コーヒー、紅茶、タバコのヤニなどによる着色汚れは、通常の歯磨きでは落としにくいものです。そうした汚れに悩む方には、日々のケアがしやすいホワイトニング歯磨き粉の使用をおすすめします。
今回は、市場で人気のホワイトニング歯磨き粉10選+1を紹介します。効果はもちろん、使用時の注意点についても詳しく解説していきますので、着色汚れや黄ばみを抑えたい方は参考にしてください。
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ホワイトニング歯磨き粉とは
ホワイトニング歯磨き粉は、歯の黄ばみや着色汚れを取り除くことを目的としたオーラルケア製品です。これらの歯磨き粉には、汚れを落とす成分が含まれており、正しいブラッシング方法と組み合わせることで、歯の自然な白さを取り戻すのに役立ちます。
医薬部外品として認められた製品ものもあり、これらは歯を白くする成分が配合されているものもあります。。しかし、化粧品として分類されるホワイトニング歯磨き粉は、元の歯の色を変えることはできず、あくまで汚れを除去することによって歯の白さを回復するものです。
歯科医院で行うホワイトニング治療とは異なり、市販の歯磨き粉だけで「歯を白くする」ことは期待できません。
ホワイトニング歯磨き粉について以下に詳しく説明します。
・歯磨き粉はあくまでも汚れを落とし、毎日の着色ケアと予防に役立つ
・歯磨き粉と同様、エステサロンも汚れを落とす効果のみ
・歯そのものを白くする場合には、歯科医院のホワイトニングが必要
詳しく見ていきましょう。
歯磨き粉はあくまでも汚れを落とし、毎日の着色ケアと予防に役立つ
市販の歯磨き粉は、主に歯の表面の汚れを取り除くために使用されます。これらの製品は、天然の歯の白さを回復することはできますが、歯の内部、つまり象牙質の色を変えることはできません。
しかし、毎日の使用により、食事や飲み物、喫煙から生じる色素沈着を予防する効果があります。
歯磨き粉と同様、エステサロンも汚れを落とす効果のみ
エステサロンでのホワイトニング処理は、一般的な歯磨き粉に含まれる「ポリリン酸ナトリウム」や「炭酸水素ナトリウム(重曹)」を利用して歯を清潔にする方法です。これらの成分は歯磨き粉で使用されているものと同じなので、効果も同様になります。
一部のサロンではライト照射を行うことがありますが、このライトは通常、漂白成分に対してのみ有効なため、大きな効果は期待できません。
ただし、自然な歯の白さを超えて白くすることはできません。
歯そのものを白くする場合には、歯科医院のホワイトニングが必要
歯科医院でのホワイトニングは、自然な白さを超えて、より明るく美しい歯を実現する「漂白」プロセスです。この漂白処置により、個人の希望に応じた白さを達成することが可能となりますが、その費用は求める白さの度合いと元の歯の色によって異なります。
サロンとの大きな違いは歯科医師・歯科衛生士といった国家資格を保有するプロフェッショナルしか取り扱いができない『過酸化水素水』を含んだ、ホワイトニング薬剤を使用できる点です。
過酸化水素水は医薬品であり、歯科医師または、歯科医師指導の下、歯科衛生士が施術することが法律的に定められています。
色素を分解する特性がある過酸化水素水による漂白で歯を内側から白くします。
ただし、この漂白成分は市販の歯磨き粉には含めることはできませんので、芸能人のような輝く白い歯を望む場合は、専門の歯科医院を訪れる必要があります。
ホワイトニング歯磨き粉の特徴
ホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面に付着したステインを除去し、歯本来の白さを保つことを目的とした製品です。
ホワイトニング歯磨き粉に含まれる成分は、歯の美しさを保つために重要な役割を果たします。例えば、ポリリン酸は歯の表面をコーティングし、ステインや歯石の付着を防ぐことが可能です。
また、ポリエチレングリコールはタバコや食べ物による着色汚れを効果的に除去することができます。さらに、ハイドロキシアパタイトは再石灰化を促し、歯を強化する効果が期待されます。これらの成分の相乗効果により、ホワイトニング歯磨き粉は元の歯の色を取り戻し、着色汚れや歯石の付着を防ぐ助けとなるでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉の選び方
ホワイトニング歯磨き粉の選び方に関して、以下に説明します。
研磨剤で選ぶ
研磨剤入りの歯磨き粉は、歯と歯茎のコンディションに応じて慎重に使用することが推奨されます。特に、歯のステイン汚れが目立つ場合は、研磨剤の効果が期待できます。
しかし、歯周病や知覚過敏などの問題がある場合は、研磨剤が歯や歯茎をさらに損傷する可能性があるため注意が必要です。
一般的に歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多いですが、週に1〜2回程度の使用に抑えることで、歯と歯茎への負担を減らすことができます。
また、電動歯ブラシを使用する際は、振動による歯と歯茎への負担を考慮し、研磨剤入りの歯磨き粉との併用は避けた方が良いでしょう。
成分で選ぶ
ホワイトニング歯磨き粉の成分を以下に説明します。
ハイドロキシアパタイト
ハイドロキシアパタイトは、歯のエナメル質の97%、象牙質の70%に含まれ、水やタンパク質と同様に欠かせない重要な構成成分です。これを応用して開発された薬用ハイドロキシアパタイトは、歯のトラブルを防ぐ安全なホワイトニング成分として知られています。この成分は、歯の表面の汚れを除去するだけでなく、目に見えない微細な傷を修復することが可能です。
歯の表面に傷があると、食べ物の汚れが溜まりやすくなり、ステインや虫歯の原因となることがあります。定期的に舌で歯をなぞり、ざらつきがないかチェックすることをおすすめします。
もしざらつきが感じられた場合は、ハイドロキシアパタイト配合のホワイトニング歯磨き粉で、歯を保護しましょう。
ピロリン酸ナトリウム ポリリン酸ナトリウム
ピロリン酸ナトリウムはホワイトニングの薬剤としては使われず、オーラルケアの代表となる「歯磨き粉」として、歯の表面の汚れを浮き上がらせて歯石の石灰化を抑えるので、歯石の沈着を防いでくれます。そして、ステインを除去するだけでなく、歯に保護膜を形成し、新たな着色を防ぐことも期待できるポリリン酸を加えることで、歯にも歯茎にもやさしいホワイトニングができます。
多くのホワイトニング歯磨き粉には、様々な有効成分が含まれており、どの成分を選ぶか迷うことがあります。選択に迷った際は、ポリリン酸を含む製品を優先して選ぶことをおすすめします。
ポリエチレングリコール (タバコのヤニに)
タバコのヤニによる着色汚れが気になる場合は、ポリエチレングリコールを配合したホワイトニング歯磨き粉が効果的です。ポリエチレングリコールはタバコのヤニを除去する作用があり、歯磨きによって歯に付着したヤニを取り除くことができます。
タバコや食べ物によるステインが気になる場合は、ポリリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドンを含むホワイトニング歯磨き粉の使用をおすすめします。これらの成分は、歯の表面に付着したステインを効果的に除去することが可能です。
特に、ポリリン酸ナトリウムは歯をコーティングし、新たなステインの付着を防ぐ効果があります。また、EXポリリン酸とも呼ばれる短鎖ポリリン酸は、ステイン除去能力が高く、再付着防止効果も期待できる成分です。茶渋やワインの頑固なステインに悩まされている方に特におすすめです。
フッ素
虫歯になりやすい方には、フッ素濃度が1,000ppmを超える歯磨き粉が推奨されます。フッ素(フッ化ナトリウム)は、虫歯の原因となる酸の生成を抑制し、溶け出したミネラルを歯に戻す再石灰化を促進する効果があります。
国内で販売されている歯磨き粉の中には、最大で1,450ppmのフッ素を含むものがあります。フッ素濃度が高い製品をお探しの場合は、1,450ppm含有の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
しかし、6歳未満のお子様には注意が必要です。フッ素を過剰に摂取すると、フッ素症と呼ばれる歯の変色や形成障害のリスクがあります。そのため、1,000ppm以下のフッ素配合の歯磨き粉を使用することが推奨されています。家族で歯磨き粉を共有する場合は、含有量を必ず確認してください。
発泡剤で選ぶ
発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)は、口内に成分や香料を行き渡らせ、清潔感のある磨き上がりを促します。しかし、歯磨き粉の使用量が多すぎると、過度な泡立ちにより磨き残しのリスクが高まります。理想的なのは、発泡量が少ない商品を選ぶことです。
一方で、発泡量が少なすぎると、磨いた後の爽快感が得られにくいというデメリットもあります。発泡量の少ないジェルタイプや粉タイプの歯磨き粉は、使用後の満足感に欠けるかもしれません。
爽快感を重視する場合は、発泡しやすいペーストタイプを選び、適切な使用量に注意してください。
香りで選ぶ
長年にわたる歯の着色は、短期間で簡単に取り除くことは難しいものです。そのため、日常的に使用しやすいホワイトニング歯磨き粉を選ぶことが重要です。
ホワイトニング歯磨き粉の快適な磨き心地を提供するフレーバーや発泡性を考慮し、ホワイトニング歯磨き粉を選びましょう。
爽快感がほしい人はシトラス・ミント系のフレーバーを選ぼう
シトラスやミントのような清涼感のあるフレーバーが、磨き上がりの爽快感を高めます。
しかし、同じ製品を使用しても、個人によって感じ方には大きな差があります。
例えば、通常刺激の少ない歯磨き粉を好む人は、ピーチやレモンなどのフルーツ系の甘い香味が含まれている製品を使いやすいと感じるでしょう。
一方で、粉末タイプやジェルタイプ、重曹を含む歯磨き粉は、「味が薄く、使用中に水っぽくなり不快感を覚えた」と低評価の感想を持つ人がいます。フレーバーにこだわりを持つ人は、これらのタイプを避けた方が良いでしょう。
Q&A
ホワイトニング歯磨き粉に関するQ&Aを以下に紹介します。
・市販のホワイトニング歯磨き粉を使うリスクは?
・ホワイトニング歯磨き粉を使っているのに、白くならないのはなぜ?
・ホワイトニング歯磨き粉は子どもには使える?
・ホワイトニング効果を持続させるにはどうしたらいい?
それでは詳しく見ていきましょう。
市販のホワイトニング歯磨き粉を使うリスクは?
歯を白くすること自体には、通常、デメリットやリスクは伴いません。しかし、短期間で歯の白さを求めるあまり研磨剤を含むホワイトニング歯磨き粉で強く歯を磨くことは推奨されません。
確かに、研磨剤を含むホワイトニング歯磨き粉はステインを削り落とすため、速やかに白さを感じることができるかもしれませんが、歯のエナメル質を傷つけるリスクがあります。
研磨剤を含むホワイトニング歯磨き粉を使用する際は、優しくブラッシングすることが重要です。柔らかい毛の歯ブラシの使用も効果的です。もし歯が削れたり、薄くなったりする感じがしたら、直ちに使用をやめ、専門家に相談しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉を使っているのに、白くならないのはなぜ?
ホワイトニング歯磨き粉が期待通りの効果をもたらさない場合でも、それは既に歯が十分に清潔である証拠かもしれません。継続して使用することで、新しい汚れの付着を防ぎ、現在の白さを保つことができます。
ホワイトニング歯磨き粉は、歯を自然な白さに戻すための製品です。もし更なる白さを求めるなら、専門的な歯科医院でのホワイトニング処置が適切でしょう。
ホワイトニング歯磨き粉は子どもには使える?
ホワイトニング歯磨き粉は子どもにも使用可能ですが、子ども専用の製品を選ぶことが重要です。色素の強い飲食物を頻繁に摂取すると、子どもの歯にもステインがつきやすくなります。
日々の食後の歯磨きを習慣化することで、ステインの付着を防ぎ、既存のステインを除去することが可能です。
フッ素やキシリトール配合の歯磨き粉を使用すると、ホワイトニング効果だけでなく虫歯予防にも役立ちます。フッ素濃度は年齢に応じて選び、特に6歳未満の子どもには1000ppm以下、6歳以上15歳未満では1500ppm以下の製品が推奨されます。
購入時には、「6歳未満使用不可」といった警告表示がないか確認してください。
ホワイトニング効果を持続させるにはどうしたらいい?
ステイン防止のために特定の食品を避けることも一つの方法ですが、人生を存分に楽しむためには、好きな食べ物を楽しみながら適切な歯のケアを行うことが望ましいでしょう。
毎日の丁寧なケアと食後すぐのホワイトニング歯磨き粉での歯磨きが、ホワイトニング効果を維持する鍵です。ホワイトニング歯磨き粉でしっかりとステインを落とし、特に歯の裏側など見落としがちな部分まで、念入りに磨くことが重要です。
毎日の習慣が、美しい白い歯を保つための最良の方法と言えます。
まとめ
歯の汚れは、私たちが気づかないうちに蓄積されています。この状態を放置すると、色素の沈着が進行し、家庭でのケアだけでは対処できなくなることがあります。そのため、汚れに気づいたらすぐにケアを始めることが重要です。
日常的に使用している歯磨き粉を、ホワイトニング効果の高い製品に変更することで、ステインを効果的に取り除き、新しい汚れの付着を防ぎ、健康で美しい歯を維持することができます。
歯磨きでのホワイトニングケアは継続が大切です。毎日の歯磨きで清潔感のある白い歯を維持しましょう。