50代はホルモンバランスの変化や外的要因などで、肌のコンディションが大きく変わる時期です。それまで使っていたスキンケアアイテムが合わなくなったり、新たな肌悩みが現れてスキンケアにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、50代におすすめの化粧水11選を詳しくご紹介します。
なぜ50代から肌悩みが目立ち始めるのか、どんなケアをすべきなのか、といった点についても解説しています。年齢を重ねてスキンケアを見直したいとお考えの方の参考になれば幸いです。
目次
50代から起こり始める肌変化とその原因とは?
年齢を重ねると様々な要因の影響を受けて、肌の状態が変化していきます。
特に肌や筋肉、骨を健やかに保つコラーゲンは、20歳をピークに減少を続けます。
近年では正常なコラーゲンが糖分と反応する「糖化」にも注目が集まっています。糖化とはAGEsと呼ばれる老化物質が増えることです。
その糖化コラーゲンは肌のハリの低下や黄ぐすみの原因のひとつと考えられており、糖化対策に注力したスキンケア製品の開発も盛んです。
その他にも、
・紫外線によるダメージ
・加齢による幹細胞や成長因子の減少
・皮脂や細胞間脂質の減少
・タバコや飲酒による肌ダメージ
・摩擦や乾燥など
などの要因によって年齢肌ならではの肌悩みが出てくると考えられます。
また、40代~50代にかけて閉経を迎えることでホルモンバランスが大きく変化します。女性ホルモンが減少すると肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどが低下していきます。
そのため、50代前後には以前は感じなかった肌トラブルに悩むようになったという方も少なくないでしょう。
シミ・シワ・ハリ不足など年齢肌のサインが出始める
年齢肌の具体的なサインとしては、以下のようなものが挙げられます。
・シミ
・シワ
・ハリ不足
・たるみ
・くすみ
・乾燥
・たるみ毛穴
年齢肌が気になり始めたらスキンケアを見直してみよう
年齢肌が気になり始めたら、いつものスキンケアを見直してみたほう方がいいかもしれません。
たとえば、
・化粧水を保湿力が高いものに変えてみる
・1回の使用量を増やしてみる
・美白やハリケア成分が入ったアイテムに切り替えてみる
・美容液やクリームなどアイテムをプラスしてみる
など、ご自分の肌悩みに合わせてスキンケアに使うアイテムや方法を変えてみましょう。
50代からのスキンケアでこだわりたい4つのポイント
50代からのスキンケアでこだわりたい、以下の4つのポイントについてご紹介していきます。
・保湿力
・複合的なアプローチができるか
・テクスチャーや香り
・ライン使い
年齢肌のスキンケアでお悩みの方の参考になれば幸いです。
保湿力の高さ
年齢を重ねた肌は、ハリ低下や皮脂量の減少などによって乾燥しやすい状態です。
いつも使っている化粧水や乳液だと乾燥がケアできないという場合、高保湿タイプの製品に切り替えてみると良いでしょう。
・コラーゲン
・グリセリン
・ヒアルロン酸
・セラミド
・ペプチド
・エクトイン
・植物エキスや植物由来の発酵液
などの成分が、保湿成分としてよく配合されています。
米麹やコメ発酵エキスなどお米を原料にした成分も、保湿目的でたくさんの製品で用いられています。
他にも油分を配合している化粧水も保湿力が高いものが多く、乾燥が気になる方に人気です。
複合的なアプローチができるかどうか
年齢を重ねると、シミやくすみ、ハリ低下、乾燥、毛穴など色々な肌悩みが現れる傾向があります。
そうしたお悩みには1つの機能に特化した製品ではなく、様々な働きの成分が配合されていて1品で複数の肌悩みに複合的にアプローチできる製品がおすすめです。
エイジングケア((年齢に応じたケア))製品でよく配合されている成分を、目的別に見ていきましょう。
【ハリケア】
肌にハリを与えたり、乾燥をケアすることで弾力のある肌を目指すために配合する成分
・ナイアシンアミド ※
・純粋レチノール ※
・ニールワン ※
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・プラセンタ
※印がついているものはシワ改善成分として厚生労働省の認可を受けた成分
【美白】
シミ・ソバカスの原因となるメラニンの生成を防いだり、うるおいを届けて透明感のある肌を目指す成分
・ビタミンC誘導体 ※
・コウジ酸 ※
・トラネキサム酸 ※
・アルブチン ※
・プラセンタエキス ※
・カモミラET ※
・ルシノール ※
・エナジーシグナルAMP ※
・リノール酸S ※
・エラグ酸 ※
・ニコチン酸アミド ※
・4MSK ※
・マグノリグナン ※
・ハイドロキノン
※印がついているものは美白有効成分として厚生労働省の認可を受けた成分
【肌荒れケア】
肌荒れのケアをしたり、角層にうるおいを届けて健やかな状態を目指すための成分
・グリチルリチン酸ジカリウム ※
・アラントイン ※
・トラネキサム酸
・アスタキサンチン
・マデカソサイド
・アロエ液汁/アロエベラ液汁
・エーデルワイスエキス
・イザヨイバラエキス
・カンゾウエキス
※印がついているものは抗炎症成分として厚生労働省の認可を受けた成分
肌がデリケートな時は抗炎症成分や肌を落ち着かせる成分を選ぶのも良いですが、肌負担の少ない成分構成であるかどうかも重要です。
エタノール、グリセリン、オイル、多量の植物エキス、ペプチド類など、成分自体は良いものであっても、肌質・体質によっては相性が悪く負担を感じることがあります。
少しでも違和感を覚えたら、無理して使い続けずに肌に優しく安心して使えるものを選びましょう。
テクスチャや香り
テクスチャや香りも、スキンケアを楽しんで継続するためには必要な要素です。
テクスチャーとは化粧水の質感や手触り、肌になじませた時の触感のことを意味します。年齢肌用の化粧水はとろみがあるテクスチャーが多いですが、ベタつきが気になる方はサラサラしたものもおすすめです。
香りも、無香料のほうが使いやすいという方もいれば、良い香りがしたほう方がスキンケアを楽しめるという方もいます。
香りがある製品の中には、合成香料を使用したもの、植物の精油など天然由来の香料を使用したものがあります。
精油(エッセンシャルオイル)は植物や花、果物、樹木などから抽出した天然由来の香料で、深みのある香りが楽しめます。
合成香料は「質が悪い」「肌に悪い」というイメージを持たれがちですが、厳格な条件で生産・管理されています。
化粧品に添加される香料は0.01〜0.001%程度なので、過去に刺激を感じたことがある人以外は過度に心配する必要はありません。
ブランドや製品によってテクスチャーや香りは様々なので、テスターや試供品で実際に試してみましょう。
アイテムの相性を考えるならライン使い
スキンケアアイテムはライン使い(同ブランド・同シリーズで揃えること)をすることで、より効率的に肌悩みにアプローチできます。
メーカーは洗顔料・化粧水・美容液・乳液・クリームをライン使いすることを想定して製品を開発するので、成分や使用感の相性が良く安定して使用できるのが利点です。
ライン使いしなければダメということはありませんが、レチノールとはサリチル酸、ハイドロキノン、ビタミンCなど相性が悪い成分もあります。
また、弱酸性のアイテムとアリカリ性のアイテム、皮脂抑止成分と保湿成分などそれぞれの効果を活かせない組み合わせも存在しています。
スキンケア製品を異なるラインで集めると成分同士の相性を考慮しなければなりませんが、ライン使いすることでそれらの手間を省けます。
50代におすすめの化粧水11選を詳しくご紹介
50代の方におすすめの化粧水を11商品厳選しました。
それぞれの製品の特徴や配合されている成分などについて詳しく解説しているので、年齢肌用のスキンケアにお悩みの方はぜひチェックしてください。