人生の3分の1の時間は睡眠に費やされるため、睡眠の質を向上させることは生活を豊かにするうえで非常に重要です。本記事で紹介する「マットレス」は、主にベッドフレーム上において使う寝具で、クッション性があり睡眠中に体にかかる負担を軽減してくれます。
寝具の寝心地の悪さは睡眠の質の低下や睡眠不足の原因となりうるため、睡眠を改善したいと考える人にとってマットレス選びは重要です。
本記事では、マットレスの種類や選ぶコツ、おすすめの商品を紹介していきます。自分に合ったマットレス選びの参考にしてみてください。
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そもそもマットレスとは
マットレスは、主にベッドフレーム上や布団の下において使用する寝具です。厚みとクッション性が特徴で、材質や構造によってマットレスタイプが異なります。マットレスは睡眠中にからだにかかる負担を軽減して、睡眠の質を向上させる役割をもち、マットレスの種類や素材によって寝心地が異なることが特徴です。
敷布団と混同されることが少なくありませんが、マットレスは厚みとクッション性が高く寝ている際に体圧を逃がしやすいことがメリットとなります。クッション性の大小によっても得られる効果は違い、高反発であれば寝返りが打ちやすく、低反発であれば体圧を逃がして腰痛などの体の痛みに悩みを抱えている人にやさしいです。
素材も耐久性が高いものが選ばれることが多いため、正しく使えば数年単位で利用ができます。長期間快適な睡眠を得るために、自分にあったマットレスを探しましょう。
マットレスの種類別の特徴を紹介
マットレスを選ぶといってもどこをみて選べばいいかわからない人は少なくないでしょう。マットレスはクッション性や反発力、素材などで種類が異なります。種類によっては、自分に合わないものもあるためマットレス選びをする前にマットレスの大まかな種類について抑えておくことがおすすめです。
マットレスは大きく分けて以下の4種類あります。
・スプリング
・ウレタン
・ファイバー
・ラテックス
それぞれ詳しくみていきましょう。
マットレスの種類①:スプリング
スプリングタイプのマットレスは、内部にコイル(バネ)が入っていることが特徴のマットレスです。コイルの反発性を活かして身体を支えます。コイルで構成されているため、耐久性が高く長期間利用できることがメリットです。
スプリングタイプのマットレスは、更に「ボンネルコイル」タイプ、「ポケットコイル」タイプの2種類に分けられます。こちらでは、スプリングタイプマットレスのそれぞれの種類について解説していきます。
ボンネルコイル
ボンネルコイルマットレスは、らせん状にまかれた複数のコイルを連結して1つの土台として構成されていることが特徴のマットレスです。連結されたコイル全体が面で身体全体を支えてくれるため、体圧を分散しやすく体にフィットします。連結されたコイルによって頑丈な作りとなっており、コイルの特性である通気性の良さも魅力です。
ただ、連結されたコイルの影響で横揺れがしやすいため、家族など複数人で利用すると揺れが気になる可能性があります。価格も比較的安価のため、一人での利用を考えている場合におすすめのマットレスタイプです。
ポケットコイル
ポケットコイルマットレスは、1つひとつ独立したコイルをマットレス内に敷き詰めて構成されていることが特徴のマットレスです。独立したコイルが点で支えてくれるため、体の曲線に合わせてくれます。体にかかる圧力が分散されやすいため、肩や腰への負担を軽減してくれることがメリットです。コイルが独立しているため、よく揺れを軽減し体にフィットしてくれます。
ただし、1つひとつのコイルは布などでくるまれてマットレス内に入れられているためボンネルコイルタイプと比較しても通気性が低く、値段も高価格帯になりやすいです。
コイルが体にフィットしてくれるため、理想的な姿勢をキープして寝ることができます。横揺れの心配も少ないため、複数人での利用や腰痛にお悩みの人にポケットコイルマットレスはマッチするでしょう。
マットレスの種類②:ウレタン
ウレタンマットレスは、ウレタンフォームというスポンジ素材を使用したマットレスです。ウレタンの反発性や弾性で特徴が異なり「低反発ウレタン」「高反発ウレタン」「高弾性ウレタン」の3種類に分類されます。それぞれ違った特徴や強みがあるため、それぞれ詳しくみていきましょう。
低反発ウレタン
低反発ウレタンを使用したマットレスは、柔らかな寝心地が特徴です。反発力が低く、体のラインに合わせて適度に沈み込むことで体にかかる圧力を分散してくれます。また横揺れもしにくいため、寝る時に理想の姿勢が維持しやすいです。
ただ体重が重いとマットレスが沈みすぎるため、かえって体をいためてしまう可能性があります。そのため低反発ウレタンマットレスは、小柄な人ややわらかい反発性を求める人におすすめです。
高反発ウレタン
高反発ウレタンマットレスは、反発力が強いため体がマットレスに沈みにくく、寝返りしやすいことが特徴です。高反発のウレタンフォームは安価なため、他のウレタンマットレスと比較しても安く手に入れることができます。フラットな形状から波形、凸凹とさまざまな形状があり、形状によっては高反発でも体にフィットしやすいものもあることが魅力です。
ただ小柄な人や体重が軽い人にとっては少し硬すぎると感じるかもしれません。体格が大きい人や強めの反発力をマットレスに求める人におすすめです。
高弾性ウレタン
高弾性ウレタンマットレスは、弾力性が高く寝返りなどをサポートするため体へかかる負荷が少ないことが特徴です。高反発と似ていますが、高弾性ウレタンは素早く柔軟な弾力性をもつため体の重みに迅速に対応して圧力を軽減してくれます。
横揺れも少なく、耐久性や安定性に優れており、寝返りが多い人や2人以上で使いたい場合におすすめです。
マットレスの種類③:ファイバー
ファイバーマットレスは、ポリエチレン樹脂を網目状に固めたファイバーを使って製造されたマットレスです。通気性に優れており水洗いもできるためダニやカビなどの発生を抑制し清潔に保てます。ウレタンフォームと比較すると少し硬いと感じるかもしれません。
商品によってはファイバー素材にウレタンフォームを重ねているものがあり、清潔に保ちつつ体圧を分散させられるマットレスを求める場合は、ファイバー素材とウレタンフォームが使われたものを探すのもおすすめです。
マットレスの種類④:ラテックス
ゴムの木から採取した樹液が原料のラテックスを使用したマットレスです。ゴム特有の弾力性と柔らかさがあり、体にフィットしやすくなっています。体にかかる圧力を分散させる効果が期待できるため、体の部位に集中して力がかかることは少ないです。ラテックスは通気性が低く蒸れやすいため使用時には注意が必要です。
価格は他のマットレスと比べると高めですが、100%天然素材のため、環境を意識した商品選びをしたい人におすすめです。
自分にあったマットレスを選ぶコツ
マットレスは素材だけではなく、自分の体格や体重などにあわせて選ぶことが重要です。相性が悪いマットレスを選んでしまうとかえって睡眠の質を下げてしまいます。こちらでは、自分にあったマットレスを選ぶコツについてみていきましょう。
大きさは体型や人数で
マットレスの大きさは、体型や利用する人数、部屋の大きさなどを考慮してきめましょう。適切なサイズで選ばないと大きすぎて部屋が狭く感じてしまったり、小さすぎると家族の寝返りを気にして睡眠の質が落ちたりします。マットレスのサイズには主に以下の5種類があるため、自分のほしいマットレスのサイズ感がどれか決めておくとよいでしょう。
マットレスの硬さは体重で選ぶ
マットレスの硬さは体重を参考にするとよいでしょう。体重によってマットレスが沈みすぎたり、逆に硬いと感じたりしてしまいます。例えば、体重が重い人が柔らかいマットレスを使用すると沈みすぎてかえって体に圧力がかかってしまいます。
体重が軽い人が硬いマットレスを利用すると寝ている時の圧力が分散されず硬いと感じてしまうでしょう。そのため、体重が軽い人や小柄な人は柔らかいマットレス、重い人や大柄な人は少し硬いくらいのマットレスがおすすめです。
マットレスおすすめ10選をご紹介!
こちらでは、おすすめマットレスを10選紹介していきます。自分に合ったマットレス選びの参考にしてみてください。
マットレスに関するよくある質問
最後にマットレスに関するよくある質問についてみていきましょう。
マットレスと敷布団は何が違うの?
マットレスと敷布団は構造と使用方法が異なります。
マットレスはベッドフレームに組み込んで使用するのに対して、敷布団は床に直接敷いて使用することが特徴です。またマットレスは敷布団と異なり、厚みのある構造をしており逆に敷布団は薄く持ち運びやすい構造となっています。マットレスは据え置きになることが多く、敷布団は折りたたむなど収納できることも違いといえるでしょう。
マットレスを長持ちさせるコツは?
マットレスの定期的なメンテナンスや正しい使用方法を実践することで長持ちさせることが可能です。マットレスの変形やカビの発生が主な交換要因となるため、それらを防止することがマットレスの長持ちにつながります。
へたりに関しては、寝ている時にかかる圧力が一定箇所に集中してしまう場合などに発生するため、定期的にマットレスの上下を入れ替えるなどマットレスにかかる圧力を分散することが有効です。マットレスに継続的に圧力を加えないために、普段からマットレスの上に物を置かないようにすることも対策の1つといえます。
カビの発生防止に関しては、清潔に保つことや除湿のためのメンテナンスが有効です。例えば、マットレスを縦に置いて通気するなどをしてマットレス内の湿気を逃がすことが推奨されます。他にもベッドフレームに置いたり、除湿シートを使う等をして工夫することが重要です。
マットレスは床に直に置いて使っても大丈夫?
マットレスは床に直接置いて使っても問題ありません。
ただ、床に直接おくとマットレス内の通気性が下がるためカビなどの発生リスクが高まります。床に直接おいて使用を考えている場合は、定期的な通気などのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
まとめ|自分に合ったマットレスを選びましょう
マットレスは体圧分散性を持ち、寝る時に体にかかる圧力を分散して理想的な寝姿勢をキープするのに役立つ商品です。人は人生の3分の1を睡眠に費やすため、睡眠の質を向上させる意識が昨今高まっています。
マットレスは、そんな睡眠の質を高めるサポートをしてくれるため、もし睡眠の質を改善させたい場合はマットレスの利用を検討しましょう。
自分に合ったマットレスを選ぶためには、以下の観点が重要です。
・マットレスに使用されている素材と特徴
・人数や自分の体格が合っているか
マットレスに使用されている素材や使う人の人数・体格によって相性のいいマットレスは変わります。利用状況を考えて自分に合ったマットレスを選ぶことで理想的な睡眠を手に入れることができるでしょう。