速度改善やコストカットのためにはプロバイダ変更が必要
プロバイダの変更は、インターネットの速度改善やコストカットなどの目的で実施されています。
プロバイダを変更すると通信環境が変わり、速度低下の問題が解消できる可能性があります。また、プロバイダごとに料金設定が異なるため、契約先の乗り換えで、料金負担の軽減が可能です。
なお、ユーザーによっては現在使用しているプロバイダでIPv6のオプションが使えないために、速度が低下している場合もあります。他にはキャッシュバック特典がないために、料金負担が大きい場合もあります。
プロバイダのスペックや月額料金以外の要因で、速度の遅さやコストの高さを感じるケースも多いようです。プロバイダごとの特徴を把握し、現在使用しているプロバイダより素早く・お得に使える契約先を選びましょう。
プロバイダ変更先の6つの選び方
プロバイダの変更時には、予算や通信速度などの6つのポイントを意識して、契約先を選びましょう。
・予算内で利用できるか
・お得なキャンペーンや特典があるか
・必要な通信速度が安定して出せるか
・サポート・セキュリティオプションが充実しているか
・提供エリア内で利用できるか
・乗り換え完了までの空白期間の対処法があるか
予算内で利用できるか
予算内で利用できるプロバイダを選びましょう。
スペックの高いプロバイダを契約すれば、ストレスを抱えずにインターネットが利用できます。しかし、予算を超えると家計を圧迫するリスクがあります。
事前に予算を決め、プロバイダ選びで妥協できるポイントを決めておくと、予算の範囲内で自分に最適な契約先が選びやすいです。
お得なキャンペーンや特典があるか
お得なキャンペーン・特典を軸に、プロバイダを選ぶ方法もおすすめです。
多くのプロバイダでは、お得なキャンペーン・特典を提供しています。キャンペーン・特典を活用すると、通常より料金負担を抑えて契約できます。
キャンペーン・特典を考慮し、実質料金を算出して他社のプロバイダと比較検討して、コスパのよいサービスを見つけましょう。
ただし、キャンペーン・特典には適用条件があるため、達成できる条件なのか確認する必要があります。
必要な通信速度が安定して出せるか
必要な通信速度が安定して出せるプロバイダがおすすめです。
最大通信速度を見てプロバイダを契約すると、実際の通信速度が遅く、後悔することがあります。平均通信速度を参考にすると、安定して出せる速度の目安が把握できます。
プロバイダの速度の実測値は、「みんなのネット回線速度(みんそく)」で調べましょう。みんそくで対象のプロバイダ名を検索すると、直近のサービス利用者のデータに基づく実測値が表示されます。
回線名だけでなく、回線タイプやプロバイダ、住宅の種類などの詳細なデータまでチェックできます。自分と同じ通信環境のユーザーのデータを参考にすると、実際にどの程度の速度が出るか正確に把握しやすいです。
サポート・セキュリティオプションが充実しているか
サポート・セキュリティオプションが充実しているプロバイダを選ぶと、安心してインターネットが使えます。
たとえば専門のスタッフにパソコンの設定を任せたり、専用のツールでウイルスチェックをしたりするオプションがあります。
プロバイダごとでオプションの内容や料金の有無などが異なるため、必要なオプションがお得に使える契約先を選びましょう。
なお、オプションを含めた料金を計算すると、契約予定だった製品より他の製品のほうがお得に導入できる場合があります。契約するオプションをあらかじめ決めている人は、オプション料金込みで、複数のプロバイダを比較検討して契約先を決めましょう。
提供エリア内で利用できるか
新規プロバイダの申し込み前に、提供エリアを確認しましょう。
利用できるエリアが限定されている光回線・プロバイダもあります。たとえばフレッツ光回線は、全国対応しており、誰でも契約しやすいです。その一方で、auひかりやNURO光などの独自回線を使うサービスは、契約できるエリアを一部地域に限定しています。
提供エリア内でないと、そもそも光回線・プロバイダが契約できません。申し込みサイトのエリア検索機能で、契約できるか事前にチェックしましょう。
乗り換え完了までの空白期間の対処法があるか
プロバイダの乗り換えが完了するまでの空白期間に対応できる契約先か確認しましょう。
旧プロバイダを解約し、新規プロバイダを契約すると、開通するまでに空白期間が生じます。空白期間中にはインターネットが使えません。
プロバイダによっては、工事期間中にポケット型Wi-Fiを無料で貸し出していたり、開通までにかかる時間が短かったりします。空白期間にインターネットが使えず、不便な思いをしないために、ルーターレンタルの有無や開通時間を確認し、適切なプロバイダを選びましょう。
プロバイダ変更の手続きの流れ
プロバイダを変更する際には、3つのステップで手続きを進めましょう。
1.新規プロバイダの契約手続きを進める
2.利用中のプロバイダを解約する
3.新規プロバイダの接続手続きを進める
STEP1:新規プロバイダの契約手続きを進める
まずは新規プロバイダの契約手続きを進めます。
契約予定のプロバイダのwebサイトを開き、申し込みボタンから必要事項を入力して、申請フォームを送ります。具体的な手順は契約先ごとで異なるため、あらかじめ契約予定のプロバイダの申請方法を確認しましょう。
STEP2:利用中のプロバイダを解約する
新規プロバイダの申し込みが完了したら、利用中のプロバイダを解約します。
プロバイダの解約は、マイページや電話窓口から手続きができます。解約方法もプロバイダごとで異なるため、事前に手続きの方法を確認しましょう。
STEP3:新規プロバイダの接続手続きを進める
利用中のプロバイダの解約手続きが完了したら、新規プロバイダの接続手続きを進めます。プロバイダの接続手続きの方法は、光回線変更の有無次第で変わります。
既存の光回線はそのままでプロバイダのみ変更する場合、工事は不要です。一方、光回線ごと変更する場合は、回線工事が必要で、開通までに数週間の時間がかかります。
プロバイダ変更時の5つの注意点
プロバイダ変更時には、5つのポイントに注意して手続きを進めましょう。
・光回線ごとで対応しているプロバイダが異なる
・旧プロバイダの契約違約金が発生する場合がある
・旧プロバイダの解約手続きを忘れない
・プロバイダ契約で使えるメールアドレスが利用できなくなる
・事前にプロバイダの解約日・接続日を確認する
光回線ごとで対応しているプロバイダが異なる
光回線ごとで対応しているプロバイダが異なります。
たとえばauひかりを契約する場合、「So-net」や「@nifty」などのプロバイダが契約できます。しかし、NURO光を契約する場合は、「@nifty」は選べません。
光回線とプロバイダの対応状況を調べ、契約可能な範囲で必要なサービスを選びましょう。
旧プロバイダの契約違約金が発生する場合がある
旧プロバイダを解約する際に、契約違約金が発生する場合があります。
事業者側が決めた一定の期間、サービスを利用し続けることを前提に、プロバイダの契約が結ばれます。契約期間の途中にプロバイダを解約すると、契約違反とみなされ、違約金の支払いが必要になります。
今すぐにプロバイダを変更したい場合、違約金が請求される点を理解したうえで、契約先の乗り換えを進めましょう。
なお、プロバイダ解約時の違約金は、最大で1ヵ月の月額料金分の金額が請求されます。
旧プロバイダの解約手続きを忘れない
プロバイダの変更時には、旧プロバイダの解約手続きを忘れないようにしましょう。
旧プロバイダの解約手続きを忘れると、サービスを使っていなくても月額料金が発生し続けます。プロバイダ変更でかえって損しないために、旧プロバイダの解約も進めましょう。
プロバイダ契約で使えるメールアドレスが利用できなくなる
旧プロバイダを解約すると、サービスの一部として使用できていたメールアドレスが使えなくなります。
プロバイダを解約すると、インターネット接続だけでなく、関連サービスを使用する権利もすべて失われます。プロバイダサービスに基づくメールアドレスを使用していた場合、解約と同時に重要なメールにアクセスできなくなる可能性が高いです。
旧プロバイダを解約する前に、「Yahoo!メール」や「Gmail」などのフリーメールアドレスを作り、重要なメールを移しましょう。
事前にプロバイダの解約日・接続日を確認する
事前に旧プロバイダの解約日・新プロバイダの接続日を確認しましょう。
解約日・接続日を確認し、空白期間がどの程度生じるか調べておくと、いつまでインターネットが利用できないか把握できます。
また、ポケット型Wi-Fiやホームルーターなどを、いつまでレンタルすればよいか把握できます。ポケット型Wi-Fiやホームルーターなどをレンタルする場合、レンタル料金や申し込み方法などを事前に確認しましょう。
まとめ
プロバイダの変更について、まとめます。
・光回線は独自回線で快適に使えるauひかりがおすすめ
・プロバイダの変更は、インターネットの速度改善やコストカットなどの目的で実施される
・コスパや提供エリアなどを踏まえて総合的に判断し、自分に合うプロバイダを選ぶべし
現在契約しているプロバイダを使用していて、速度の遅さや料金の高さが気になると、乗り換えを検討したいと考えるようになります。しかし、目的を決めずに他のプロバイダに乗り換えると、満足のいくサービスが受けられません。
料金の高さが理由で乗り換えるなら、お得さが特徴的なプロバイダを選ぶ必要があります。一方、速度の遅さが理由で乗り換えるなら、安定して速いプロバイダを選ぶ必要があります。
複数の理由が複雑に絡み合っている場合、複数の項目を総合的に判断し、自分に合うプロバイダを選びましょう。
なお筆者は、独自回線で快適に使える光回線「auひかり」をおすすめします。
安定した通信が期待でき、豊富なプロバイダのなかから希望するサービスが選べます。プロバイダの変更先で迷っている人は、まずは、auひかりを検討しましょう。
※この記事は2025年1月時点の情報です。