「シャンプーで頭を洗っていると頭皮が妙にピリピリする」
目次
「毎日しっかりと髪を洗っているのに、かゆみやフケが出る」
このような症状で悩んでいる人は、他の方と比べて肌が弱い敏感肌である可能性が強いです。敏感肌の人はシャンプーの強力な洗浄成分が肌に合わず、頭皮トラブルを招く恐れがあります。
そんな性質の肌の人におすすめなのが、敏感肌用のシャンプーです。果たして敏感肌用シャンプーとは、一般的なシャンプーと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
今回は敏感肌シャンプーの特徴、そしておすすめ敏感肌シャンプーおすすめ10選+1を紹介します。敏感肌で毎日のシャンプーが辛い・フケやかゆみに困っている人は、参考にしてもらえたら幸いです。
敏感肌とは?シャンプーとの相性は?
敏感肌とは普通の人より肌の保護機能が弱いために、外部からの刺激に反応してしまう肌のことです。
敏感肌の症状、そしてシャンプーに反応する敏感肌の症状について、以下より説明しましょう。
敏感肌の症状
敏感肌の人は以下のような症状が起きやすいのが特徴です。
・肌がすぐに赤くなる
・皮膚がヒリヒリしやすい
・肌がガサガサに乾燥しやすい
・かゆみが起きやすい
・かぶれ・ニキビ・ブツブツ・炎症が起きやすい
敏感肌の人は、普段の日常生活のちょっとした出来事である、肌が服や接触物との間で生じる摩擦によっても肌が赤くなったりします。また日差しが強い時期の外出中に、紫外線を浴びて肌の調子がおかしくなることも珍しくありません。
普通の人であれば特に何も起きない現象でも、敏感肌の人の場合は肌に異常が生じてしまうのです。また敏感肌が外部からの刺激を受けると、粉をふいたような状態になります。この状態は見栄えも決して良くなく、女性の場合は化粧のノリも悪くなるでしょう。
痛み・かゆみなど身体的な感覚だけでなく皮膚表面の見た目も悪くなるのが、敏感肌の症状の特徴です。
刺激の強いシャンプーを使った場合の症状
頭皮の頭髪についた油や汚れをしっかりと落とすために、毎日の洗髪をしっかりとやっている人もいるでしょう。しかし敏感肌の人がそれをやると頭皮にダメージを与えてしまいます。シャンプーは汚れ・油をしっかりと洗い流せるための洗浄成分が含まれているのが特徴です。
しかし成分の効果が強いということはそれだけ頭皮にかかる負担も重くなるため、頭皮のかゆみ・痛み・かぶれ・フケの大量発生などが起きます。特に洗浄力の強いシャンプーは、頭皮の乾燥を防ぐ皮脂を必要以上に洗い流すため、乾燥を招きやすくなるでしょう。刺激の強いシャンプーには以下の特徴があります。
・石けん系:石けん素地や脂肪酸ナトリウムなどの成分が含まれた「石けん系」
・ラウレス硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムなどが含まれた「高級アルコール系」
・防腐剤やタール色素が含まれたシャンプー
上記のシャンプーは強い洗浄力・雑菌繁殖の防止などの効果がありますが、肌が弱い人には刺激が強いため、避けたほうがいいでしょう。
敏感肌用・低刺激シャンプーとは
刺激の強いシャンプーによる頭皮トラブルを回避するためには、敏感肌の人を対象にした敏感肌用・低刺激シャンプーの利用をおすすめします。低刺激シャンプーの特徴は以下のとおりです。
・洗浄成分がアミノ酸
低刺激シャンプーは、配合されている洗浄成分がアミノ酸で構成されていることが多いです。アミノ酸は髪や頭皮を構成している要素の一種なので、同一の成分であるアミノ酸は頭皮・髪に負担がかかりません。
他の洗浄成分に比べたら洗浄力はマイルドですが、必要以上に皮脂を洗い流すことがないため、頭皮の乾燥も防ぎます。
・保湿成分が配合
敏感肌の人に起きやすいのが潤い不足による乾燥です。これによりかゆみやフケの大量発生、炎症が起きやすくなります。
それらの症状を回避するのが保湿成分が配合されたシャンプーです。成分の働きにより髪や頭皮の潤いをキープして健康的な状態を維持できます。
・無添加
防腐剤・合成香料・着色料などの添加物が一切配合されていない無添加シャンプーであれば、敏感肌でアレルギーの症状が起きやすい人にとって安心です。ただし特定の成分に反応しない人は添加物が配合されていても心配する必要はありません。
敏感肌用シャンプーの選び方
敏感肌の人が低刺激シャンプーを選ぶ場合、どのような点に気をつければいいのでしょうか。以下より敏感肌シャンプーの選び方をタイプ別に紹介します。
シャンプーの刺激が気になる人
シャンプーを使って洗髪している際、頭皮が妙にピリピリするのが気になる人は、シャンプーに含まれている洗浄成分をチェックしましょう。
一般的に市販されているシャンプーは、髪に付着した汚れ・頭皮の表面にある皮脂や外部からの汚れなどを一掃するために、洗浄力が強い成分が配合されています。頭皮の汚れは毛穴を塞ぐことによって髪の生成を妨げて薄毛・抜け毛が多発する原因にもなるため、しっかりと洗わなくてはいけません。
ただし、洗浄にばかり気を取られると、敏感肌の人は頭皮にダメージを受けます。洗浄力の強いシャンプーは高級アルコール系シャンプーです。
高級アルコール系シャンプーとは、成分に含まれている炭素数が多いシャンプーのこと。炭素数が多ければ多いほど泡立ちがよく、高い洗浄力があるというのが特徴です。「高級」というのは高価という意味ではなく、炭素数が6以上であることを指しています。
頭皮にこびりついた皮脂や汚れ、髪のスタイリング剤をきれいに一掃してくれますが、その分、肌への負担もかかります。この系統のシャンプーには以下の成分が配合されているのが特徴です。
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス塩酸アンモニウム
・ラウリル硫酸塩
・ラウリル硫酸Na
・石けん用素地
・脂肪酸ナトリウム
これらの成分が含まれていない低刺激をうたうシャンプーを選ぶことが大事です。
かゆみ・フケが気になる人
かゆみ・フケが発生する原因の一つは、頭皮の乾燥です。洗浄力が強いシャンプーは頭皮の皮脂・汚れを綺麗に取り除く働きをしてくれますが、洗浄力が強過ぎると乾燥防止のための皮脂まで洗い流されます。
かゆみ・フケを回避するためには、髪や頭皮の潤いをキープする保湿力が高いシャンプーを選ぶことです。洗浄力の高さ・心地よい香りなどをアピールしているシャンプーを避けて、保湿成分が多く含まれているシャンプーを選びましょう。保湿成分に分類されている成分は以下のものです。
・グリセリン
・セラミド
・ヒアルロン酸
・スクラワン
・椿オイル
・アルガンオイル
・ホホバオイル
また、洗浄力がそれほど強力ではないココイルグルタミン酸Na・ココイルグリシンK・ココイルメチルアラニンNaなどの成分が配合されたシャンプーもおすすめです。
添加物が気になる人
シャンプーに限らず普段から添加物が気になる人、それに反応するアレルギー体質の人は、シャンプーに配合されている添加物を確認しましょう。添加物は品質維持・良い香りの発生などで使い心地を良くする働きをするため、決して悪いものではありません。
しかしシャンプー使用により頭皮のコンディションが悪化する・アレルギー症状が出るなど、添加物が気になる人は注意して使用を避けるのが無難です。
シャンプーのなかには無添加・無香料のシャンプーもあるため、添加物の弊害が気になる人におすすめです。ただし無添加シャンプーは洗浄力が強くない・使用期限があるなどのデメリットもあることも覚えておきましょう。
「シリコン」は肌にとって本当にNGなのか?ノンシリコンとの比較
敏感肌の人にとって注意するべき点と思われているのが、ドラックストアに多く置かれている市販のシリコン配合のシャンプーです。シリコンは敏感肌の人にとって本当に害のある成分なのでしょうか。次よりシリコンシャンプーのメリット・デメリットなどについて説明します。
シリコン配合シャンプーのメリット・デメリット
シリコンシャンプーに配合されているシリコンは、ケイ素などにより構成されている有機化合物です。シリコン配合のシャンプーには以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
・スタイリングが楽にできる
・キューティクルをキープできる
・コーティングにより外部の刺激・ドライヤーの熱から髪を保護する
・ヘアカラー・パーマの持続性を高める
・髪の手入れに手間・費用がかからない
シリコンのメリットはきれいな髪を持続させる・外部の刺激から保護する力が強い点です。それによりヘアカラーやパーマも長続きします。美容院に通って高い費用を出してヘアケアをするより、時間と費用をかけずに一定のクオリティを維持することが可能です。
【デメリット】
・新しいヘアカラー・パーマがやりにくい
・頭皮トラブルの恐れがある
・髪のダメージに気づきにくい
保護・持続力が強いシリコンは髪がしっかりとコーティングされているため、新しくヘアカラー・パーマをする場合、やりにくいという弊害も生みます。
そしてコーティング力によりきれい中身を持続できても、それは決して補修成分の働きではありません。そのため、気づかないうちに髪のダメージが蓄積されている恐れがあります。
そして、頭皮に付着すると毛穴が詰まって抜け毛・薄毛が発生しやすいこともデメリットです。
ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリット
シャンプーの中にはシリコンが一切配合されていないノンシリコンシャンプーもあります。ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・頭皮に強い刺激を与えない
・髪が軽い仕上がりに
・ヘアカラーやパーマの専用液が浸透しやすい
ノンシリコンシャンプーのメリットは、髪本来の健康を保てることです。シリコンの強い作用で髪や頭皮が刺激を受けることもなく、コーティング作用もないために洗浄後の仕上がりも軽やかになります。
コーティングがないため新しいヘアカラー・パーマをかける場合、液が浸透してきれいな仕上がりになるのも特徴です。
【デメリット】
・髪のきしみ・パサつきが起きやすい
・外部の刺激に弱い
ノンシリコンシャンプーは、シリコンの強みであるコーディング作用がないために、髪のまとまりが弱くなり、髪のきしみ・パサつきが目立つようになります。また外の紫外線やドライヤーの熱などに対する保護力がないため、外部からのダメージが弱くなる傾向です。
頭皮の調子・目的によってシリコン・ノンシリコンを選択
シリコンシャンプーは敏感肌に悪いという考えを持っている人もいるでしょう。しかし敏感肌にとって悪影響を与えるのはシリコンではなく洗浄成分など刺激の強い成分です。そのため、敏感肌の人はシリコンシャンプーを絶対に避けた方がいいわけではありません。
しかしシリコンも頭皮に対して刺激がないわけではないため、極端なアレルギーでない限りは、シリコン・ノンシリコンを使い分けるという選択をしてもいいでしょう。
美容院に通ってしっかりとヘアケアをする暇がない・長時間外出するといった場合は、髪がまとまりやすく保護力が強いシリコンシャンプーを使うことも一つの手段です。
じっくりと時間をかけて頭皮を労わりたいという人はノンシリコンを使い続けるのもいいでしょう。