【40代以上のリアル】4人に1人が利用経験あるが約6割以上が理想の出会いに至らず!ミドルシニアのマッチングアプリ事情と理想の出会いとは

2025.10.23 更新

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マッチングアプリといえば、20~30代の若い世代向けの婚活・恋活サービスだと思っている人は多いのではないでしょうか。実は最近、ミドルシニアのマッチングアプリの利用は増加の一途をたどっています。

そこで今回は、Q&Aサービス・OKWAVE会員の40代以上の皆さまにご協力をいただき「マッチングアプリに関するアンケート」を実施いたしました(有効回答数202件)。ミドルシニアのアプリ利用状況や中高年ならではの課題などを紐解きます。

40代以上の大人世代にも広がるマッチングアプリ

Q.マッチングアプリの利用経験はありますか?

40代以上の26.0%が「マッチングアプリの利用経験あり」と回答しています。マッチングアプリを積極的に活用している20代の利用経験が51.8%(2025年 出会いコンパス調べ)ということから考えると、40代以上のミドルシニア層にもかなり浸透してきていることがうかがえます。

利用されているマッチングアプリの傾向

40代、50代、60代のミドルシニア層は、どんなアプリを利用しているのか気になるところではないでしょうか。20代~30代の若い世代が利用するアプリとの違いはあるのかをみていきましょう。

Q.利用したことがある方に伺います。どのようなサービスを利用しましたか?

マッチングアプリ最大手「ペアーズ」と回答をした人が57.6%と半数以上を占めました。続いて「パートナーズ」が26.9%、「マリッシュ」15.3%と40代以上をメインターゲットにしたサービスが上位に名を連ねている点は、20代~30代には見られない特徴です。

ラス恋、ハハロル、シンシアリーユアーズといった50代前後に人気のアプリを利用しているとの回答もありました。特に50代ともなると、同世代向けのマッチングアプリのほうが若者に気後れせず婚活・恋活できるというメリットがあります。

また、マッチングアプリの利用経験がある人のうち38.4%が複数のサービスを利用しており、ミドルシニア層も積極的に出会いを求めていることがわかります。

安全性&同世代との出会いがアプリ選びのポイントに

マッチングアプリの数は国内だけでも数えきれないほどあるため、どのサービスを選んだら良いのか迷う人は多いことでしょう。40代以上のミドルシニアが重視するポイントについて質問をしました。

Q.マッチングアプリを選ぶ際に重視したことは何ですか?

「利用者数の多さ」を重視すると答えた人が59.6%と最も多く、「信頼性・安全性」の57.6%、「口コミ・評判」が40.3%と続きます。「年齢層の合致」は36.5%となりました。

別の質問「Q.出会いやマッチングの場面で、どんな点に難しさを感じますか?」の回答にもありますが、「相手が本当に信頼できるか分からない」と不安を感じている利用経験者は多いです。このことからもサービスの信頼性や安全性を重視するのは当然の結果でしょう。

また、「年齢層の合致」を重視するのはこの世代ならではのこと。単なる利用者数の多さだけでなく「同世代の会員」「自分の年齢に見合った相手と出会えるのか」がマッチングアプリ選びを決める条件になります。

「Q.利用したことがある方に伺います。どのようなサービスを利用しましたか?」で名前が挙がっているパートナーズ、ラス恋、シンシアリーユアーズなども利用年齢層を意識した選択と言えます。

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40代以上の利用経験者の63%が出会えていない

婚活・恋活を主体とした20代~30代とは異なり、40代以上のマッチングアプリ利用目的は様々です。再婚をはじめ、入籍にこだわらないパートナー探し、食事や趣味を楽しむ友達など。ここでは、マッチングアプリの利用で期待していた出会いは見つけられたのかをチェックしていきます。

Q.直近で利用した結果はいかがでしたか?

マッチングサービスを利用した結果に対しては、およそ63.4%の利用経験者が満足していないことが分かりました。

恋人やパートナー、友人、結婚相手に出会えたと回答したのはおよそ25%。メッセージのやりとり相手との出会いを含めても、およそ30%とどまります。「マッチングしなかった」、または「マッチングはしたもののメッセージが続かなかった」と回答したのはいずれも22.8%。

40代・50代・60代のマッチングアプリ利用率が増えている一方で、大半がパートナーに出会えていないという厳しい現状がありました。

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マッチングアプリ利用で感じた課題や不満について

誰もが気軽に利用できる反面、理想の相手に巡り合うのが難しいマッチングアプリ。実際に利用した結果、ミドルシニア層はどのような不満を抱いたのでしょうか。

Q.マッチングアプリの利用で嫌な思いをしたことはありますか?

マッチングサービスで嫌な思いをしたことがありますか?の問いに対して「はい」と答えたのは48%。およそ半数の人が、アプリで出会った相手に対して不快に感じた経験があります。

■プロフィールや外見で嫌な思いをした

「収入の低さを指摘された(60代男性/東京都)」

「写真と違った(40代男性/東京都)」

「写真と本人が全然違う(50代男性/新潟県)」

マッチングアプリは結婚相談所と異なり、別人級に加工した写真を掲載するなど好きなだけプロフィールを盛れます。いざ会ってみると写真とはまったく違うといったケースも多くみられます。

■メッセージで嫌な思いをした

「返信が遅れたら、いきなり人格否定するような攻撃的なメッセージが送られてきた。(60代以上女性/滋賀県)」

「威圧的なメッセージが来た。多分モラハラ男(40代女性/広島県)」

「しつこいメールがいっぱい来る(40代女性/岐阜県)」

今回のアンケート結果によれば、メッセージのやりとりで嫌な思いをした経験があるのは主に女性です。威圧的や攻撃的な内容、しつこいメッセージの送信はマッチングアプリだけでなくSNSでも見られる行為。反論はせずに、ブロック機能の利用やサポートセンターへの相談が基本的な対処法です。

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■会う約束で嫌な思いをした

「会う約束をすっぽかされた(50代男性/新潟県)」

「会う約束をしたのに会えなかった(40代男性/大阪府)」

「1回あったきり連絡がなくなった。ブロックされた(40代女性/奈良県)」

会う約束をしたにも関わらず、すっぽかされたという回答もありました。

Q.出会いやマッチングの場面で、どんな点に難しさを感じますか?

「出会いやマッチングの場面で、どんな点に難しさを感じますか?」については、「相手が本当に信頼できるか分からない」が71.1%と圧倒的な結果になりました。

続いて「真剣度が分からない」が46.1%、「メッセージのやりとりが続かない」「価値観や考え方を知るのが難しい」「外見や条件で判断されてしまう」がいずれも26.9%という結果に。

マッチングアプリの仕様上、プロフィールにある顔写真や条件がお互いの第一印象になります。とはいえ、プロフィールはあくまでも表面だけのこと。メッセージのやりとりに時間をかければ、価値観や考え方、趣味、人柄が少しずつ見えてきます。数通のやりとりだけでは、信頼できる相手かどうかも判断しにくいでしょう。

アプリの世界では、コスパ・タイパが重視されがちで、メッセージ交換に時間をかけるのを嫌がられることも珍しくありません。「メッセージが続かない」理由もこうしたところにあります。40代・50代・60代のミドルシニアだからこそ、大人の余裕をもって時間をかけて相手を見極めたいものです。

ミスマッチを減らすために知りたいこと

マッチング後のメッセージで利用目的の不一致、共通点の少なさや価値観の違いに気付くのはよくある話です。「マッチングしたはずが実はミスマッチ」となると、がっかりしてしまいますよね。ミスマッチを減らすためにどんなことを知っておくべきでしょうか。

Q.ミスマッチを減らすため相手についてどんなことが事前に分かると良いと思いますか?

「価値観や人生観」が57.6%、「人柄や考え方が分かる文章」「趣味や関心」はいずれも50%、「日常生活の様子(ライフスタイル)」が46.1%となりました。

多くのマッチングアプリで、趣味嗜好や価値観がわかるタグ機能が採用されていますが、あくまでも目安に過ぎません。つまり、プロフィールでは見えにくい部分をより深く知りたいと考えている人が多いようです。

こうした問題を解消するために、ブログや日記など人柄や考え方が分かる機能を提供しているサービスもあります。また、プロフィール写真は複数掲載できるサービスがほとんどなので、趣味やライフスタイルが伝わる写真を掲載することも大切です。

40代・50代・60代が考える大人の交流とは

40代を過ぎ人生の後半に入ると、パートナーに求めることも20代30代とは変わってきます。この年代はどんな出会いを理想としているのかを質問しました。

Q.あなたにとって理想的な『大人の出会い・交流』とはどんなものですか?

回答の中で目立ったのは「長続き」「お互いを尊重」「価値観や人生観が合う」という言葉でした。

「仕事や年齢といった表面的な属性だけでなく、共通の趣味や知的好奇心、ライフスタイルといった内面的な部分で繋がれる出会いが理想的です。同じ本が好きだったり、同じ映画を観ていたり、あるいは同じスポーツを楽しんでいたり…。そういった共通の関心事から生まれる会話は、お互いの価値観や考え方をより深く理解するきっかけになります。(40代女性/北海道)」

「相手を尊重すること。何を「話す」かではなく何を「話さないか」で大人の交流が続くのでは?と思います。(40代男性/栃木県)」

「お互いのペースが合致して無理なく会ったり話したりできる。価値観が共通で一緒にいて居心地が良い。(50代男性/滋賀県)」

「長続きするものであって欲しいです。なかなか関係が続かないので。マッチングアプリを利用する人は目移りしやすいです。(40代女性/奈良県)

マッチングアプリは多数のプロフィールが簡単に閲覧できるため「もっと良い人がいるかもしれない」と錯覚してしまう人も少なくありません。

そんな中にあっても、多くのミドルシニアは「価値観や人生観が似ている相手とお互い尊重しあい、長続きする関係を築きたい」と考えていることが見てとれます。

▶︎ 40代のための、結婚をゴールにしない恋愛の上手な見つけ方

まとめ

マッチングアプリは、今や若い世代だけのものではなくなりました。40代・50代・60代にも着実に広がりつつありますが、実際に理想の相手に出会えた人はまだ30%ほど。それでもアンケート結果からは「心を通わせたい」「価値観を分かち合える相手と出会いたい」という前向きな思いが多く寄せられました。

これからのマッチングサービスに求められるのは、コスパやタイパよりも「安心して、じっくりと人柄を知り合える仕組み」。それを支えるのは、ひとりひとりが「相手を理解しようとする姿勢」です。

恋活や婚活などゴール前提ではなく「人生をともに楽しめる相手」を見つけることが、これからの出会いのスタンダードになっていくのかもしれません。