はその名のとおり、車両に対する保険です。運転者や同伴者の怪我などは補償対象外です。車両保険には「一般型」と「限定型(エコノミー型)」があり、それぞれ保険料や補償内容が異なります。
一般型
一般型は事故のカバー範囲は幅広いですが、保険料は高い傾向にあります。一般型の車両保険でカバーできる事故は主に以下のとおりです。
・車両との事故
・自転車との衝突や接触
・構造物との衝突や接触
・当て逃げ
・転覆や墜落
・自然災害(地震や噴火を除く)
・盗難や落書きなど
一般型は幅広い事故をカバーしていることもあり、限定型よりも加入者が多いです。実際、「ソニー損保」の車両保険をつけている方の82%が一般型を選んでいるというデータもあります。
車両保険の一般型と限定型、どちらをつけるべきか迷うなら、一般型に加入しておくのが無難でしょう。
限定型
限定型は事故のカバー範囲は狭いですが、保険料が安い傾向にあります。限定型の車両保険でカバーできる事故は主に以下のとおりです。
・車両との事故
・自然災害(地震や噴火を除く)
・盗難や落書きなど
限定型でカバーできる事故は保険会社ごとにより違いはあるものの、多くありません。事故歴の少ない人や、保険料をできるだけカットしたい人は、車両保険の限定型を検討するのもひとつです。
保険会社毎の特約をチェックする
特約とは、基本補償の内容を手厚くするためのオプションです。主に以下の種類があります。
・弁護士費用特約
・他車運転特約
・ファミリーバイク特約
・対物差額修理費用補助特約
・個人賠償責任特約
・運転者限定特約
・運転者年齢条件特約
お得な特約に加入するためには、それぞれの特徴をおさえておきましょう。
弁護士費用特約
自動車事故で法律的な支援が必要になった場合に、弁護士費用を補償する特約です。事故が発生した場合、損害賠償を求める訴訟を起こしたり、逆に訴えられたりする可能性があります。また、事故に対する法律相談を利用することもあるでしょう。
そのような場合に発生する弁護士費用を補償してくれるのが、弁護士費用特約です。
他車運転特約
契約していない車(友人から借りた車など)を運転している最中に発生した自動車事故に、自分が契約している自動車保険を適用できる特約です。通常、自動車保険は契約者が自身の車を運転している場合にしか適用されませんが、他車運転特約をつけることで、他人の車を運転しているときのリスクもカバーできます。
ファミリーバイク特約
原付バイクの事故により、被保険者が死傷した場合に受けられる補償です。借りた原付バイクも補償対象です。
対物差額修理費用補助特
相手の車の修理費用が時価額を上回った場合の差額分を補償する特約です。時価額を超えた分の修理費用は、法律上の支払い義務が生じません。だからといって、修理費用を補わなければ、事故相手とのトラブルに発展することも。
対物差額修理費用補償特約で、対物賠償保険ではカバーできない額を補償することにより、スムーズな事故解決が可能になります。補償の限度額は、過失割合に応じて、最大で50万円に設定されているのが基本です。保険会社によっては限度額を設けていない特約もあります。
個人賠償責任特約
日常生活で発生した他人への損害賠償責任をカバーする特約です。事故や不注意によって他人にケガをさせたり、物を壊してしまったりなどの場合に、その損害を補償してもらえます。
運転者限定特約
自動車保険の加入者が、指定した範囲の人のみを運転者として保険適用対象に限定することで保険料をおさえられる特約です。
運転者限定特約は主に、次の制限を設けられます。
・家族のみ
・本人・配偶者のみ
・本人のみ
中でも「本人のみ」の運転者限定特約が割安です。
運転者年齢条件特約
自動車保険において補償対象の運転者の年齢を指定することで、保険料をおさえるための特約です。若年層ほど事故リスクが高く保険料も割高になる傾向があるため、運転者の年齢条件を高めに設定することで保険料をおさえられる仕組みです。
自動車保険のおすすめ10選
自動車保険のおすすめは以下のとおりです。
・ソニー損害保険
・SBI損害保険
・アクサ損害保険
・チューリッヒ保険会社
・SOMPOダイレクト損害保険(旧 セゾン自動車火災保険)
・あいおいニッセイ同和損保
・東京海上日動火災保険
・楽天損害保険
・イーデザイン損害保険(&e)
・三井ダイレクト損害保険
それぞれ解説します。
自動車保険のQ&A
自動車保険に関するQ&Aを以下の3つ紹介します。
・クルマを乗り換えたら「保険料」や「等級」はどうなる?
・保険会社を変えたら「保険料」や「等級」はどうなる?
・クルマに乗らなくなったら保険はどうなる?
それぞれ見ていきましょう。
クルマを乗り換えたら「保険料」や「等級」はどうなる?
クルマを乗り換えた場合の、保険料は変わる可能性がありますが、等級は引き継がれます。保険料は等級以外にも、車種や年式などの要素で左右されます。つまり、クルマを乗り換えた場合は保険料が高くなることもあれば安くなることもあるのです。
ただ、クルマを乗り換えた場合でも等級は引き継がれます。たとえば、10等級の状態でクルマを乗り換えたとします。事故なく翌年を迎えられた場合、11等級に上がるのです。
保険会社を変えたら「保険料」や「等級」はどうなる?
保険会社を変えた場合、一般的に保険料は変わりますが、等級は引き継がれます。保険料は保険会社ごとに異なるので、保険を乗り換えることで費用をおさえられるケースがあります。
保険会社を変えても等級は引き継がれるので安心してください。
クルマに乗らなくなったら保険はどうなる?
クルマに乗らなくなった場合でも、「中断制度」を利用することで、再度車両保険を契約するときに、以前の等級を引き継いで契約を開始できます。中断制度は10年間、有効です。
まとめ|自動車保険の加入先に迷うなら一括見積もりがおすすめ
自動車保険は強制加入ではありませんが、自賠責保険ではカバーできない範囲を補えるので、加入しておくのが無難です。
しかし、自動車保険は種類が多いため、おすすめのプランは人により異なります。また、自身に合っていない保険に加入をすると、費用面で損をしてしまいます。
お得に保険を契約したい人には、「インズウェブ」の一括見積もりサービスがおすすめです。インズウェブは、最短3分で入力が完了するフォーマットを埋めるだけで、最大20社の一括見積もりができます。
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