「光回線の工事ってどんなことするの?」「光回線が開通するまでどのくらい時間がかかる?」など、光回線の契約前に、どのような流れで工事が進められるか気になる方は多いでしょう。
光回線を導入するまでに、光ファイバーケーブルの引き込みや光コンセントの設置などの工事が進められます。ただし戸建てかマンションかで工事の流れが異なるため、それぞれの工事の流れを事前に把握しておく必要があります。
光回線の工事内容を把握し、トラブルで光回線の開通が遅れないようにしましょう。
この記事では光回線の工事内容や、工事スケジュールの目安などを解説します。開通が早いおすすめの光回線も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
・戸建て・マンションごとの光回線開通の工事の流れ
・光回線の工事スケジュールは、数週間から1ヵ月程度が目安
・開通が早い光回線として、auひかりやソフトバンク光などがおすすめ
※この記事は2025年1月時点の情報です。
目次
光回線開通までの工事の流れ
光回線を開通させるためには工事が必要で、戸建てとマンションで工事の流れが異なります。
それぞれ住んでいる物件に合わせた手続きの流れをチェックしておきましょう。
戸建ての光回線工事の流れ
戸建ての光回線工事は、3つのステップで手続きが進められます。
STEP1:住宅内に光ファイバーケーブルを引き込む
まずは住宅近くの電柱から、住宅内に光ファイバーケーブルを引き込みます。
電話線の配管やエアコンダクトを使用して、自宅内に引き込まれます。電話線の配管やエアコンダクトが使えない場合は、約10mmほどの穴を開けて引き込まれるケースが多いです。
STEP2:室内に光ファイバーケーブルを引き込んで光コンセントを設置する
次に光ファイバーケーブルを室内に引き込んで、光コンセントを設置します。
光コンセントは壁に設置するタイプと、分離型のタイプの2種類あります。自宅の状況で光コンセントの種類が決まるため、工事前に設置するタイプは確認できません。
STEP3:ONUを設置する
光コンセントの設置工事が完了したら、ONUを設置します。
光コンセントとONUを接続し、有線でパソコンにつないで光回線の開通を確認しましょう。Wi-Fiを使う場合は、ONUにWi-Fiルーターを接続する必要があります。
マンションの光回線工事の流れ
マンションの光回線工事は、4つのステップで手続きが進められます。
STEP1:共有部まで光ファイバーケーブルを引き込む
まずは近くの電柱から、マンションの共有部に光ファイバーケーブルを引き込みます。
マンションの場合は、希望する光回線がすでに開通しており、マンションの共有部まで光ファイバーケーブルが導入されている場合があります。すでにケーブルが引き込まれているのであれば、宅外工事が必要ない分工事時間が短縮可能です。
なお多くの物件では、大家さんや管理会社から指定された光回線のみしか契約できません。
STEP2:各部屋まで光ファイバーケーブルを引き込む
次に光ファイバーケーブルを、各部屋まで引き込みます。
マンションの共有部にはスプリッタが設置されており、スプリッタから各部屋にケーブルを引き込みます。スプリッタは1つの光信号を分割する機器です。スプリッタは各部屋に光信号を届けるために設置されています。
STEP3:室内に光コンセントを設置する
次に室内に、光コンセントを設置します。スプリッタから送られてくる光信号は、光コンセントを通じて電気信号に変換され、ONUに信号が送られます。
STEP4:ONUを設置する
光コンセントを設置したら、ONUを設置して接続します。
うまくインターネットに接続できない可能性を考慮し、接続を確認してもらうまで工事のスタッフに残ってもらうように事前に交渉しましょう。
光回線の工事スケジュールの目安
光回線の工事スケジュールは、戸建てとマンションで異なります。
・戸建て:2週間~1ヵ月ほど
・マンション:1週間~1ヵ月ほど
戸建ての光回線工事は、早くても2週間はかかります。宅外工事が必要な場合が多いため、時間がかかりやすいです。
一方でマンションの光回線工事は、早いと1週間で導入できる場合があります。宅外工事が不要で閑散期に申し込むと、すぐに工事を進めてもらえます。
光回線の工事費用の目安
光回線の工事費用も、戸建てとマンションで異なります。
・戸建て:20,000円~45,000円ほど
・マンション:15,000円~45,000円ほど
光回線の業者次第で工事費用が異なります。光回線を選ぶ際には、事前に工事費用を確認して、料金負担が抑えられる業者を選びましょう。
なお光回線の工事費用は、毎月発生する分割料金相当額が割引され続けて、実質無料になる業者も多いです。契約先を選ぶ前に各業者の工事費用の取り扱いもチェックしましょう。
光回線の開通工事前に確認しておく5つのポイント
トラブルを避けるために、光回線の開通工事前に5つのポイントを確認しておきましょう。
・提供エリア内か
・過去に光回線工事を実施したか
・大家さんや管理会社の許可が取れているか
・工事立ち会いの時間が確保できるか
・開通後にルーターの設定がしやすいか
1つずつみていきます。
提供エリア内か
事前に提供エリアを確認して、工事できるか確認しましょう。
フレッツ光を使った光回線は全国展開しており、どこでも契約しやすいです。しかし独自回線を使った光回線は一部地域でしか契約できず、そもそも工事ができない場合もあります。
光回線の提供エリアは、公式サイトから確認できます。申し込む前に公式サイトで、自宅が契約できる物件なのかをチェックしましょう。
過去に光回線工事を実施したか
過去に光回線工事を実施したかどうかで、工事の対応が異なります。
戸建てから別の戸建て、マンションから別のマンションに引っ越し、同じ光回線を使う場合は、移転工事だけで光回線が開通できます。移転工事にかかる費用は、通常の工事よりも安いです。
またマンションの場合は、前に住んでいた方が光回線工事を実施して設備をそのまま残していると、工事が不要になるケースもあります。
新規で光回線を導入しない場合はどのような工事・手続きが必要か、事前に業者に確認しましょう。
過去に光回線工事を実施したかどうかわからない方は、戸建て住宅は不動産会社、マンションは大家さんや管理会社に確認しましょう。
大家さんや管理会社の許可が取れているか
マンション住まいの方は、工事を始める前に大家さんや管理会社の許可が必要です。マンションは賃貸物件なことから、工事の伴う光回線の導入に許可が求められます。
ただしどこまで回線が通っているかによって、大家さんや管理会社の許可が必要かどうか変わります。
回線の状況 | 分譲マンションの 許可の有無 |
賃貸マンションの 許可の有無 |
部屋まで回線が通っている | 不要 | 不要 |
共有部分まで回線が通っている | 要確認 | 必要 |
回線が一切通っていない | 必要 | 必要 |
回線の状況がわかっている場合は必要に応じて許可を取り、回線の状況がわからず迷ったら、念のため許可を取りましょう。
工事立ち会いの時間が確保できるか
工事立ち会いの時間が確保できるか、事前にチェックしましょう。
光回線の工事には本人の立ち会いが必要で、1時間から2時間ほどかかります。光回線の申し込みから数日後に業者から電話で連絡が来るため、前もってスケジュールを確保して立ち会い可能な時間を業者に伝えましょう。
開通後にルーターの設定がしやすいか
光回線の開通後にルーターの設定がしやすいか、事前に確認しましょう。
光回線を開通してからルーターの設定がうまくいかないと、Wi-Fiが使えるまでに手間がかかります。光回線が開通したらすぐにWi-Fiが使えるように、開通工事前から、簡単にルーターが設定しやすいかチェックしましょう。
開通が早いおすすめの光回線10選
工事までの期間が短く、開通が早いおすすめの光回線を紹介します。
開通までの早さだけでなく、通信速度の速さや料金負担なども考慮して、自分に合う光回線を選びましょう。
おすすめの光回線 | 工事最短期間 | 工事費用 |
auひかり | Ⅰ〜2週間 | 33,000円~ |
ソフトバンク光 | 1週間 | 31,680円~ |
ビッグローブ光 | 10日間 | 28,600円~ |
ドコモ光 | 2週間 | 22,000円 |
@nifty光 | 2週間 | 24,200円 |
フレッツ光 | 3週間 | 22,000円 |
GMOとくとくBB光 | 2〜3週間 | 25,300円~ |
楽天ひかり | 1ヵ月 | 22,000円 |
NURO光 | 1ヵ月 | 44,000円 |
So-net光 | 1ヵ月 | 29,040円~ |
※2025年1月時点の情報です。
それぞれの光回線の工事最短期間や工事費などを解説します。