最近話題の「フロアコーティング」に興味があるけれど、次のような疑問・悩みから、施工に踏み切れない方も多いでしょう。
「そもそもフロアコーティングとはどんなものなの?」
「いろいろな種類があって違いがわからない」
「どうやって業者を選べばいいのかわからない」
本記事では、フロアコーティングの基礎知識や、種類、施工方法、主なメリットについて解説します。フロアコーティングの後悔しない選び方やおすすめ業者7選もご紹介します。
おすすめフロアコーティング業者6選!
| エコプロコート | UVフロアコーティングのパイオニア!高品質施工と20年保証が強みの業界最大手 |
| FSSCOAT(エフエスエスコート) | ガラスコーティング素材「SDCOAT®」など10種類以上の施工に対応する総合コーティング企業 |
| GOOD LIFE(グッドライフ) | 全国にショールームを展開し、豊富な実績と丁寧な対面提案が強みの老舗専門店 |
| EPCOAT(イーピーコート) | 表面硬度9Hのガラスコーティングに特化し、落ち着いた質感と高耐久が人気 |
| COLOR(カラー) | UV・ガラス・シリコンの3シリーズを展開し、最大20カ所の無償修復保証が魅力 |
| 森のしずくナノピークス | 超薄膜で高密着のガラスコーティング「ナノピークス」を自社開発する技術力の高い専門業者 |
目次
近年需要が高まっているフロアコーティングとは
フロアコーティングとは、フローリング床に特殊な塗料によってコーティングすることにより、美観を保持させる床表面を加工する施工のことです。
長期にわたって美観を保持できるほか、床自体に傷が付きづらく長持ちさせられる、滑りにくくなる、毎日の掃除がラクになる、といった点からも人気があります。
従来のワックスや塗装によるフロア施工と比較すると、次のようになります。
| 項目 | 従来の方法 | フロアコーティング |
|---|---|---|
| 方法 | ワックスや塗装 | 特殊な塗料によるコーティング |
| 耐久性 | 短く劣化しやすい | 長期間持続 |
| メンテナンス | 定期的なメンテナンスが必要 | メンテナンスの手間を軽減 |
| 美観 | 新築時の美観を保持しにくい | 新築時の美観をそのまま保持 |
近年は、住宅にフロアコーティングを導入する家庭が急速に増えており、新築・リフォーム時に、住宅メーカーやリフォーム会社からおすすめされるというケースも多いです。特に、お子様がいるご家庭、ペットを飼っているご家庭、高齢のご家族と同居しているご家庭からの人気が高いです。
ただし、一口にフロアコーティングといっても、塗料や施工方法によって効果が異なります。次の「フロアコーティングの種類や施工方法」で詳しく解説します。
フロアコーティングの種類や施工方法

フロアコーティングは、使用するコーティング剤(塗料)の違いによって特性や耐久性が変わり、施工方法や硬化方法(一般的に言う乾燥工程)、費用も異なります。
コーティング剤の主成分は樹脂ですが、樹脂にも種類があるため性能が大きく変わります。主には、紫外線硬化樹脂(UV)、ガラス系、シリコン系、水性ウレタン系のものがあり、従来のワックス施行と比較すると、それぞれ次のような特徴や施行の違いがあります。
※当社調べ
また、上記にまとめた以外の効果を持たせることも可能で、たとえば、防水や防カビ、抗菌といった効果を持つものもあります。
【おすすめ】UVフロアコーティング
先に説明したとおり、フロアコーティングにはさまざまな種類がありますが、その中でもUVフロアコーティングは、塗装面の性能や施工において最も優れた選択肢といえます。
【施工の優位性】
・紫外線による化学反応で塗装膜を硬化させるため、硬化不良が起こりにくい。
・乾燥時間が不要で、短時間で優れた光沢と硬度を持つ塗膜を形成可能。
【高い保護効果】
・一般的な塗装の5~10倍の厚さを持つ塗装膜で床材を強力に保護。
・摩耗や汚れに強く、家庭用洗剤(塩素系・アルカリ性)にも耐性を持つ。
・長期的なフロア保護機能を維持。
【コストパフォーマンス】
・初期費用は高いが、日常メンテナンスの手間を大幅に削減。
・ほかのフロアコーティングと比較して、トータルの費用面で大きな差がない
フロアコーティングの3大メリット

ここまで、フロアコーティングの概要を説明してきましたが、フロアコーティングの最大メリットといえる3点について改めて解説します。
今の環境で上記に不安を感じている方、より良い環境づくりを目指したい方には、フロアコーティングはおすすめの施行です。
メリット①床材の保護・耐久性の向上
フロアコーティングの最大メリットの1つは、床材の退色・酸化・摩耗を防ぎ、新品のような状態を長くキープできることです。
従来のフローリングにも、表面のツヤの保護のため表面加工が施されていますが、家具の移動や日々の歩行、日光による日焼けなどによって徐々に劣化するため、表面のツヤが失われたり細かな傷が増えたりすることは避けられません。
フロアコーティングを施工すると、床材の上に強固な保護膜(塗膜)が形成され、傷・摩耗・紫外線・湿気による劣化から床が守られます。
床材表面を強力に保護し、日光の紫外線や空気中の酸素による酸化、温度や湿度による表面劣化を防ぐとともに、退色や腐食から守ってくれ美観を保つことができるのです。
メリット②掃除やメンテナンスの手間が減る
フロアコーティングの施工をすると汚れが付きにくくなり、掃除やメンテナンスの手間が減ります。
本来、フローリングには、継ぎ目や細かな凹凸があるため汚れが溜まりやすく、これらを放置すると変色やカビの原因になります。さらに、日常的な湿気の吸収や酸化によっても、床材自体の劣化は進みます。
フロアコーティングを行うと、表面が滑らかになり凹凸が少なくなるため、汚れが付着しにくくなり、普段の掃除がぐっと楽になります。水拭きだけでサッと汚れを落とせるため、忙しい家庭でも清潔な状態を保ちやすくなります。大掃除や大掛かりなメンテナンスにかける手間も減らすことができます。
メリット③お年寄りやお子様、ペットの安全性を高める
フロアコーティングをすることで床が滑りにくくなり、お年寄りの方やお子様、ペットが安全に生活できる住環境をつくることができます。特にフロアコーティングの中でも、塗装膜に十分な厚さがあるUVフロアコーティングの場合は、高い効果が期待できます。
床の滑りづらさは、転倒防止のほか、足腰への負担の軽減や、関節・脊椎への負担軽減にもつながるため、生活されるすべての方にとって大きなメリットになります。。
フロアコーティングの選び方
ここまで説明したとおり、フロアコーティングには複数の種類があり、どれを選ぶかによって耐久性や仕上がり、施工価格などが大きく異なります。
住まいの環境やライフスタイルに合ったコーティングを選ぶために、以下のポイントから比較検討しましょう。
選び方①耐久性で選ぶ
「フロアコーティングの種類や施工方法」でも紹介したとおり、フロアコーティングは、UV、ガラス、シリコン、水性ウレタンなど、樹脂の種類によって耐久年数が大きく変わります。
その住居にどのくらい住むか、再施工の頻度はどのくらいになりそうかを考えたうえで選定するのもひとつの方法です。
選び方②仕上がり(ツヤ・質感)の好みで選ぶ
フロアコーティングは、コーティング剤の種類・施工方法によって、仕上がりも変わります。たとえば、「ツヤを出したい」「落ち着いた自然なツヤに仕上げたい」「ツヤを抑えたマット寄りの自然な質感にしたい」など、など、好みによって選ぶこともできます。施工事例を参考に、ご自身の好みにあったものを探しましょう。
選び方③滑りにくさ・安全性で選ぶ
「お年寄りやお子様、ペットの安全性を高める」でも説明したとおり、フロアコーティングには床を滑りにくくし、安全性を高める効果がありますが、滑りにくさをどの程度重視するかによって選定するのもひとつの手です。高い滑りにくさを重視するのであれば、UVフロアコーティングがおすすめです。
選び方④施工価格で選ぶ
フロアコーティングの種類によって価格は異なります。また、フロアコーティングの種類によって効果期間が異なるため、一時的な支出として考えるのではなく、長期的な費用対効果がどうかを見極めることが重要です。
選び方⑤住まいの床材との相性で選ぶ
床材の特性によって適したコーティングが異なります。業者に確認したうえで、お住いの床材に施工可能なコーティング、相性の良いコーティングを選びましょう。
選び方⑥掃除のしやすさで選ぶ
コーティング会社によっては掃除に使える洗剤を指定している場合があります。
選び方⑦家族構成・ライフスタイルで選ぶ
ここまでにも述べたとおり、フロアコーティングは、住環境をどのように保ちたいかに関係するため、家族構成やライフスタイルに応じて選ぶことも重要です。
例に挙げたように、お子様や高齢のご家族、ペットがいるご家庭であれば滑りづらさを重視して選ぶ、床の掃除やメンテナンスの手間を減らしたい場合は汚れづらさを重視して選ぶ、引っ越しを見据えて短期間だけでコスパの良いコーティングを選ぶなど、生活をイメージして選ぶとよいでしょう。
選び方⑧施工業者の実績・保証内容で選ぶ
フロアコーティングの仕上がりは、使用するコーティング剤や施工方法だけでなく、施工者・施工業者の技術にも大きく左右されます。
また、アフターメンテナンスがあるか、施工から何年間の保証があるかといった点も、業者選定のうえで重要です。
優良業者か見極めるためには、施工実績、アフターメンテナンスなどの具体的な保証内容・期間、口コミなど外部からの評価を確認するとよいです。
次で、実績が多く評判の良い業者7選を紹介しますので、参考にしてください。
おすすめのフロアコーティング業者6選
エコプロコート
UVフロアコーティング業界のリーディングカンパニーとして、長い歴史と豊富な実績を誇る業界最大手
ペットにも優しい商品など多彩な製品ラインナップと独自の技術力で、高品質な施工を全国に提供しています。また、充実した保証制度により、長期的にわたって安心のアフターサービスを受けることが可能です。
豊富な実績
・1991年創業。累計12万件以上の施工実績
・年間8,000件を超える施工で培われた信頼
高い施工技術
・全国48都道府県に展開する施工代理店による均質で高い施工品質
・本社による技術研修や専用コーティング機器の開発を実施
・施工現場と本社技術部がリアルタイムで情報を共有する仕組みを導入
充実のアフターサービス
・20年の保証制度を提供
・長期にわたる安心のサポートを実現
多彩な製品ラインナップ
・20年以上の実績を持つ「エコプロコート PREMIUM」
・UVコーティングで業界初のマット仕上げを実現した「エコプロコート NATURAL」
・ペットを関節病から守るために開発した「愛犬の床」
・施設・用途別のフロアコーティング製品
会社名
エコプロコート株式会社
本社所在地
〒222-0033神奈川県横浜市港北区新横浜2-17-2 フォンターナ新横浜7F
FSSCOAT(エフエスエスコート)
水性コーティングからガラスコート、UVコートなど、10種類のフロアコーティングをラインナップするフロアコーティングの大手コーティング会社です。代表的な「SDCOAT®(無機質ガラスコーティング)」は、主成分「ケイ素」の結合により非常に薄くて硬い塗膜を形成。塗膜の厚さは薄いものの、9Hと高い硬度をもち30年と超長期の耐久性を謳っています。
会社名
株式会社フジソウ
本社所在地
〒997-0813 山形県鶴岡市千石町7-13
GOOD LIFE(グッドライフ)
「グッドライフコート」シリーズを展開する1990年創業より、フロアコーティングの専門店として事業を展開しています
首都圏に3つのショールームを持つほか、大阪、福岡にもショールームを設置しています。
会社名
株式会社グッドライフ
本社所在地
〒240-0051 横浜市保土ヶ谷区上菅田町662 IOビル1F
EPCOAT(イーピーコート)
表面硬度の高いガラス系のフロアコーティング「EPCOAT」を主力にしています。表面の光沢を抑えた表面硬度9H以上の塗膜形成や、床暖房対応素材長期間耐久性などに強みを持っています。無料アフターメンテナンス契約も用意されています。
会社名
株式会社ジェブ
本社所在地
〒224-0037 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎南4-1-10
COLOR(カラー)
「UVフロアコーティング」・「ガラスフロアコーティング」・「シリコンフロアコーティング」3種類のフロアコーティングを揃え、用途とコストに応じたフロアコーティングを提案。犬の健康を考え、防すべり特性を持たせた「ワンラブコート」も展開しています。
独自の特別保証があり、30年間で2回訪問まで無償で、最大20カ所の修復が可能です。
会社名
株式会社COLOR
本社所在地
〒224-0041 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-2-28 ヨコハマパレス204
森のしずくナノピークス
完全自社開発によるガラスコーティング材を使用する「ナノピークス」が主力製品です。主成分のケイ素成分をナノスケールまで細かくし、フローリング材への密着性を高め、厚さ0.03 ㎜と極薄の塗膜で表面保護を実現しています。床暖房やファンヒーターなどの暖房器具にも対応します。
会社名
株式会社ゆはかのこ
本社所在地
〒359-1141埼玉県所沢市小手指町1丁目39−37 ハナミズキ通りビル 3
フロアコーティングでよくある質問
Q.フロアコーティングは自分でできますか?
A. フロアコーティングには専門技術と専用機材が必要になるため、一般の方が施工するのは現実的ではありません。
一般の方でも、市販のコーティング剤を購入することはできますが、床の下地処理がうまくできない、塗りムラが出やすい、硬化・乾燥が難しい、失敗したときのリカバリーができない、といった事態が想定されます。
Q.フロアコーティングができる場所は?
A. フローリングされている居室やLDK、廊下など、木製の床であれば施工可能です。
フロアコーティングはフローリングに代表される木製の床材の表面をコーティングするものですが、床材の種類・状態によっては不可能なケース、コーティング剤が限られるケースがあります。新築やリフォーム時などは自由度を高く施工することができることが多いですが、施工会社と事前に相談の上で工事を行うようにしましょう。
Q.施工はどのくらい時間がかかりますか?
A.フロアコーティングの種類によって差はありますが、新築やリフォーム時の場合、もっとも硬化の早いUVコーティングなら1日で完全に硬化します。
ガラス系やシリコン系など自然乾燥のコーティングを施した場合は、完全に乾燥硬化するまで、数日から1週間程度(季節や湿度、気温によって差がでます)が必要です。
Q.乳幼児がいるのですが安全性は?
A.フロアコーティングは、食品衛生法や食品添加物などの規格基準に適合した安全な素材です。完全硬化後は、ペットや赤ちゃんが誤って舐めても全く問題ありません。
念のため、施工業者が、食品安全性の公的機関の証明や有害物質の規格をとっているかなどを確認しましょう。
Q.フロアコーティングした部屋で気をつけることは?
A.フロアコーティングした部屋は、フロアコーティングなしの部屋と比較して、傷や汚れ、日光や湿気による経年劣化に強いため、基本的には普段どおり使用できますが、家具の移動や鋭利な物の取り扱いには注意が必要です。
フロアコーティングなしの部屋と同様に、家具の移動時に注意するほか、テーブルや椅子の足にフェルトなどの傷つき緩衝材を貼ったりすることで傷を防ぐことが可能です。
万が一、傷が付いた場合にも補修可能なコーティング剤もあるので、気になる場合は事前に確認しておきましょう。
Q.コーティングされた床の日常の掃除は?
A.フロアコーティングを施した床は、基本的には特別な手入れの必要はなく、日常の掃除だけで十分です。
フロアコーティングを施工した床は、表面が滑らかで汚れがつきにくいため、汚れが発生したとしても、乾拭きやモップがけ、通常の水拭きだけで清潔に保つことができます。
掃除の頻度もコーティング前と比べて少なくすむ可能性が高いです。ただし、コーティング剤の種類によって使用できない洗剤もありますので、施工会社に確認を取りましょう。
短期間での再施工や、ワックスがけといったメンテナンスも基本的には不要ですが、「家具の移動によって深い傷がついてしまった」「特定の部分だけツヤが落ちてきた」といった場合には、部分補修の依頼できれいになるケースもあります。
Q.傷が付いてしまった場合の対処法は?
A.長期間にわたる耐久性が見込めるフロアコーティングですが、硬いもので引っかいたり土足で歩いて利した場合は表面に傷が付くことはあります。
そんな場合は施工会社で再塗装や表面研磨など、美観を取り戻す補修が可能です。各会社で保証制度を備えていることもありますので確認しておきましょう。
まとめ
フロアコーティングには、床を美しく保つほか、傷・汚れ・湿気に強い住環境をつくる、掃除の手間を減らし、安全性を高めるなど、多くのメリットがあります。
長期的にみてもコストパフォーマンスの高い施工といえます。
コーティングの種類や施工方法によって仕上がりや耐久性は大きく異なるため、ご家庭のライフスタイルや床材との相性、予算などに合わせて選ぶことが大切です。
また、仕上がりは施工技術に左右されるため、実績が豊富で保証体制が整った業者を選ぶことが、後悔しないポイントになります。
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