「世界中のありがとうの物語を蓄積し可視化する」をパーパスとし、法人・個人向けコミュニティサービスを展開する株式会社オーケーウェブ(東京都港区、代表取締役:杉浦 元、以下「オーケーウェブ」)は、育毛領域において、日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」に寄せられた悩みと、独自の消費者アンケート(N=533人)を組み合わせた徹底調査を実施しました。

「OKWAVE」に寄せられる育毛ケアに関する悩みを分析

本調査に先立ち、Q&Aサイト「OKWAVE」に寄せられる育毛ケアに関する悩みを分析したところ、「効果が出るまでの期間」に関する不安が非常に多いことが判明。そこで今回、生活者が抱く「期待期間」と、実際の「実感期間」のギャップを定量的に調査しました。

その結果、多くの消費者が「3ヶ月以内」に効果を期待する一方で、実際の効果実感は「6ヶ月以上」かかるケースが多く、期待と現実の間に2倍以上の時間的ギャップが存在することが明らかになりました。

また、このギャップが原因で、4人に1人が効果が出始める直前でケアを中止してしまっていることがわかりました。

調査結果サマリー

期待は「3ヶ月以内」育毛ケア開始時、効果実感までの想定期間は「3ヶ月以内」が最多で80.3%。

現実は「6ヶ月以上」 一方、6ヶ月以上かかって実際に効果を実感した人と効果を感じる前に辞めてしまった人は51.4%。

3ヶ月の壁 効果を感じる前に使用を中止した人のほとんどが、「3ヶ月以内」に離脱。期待期間内に効果が出ず、諦めてしまう実態が明らかに。

効果の定義 生活者が「効果あり」と判断する基準は、「抜け毛の減少」(51.0%)、「髪が増えたように見える」(44.3%)が上位。

調査結果詳細

期待と現実のギャップ:期待「3ヶ月」、現実「6ヶ月以上」

育毛ケアを開始する際、どの程度の期間で効果が出ることを期待していたか(想定期間)を尋ねたところ、「3ヶ月程度」(40.9%)が最も多く、次いで「1ヶ月程度」(33.2%)となりました。「1週間程度」(3.8%)を含めると、実に8割以上の人が「3ヶ月以内」に何らかの変化を期待していることがわかります。

一方、実際に効果を実感するまでに6ヶ月以上かかった人と効果を感じる前に辞めてしまった人の合計は(51.4%)となりました。

この結果から、生活者の「期待」と「現実」の間には、「3ヶ月」と「6ヶ月以上」という2倍以上の深刻なギャップが存在することが判明しました。

3ヶ月の壁:期待期間内に効果が出ず、離脱

この「期待と現実のギャップ」は、育毛ケアの「継続率」に直結しています。

「効果を感じる前に使用を辞めてしまった」と回答した人に対し、使用を中止した時期を尋ねたところ、効果を感じる前に使用を中止した人のほとんどが、「3ヶ月以内」に離脱。期待期間内に効果が出ず、諦めてしまう実態がわかりました。

中止した理由としては、

1ヶ月くらい、効果が出たようには感じず、面倒くさくなった。

1ヶ月お試しで使用していましたが、いま対処したいという気持ちからウィッグ購入にシフトチェンジしました。

3週間くらい。抜け毛が減るかなと思ったけど使う前と変わらなかったので。

といった声が多く、まさに生活者が「期待」していた期間(3ヶ月)内に効果を実感できず、現実の「実感」期間(6ヶ月以上)が訪れる前に諦めてしまっている実態が浮き彫りになりました。

「効果」の判断基準は、「抜け毛の減少」と「髪が増えたように見える」

では、効果を「感じた」人は、何を基準にそう判断したのでしょうか。

「効果を感じた」と判断する基準を尋ねたところ(複数回答可)、「抜け毛の減少」(51.0%)、「髪が増えたように見える」(44.3%)となりました。

「髪が太くなった」(30.2%)や「髪のハリ・コシが出た」(30.6%)といった声も多く、増毛実感や髪質の変化(ハリ・コシ)」といった変化を「効果の兆し」として捉えている生活者が多いことが伺えます。

本調査の背景(OKWAVEの分析より)

本調査に先立ち、Q&Aサイト「OKWAVE」に寄せられた育毛ケアに関する悩みを分析したところ、以下のような「生の声」が多数見受けられました。

「育毛剤を使い始めて1ヶ月経ったが、効果が出ない。続けるべきか?」

「抜け毛は減った気がするが、髪が増えない。これは効果ありと言えるのか?」

「高価なものなので、3ヶ月も使って効果が出ないと焦る。」

これらの分析から、生活者が「1〜3ヶ月」という短期間を効果判定の目安にしており、コストと効果実感のバランスに強く悩んでいる仮説が立てられました。

今回の調査は、この仮説を裏付ける結果となりました。

ヘアサイクルへの理解が「継続」の鍵

今回の調査で、「即効性」を求める生活者の期待と、中長期的なケアが必要な「現実」との間に、大きな溝があることが明らかになりました。

このギャップが生まれる背景には、髪の毛が生え変わる周期である「ヘアサイクル(毛周期)」への理解が十分に浸透していないことが挙げられます。

育毛ケアは、ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)のうち、髪が成長する「成長期」を長く、健やかに保つためのアプローチです。

すでに生えている髪ではなく、これから生えてくる髪に働きかけるため、その効果が「抜け毛の減少」や「髪質の変化」として表れるまでには、最低でも6ヶ月程度の継続的なケアが必要となります。

しかし、多くの生活者はその手前の「3ヶ月」で効果を判断し、使用を中断してしまっています。

私たちは、今回の調査結果を受け、育毛ケアの正しい知識(=ヘアサイクルの現実)を発信し続けることが、生活者の不安を解消し、適切なケアを継続していただくために不可欠であると再確認しました。

株式会社オーケーウェブは、今後も人々の疑問や不安に寄り添い、より実態に即した情報提供に努めてまいります。

調査概要

調査主体:株式会社オーケーウェブ
調査名:育毛に関する意識調査
調査対象:育毛ケア商品の使用経験がある方
調査期間:2025年10月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:533名