「新しい靴を買ったけどどうもしっくりこない」
「軽量の高性能のシューズを買ったけど、違和感がある」
そのような経験をしている方は決して珍しくないと思います。靴を履いているだけで妙に疲れる・足に痛みが生じるといった経験をしている人におすすめなのが、インソールです。
果たしてインソールとはどのような役割があるのでしょうか。今回は、インソールのメリット・選ぶ際に押さえておくべきポイント・おすすめインソールの紹介などをします。
靴に関することでお悩みの方・インソールの選び方がわからないという方は、今回の記事を参考にしてもらえたら幸いです。
目次
インソールってどんな効果があるの?
インソールとは、靴の底に敷く中敷きのことです。足の裏全体に接触するため、足の汚れや匂いを靴に付着させない効果があり、中敷きというとそのイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし、近年のインソールは汚れの付着防止だけでなく、さまざまな効果をもたらすことをご存知でしょうか。
インソールは機能の種類によっては足および全身に効果をもたらします。靴の種類によってはもともとインソールが挿入されていることもありますが、それにはさまざまな機能性が備わっていません。靴とは別売りで市販されているインソールには以下のような機能があります。
・体のバランス・体幹の改善・安定
・足にかかる疲労・負荷を軽減
・運動能力の促進
・身長アップ
・通気性アップ
・防臭・蒸れ防止
・身長アップ
・靴のサイズ調整
このように靴の中に敷くだけで快適な日常生活・運動能力アップの実現が期待できるのが、インソールのメリットなのです。
インソールを選ぶ際のポイントその1(足の悩み)
インソールはさまざまなタイプが販売されており、それぞれ特徴が異なります。そのため、自分に適したインソールを選ばないといけません。では、インソールを選ぶ際のポイントとは何か、以下より説明しましょう。
足が痛くなるタイプ
革靴・ブーツなどは全体的に硬めの素材で作られており、底も薄い構造です。そのため、足にかかる衝撃がダイレクトに伝わるため、革靴・ローファー・ブーツを履き慣れていない人は歩くだけで足が痛くて辛いという人もいるでしょう。
日常的に革靴・ローファー・ブーツの使用頻度が高い人におすすめなのが、クッション性・衝撃吸収性が高いインソールです。このタイプのインソールであれば、足にかかる衝撃を軽減する効果があるため、足への負荷がなくなり痛みも和らぎます。
履き心地が硬めの革靴・ブーツが柔軟な感触になるため、ストレスも軽減されて日々の徒歩も苦になりません。
扁平足タイプ
インソールは扁平足に対応したタイプもあります。扁平足とは、足の裏が地面に触れない部位である土踏まずがない状態です。土踏まずは足にかかる負荷の軽減・体全体のバランス調整といった役割を果たしています。
しかしこの土踏まずがない状態の扁平足は、足への疲労蓄積・体のバランス崩れなどが起き、最悪足の変形などが起きてしまうのです。
扁平足で悩んでいる方には「扁平足用」を大々的にうたったインソールをおすすめします。このタイプのインソールは、本来土踏まずの役割を果たす部位が盛り上がっているため、扁平足の症状である足への負担が分散される仕組みです。素材も柔軟なため、足に負荷がかかる心配はありません。
足の臭いが気になるタイプ
靴を履いていて足の臭いが目立つ人は、履いている靴の通気性の悪さ・それにより生じる蒸れが原因です。靴の中が蒸れると雑菌が繁殖するため、臭いだけでなく衛生的にも良くありません。
そのような足の臭い・蒸れが気になる人は、高い通気性の良さ・防臭・防湿機能が搭載されたインソールの使用がおすすめです。このタイプのインソールは、メッシュ・ドライ加工が施されており、ドライ・エアー効果により靴の中を常に清潔に保ちます。
またインソール表面が抗菌・防臭加工をされているため、雑菌の発生・繁殖を心配する必要はありません。
サイズがしっくり来ないタイプ
購入した靴がジャストサイズだと思ったらしっくりこない、歩いている最中に靴が脱げるといった人もいるでしょう。サイズがしっくり来ない靴を履いていると、足に負荷がかかり疲労が蓄積する・ケガの原因になるといったトラブル発生の可能性が高まるため、注意しなくてはいけません。
そのような方には靴よりサイズが大きめ・厚みのあるインソールの使用がおすすめです。インソールを挿入することによって靴内の広さ・高さを調整して、靴と自分の足が釣り合うジャストサイズを作れます。
必要以上に大きいインソールを選ぶと、靴の中が狭くなり足に負担がかかる恐れがあるため、ジャストサイズを見極めることが大事です。
身長を高く見せたいタイプ
身長を高く見せたい人におすすめなのが、シークレットインソールです。同じ機能を持つアイテムにシークレットシューズ・ブーツがありますが、値段が高価・かかとが上がるために慣れないと足に負担がかかるなどのデメリットがあります。
しかし、シークレットインソールであれば、お手頃な価格で身長アップが実現し、高さ調整・他の靴の使い回しなどが可能です。ただし、シークレット靴と同様に脱いだらバレてしまうという欠点もあります。
インソールを選ぶ際のポイントその2(持っている靴に合わせる)
インソールを選ぶ前に自分が持っている靴がどんなタイプであるか確認することも大事です。ではインソールを選ぶポイントを靴のタイプ別に紹介します。
革靴の場合
革靴は通勤用・日常生活に履く機会が多く運動時には使わないため、スポーツに適した高性能のインソールは必要ないでしょう。ただし革靴・ローファーなどに慣れていない人・仕事が外回りで1日歩く機会の多い人は足に負荷がかかって疲労がたまらないように、足への負担軽減の効果があるインソールを選ぶのがおすすめです。
土踏まずの部位をサポートする表面に凹凸があるタイプ、衝撃吸収素材を採用しているインソールが適しています。
また革靴は素材の性質上、通気性が悪いタイプだと靴の中が蒸れやすくなり、それにより生じるのが嫌な臭いです。蒸れ・臭いが気になる人は、通気性の良さ・防臭効果のあるインソールを選ぶといいでしょう。
スニーカーの場合
スニーカーは日常・運動時どちらにも適用可能で、デザインもスタイリッシュなものが多いため愛用している人は少なくないでしょう。スニーカーはもともと軽量化などの機能性が高いために足への負担が少ない構造になっています。
ただし、足への疲労・蒸れなどが気になる人、なるべく大事なスニーカーを汚したくない人は、衝撃吸収タイプ・防臭・抗菌タイプを選ぶといいでしょう。
背を高く見せたい人はシークレットインソールを選ぶのもいいですが、サイズが合っていないと違和感を感じるのでサイズに注意することが大事です。
ヒール・パンプスの場合
ヒールやパンプスは履き慣れていないとつま先やかかとなど一つの部位に負担がかかるのが特徴です。そのため、衝撃吸収タイプ・素材が柔らかいタイプを選ぶのもいいですが、足の裏全体ではなくつま先用・かかと用といった部分別のインソールを選択することもおすすめです。
このタイプであれば足にかかる負担軽減だけでなくすべり止め効果もあるため、安定した歩行ができて転んでケガをするといったトラブル回避もできます。
ブーツの場合
ブーツは素材・デザインともにスタイリッシュさが際立つ履き物ですが、その構造上どうしても通気性が悪くなり、蒸れ・臭いが生じてしまいます。そのため、蒸れ・臭い対策として通気性・防臭・抗菌の機能が備わったインソールを選びましょう。
このタイプのインソールであれば長時間のブーツ使用・他人の住まいに訪問する際にブーツを脱いでも、蒸れや匂いの心配はありません。
またブーツを履いていても冷え性で足が冷える人もいるでしょう。そのようなタイプの人は吸湿発熱機能を持ったインソールがおすすめです。このタイプのインソールはボア素材を採用したものもあり、心地よい肌触りが足のつま先などをあたためてくれます。
ランニング・運動の場合
日常生活の使用ではなく、ランニングなど運動のために使用する靴は、運動のパフォーマンス向上を目指さないといけません。クッション性が高く足に負担をかけないこと、靴のサイズを調整・足裏にフィットしてジャストの履き心地にできるインソールを選ぶことが大事です。
このタイプのインソールは、運動時の使用を前提として開発・販売されているため、商品の項目に「スポーツ用」と大々的にうたっています。クッション性が高くても普段の生活を対象にしたインソールを間違えて買わないように気をつけましょう。
また、運動は汗をかくので、高い通気性・抗菌作用などの機能にも注目することが大事です。