美容液は、 肌の悩みに効率よくアプローチすることが期待されるアイテム です。特に敏感肌の方々は、 肌への刺激を避けながら効果を得るために、選ぶ際の注意が必要 です。美白、保湿、エイジングケアといった効果を望む美容液は多種多様に存在しますが、 肌にやさしい成分を含んだものを選ぶ ことが鍵となります。そこで今回は、敏感肌向けの美容液の選び方や、 敏感肌におすすめな美容液を21個厳選して紹介 します。後半では、美容液の正しい使い方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
敏感肌ってどんな状態?原因は何?
乾燥により化粧ののりが悪くなったり、普段使用しているスキンケア製品で肌がピリピリと感じたりすることはありませんか?
敏感肌は、 肌のバリア機能が低下して、赤み、かゆみ、肌荒れ、ニキビ、乾燥などの症状 が出ている状態を指します。
敏感肌には、外的要因と内的要因の大きく2つの原因があり、 外的要因には季節の変わり目や花粉、紫外線、ほこりなど が含まれます。環境要因により、 気温や紫外線量の急激な変化が生じ、肌がそれに追いつけず敏感肌になる 場合です。特に 花粉の多いシーズン には、肌のバリア機能が低下し、症状が悪化することがよくあります。
内的要因としては、 睡眠不足やストレス、栄養の偏り が挙げられます。睡眠は肌の再生に不可欠であり、 睡眠不足は肌のバリア機能の低下に直結 します。また、 ストレスは皮膚の炎症を引き起こす原因 となりうるため、ストレス管理も敏感肌のケアには重要です。
肌悩みに合わせて敏感肌に優しい成分を選ぼう
自分の肌状態に合ったスキンケア製品を選ぶ ことが、敏感肌の適切な管理につながります。自分の肌悩みに合わせて、効果が期待できる成分が含まれているかを確認するようにしましょう。ここでは、肌悩み別の美容液のおすすめ成分に関して解説していきますね。
カサカサとした質感でひりつきや突っ張り感がある乾燥肌には保湿成分
敏感肌の人にとって、肌の乾燥は大きな悩みの1つです。特に、 カサカサとした質感や突っ張り感がある乾燥肌は、適切な保湿成分を含む美容液を選ぶ ことが重要です。 「セラミド」は、肌の角質層に自然に存在する成分で、水分と細胞を結びつける役割 を持ちます。
セラミドが肌に豊富にあることで、 角層の隙間が埋まり、外部刺激からの保護と内部の水分の保持 が可能になります。特に低分子のセラミドやヒアルロン酸は肌の角質の深層部まで浸透しやすく、長時間の保湿効果が期待できます。
セラミドの他にも、 水分を保持する能力が高い「ヒアルロン酸」 や 外部からの水分を引き寄せて肌の表面に保持する助けとなる「グリセリン」 、 肌の弾力と保湿を支える「コラーゲン」 の成分も乾燥肌には最適です。
シミ・そばかすにアプローチしたい場合は美白成分に着目
美白成分の主な働きは、 メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防ぐこと です。 メラニンは、紫外線に晒されることによって過剰に生成 され、肌の色素沈着を引き起こします。美白成分を含む美容液は、これらのメラニン生成を効果的に抑えることが期待できます。
美白有効成分の代表的なものは、 メラニンの生成を抑える「ビタミンC誘導体」 や 天然の美白成分の「アルブチン」 、 炎症を抑える「トラネキサム酸」 、 肌のターンオーバーを促進するとされている「プラセンタエキス」 がおすすめです。
他にも 「ハイドロキノン」は効果的な美白成分として知られていますが、刺激が強い です。使用する際は、 最初は低濃度の製品から始め、肌の反応を見ながら徐々に濃度を調整 していくようにしましょう。
また美白成分が肌に効果を発揮するには、一定期間継続して使用することが重要です。 肌のターンオーバーのサイクルに合わせて、少なくとも1ヶ月以上は継続的に使用 し、肌の変化を観察しましょう。
しわやハリなどが気になる年齢肌には、エイジングケア美容液
年齢を重ねるにつれて、肌のハリや弾力が失われ、シワが気になることが増えてきます。これは、 皮膚のバリア機能が低下し、肌内部の水分と栄養が保持しにくくなるから です。エイジングケア美容液に注目すべき成分は、「コラーゲン」と「エラスチン」です。
コラーゲンは、肌の真皮層に存在し、保湿とハリを与える手助けをします。外から補うコラーゲンは角質層までで直接真皮までは浸透しませんが、 肌表面の保湿を促進し、ハリを与えます 。
エラスチンは、生まれながらにして生成され、加齢と共に失われる成分です。肌の中のエラスチンは 肌のしなやかさと弾力を保つ役割 を持ち、このためにも重要です。これらの成分に加え、 レチノールは万能ビタミンとも呼ばれ、高い活性力を持ち、肌に輝きを与える美容成分として着目されています。目元や口元などにできる頑固なお悩み、くすみやキメの乱れ、たるみなどの年齢サインに働きかけます 。
紫外線対策としての日焼け止めの使用も忘れずに行い、外的要因による肌老化を防ぎましょう。
ニキビやニキビ跡を気になる方は場合にはニキビケア美容液
ニキビやニキビ跡を改善したい場合には、 ニキビの赤みや炎症を抑える「グリチルリチン酸2K」 や ニ キビの原因となる細菌の増殖を抑える「イソプロピルメチルフェノール」 、 肌の本来の力を助け、キメを整えるビタミンC誘導体」 がおすすめです。
また、保湿は肌のバリア機能を支え、乾燥によるダメージを防ぐため「ヒアルロン酸」や「グリセリン」などの保湿成分が豊富に含まれている美容液を選ぶようにしましょう。
敏感肌に合った美容液選びのポイント
自身の肌悩みにあった成分が含まれている美容液を選ぶことも大切ですが、敏感肌の人は、肌負担のない美容液を選ぶことも大切です。ここでは、敏感肌でも失敗しにくい美容液の選び方のポイントを解説していきます。
肌への負担が少ない要素かチェックする
敏感肌の方にとって美容液を選ぶ際は、肌への負担をできるだけ減らすことが大切です。肌への負担をできるだけ少なくするポイントをチェックしていきましょう。
香料を使用しておらず、香料でのかぶれやアレルギーを起こす心配がない
特に注意したい点のひとつが製品に含まれる香料です。香料は肌の刺激となり、 かぶれやアレルギーを引き起こす可能性 があるため、香料を使用していない製品を選ぶようにしましょう。
敏感肌の方は、香料が原因で皮膚が過敏反応を示すことがあり、肌荒れやアレルギー症状が生じることがあります。製品を選ぶ際には、 パッケージや成分表を確認し、「無香料」と明記されているか を確かめるようにしましょう。
本来化粧品には必要としない着色料を使用していない
着色料もまた、肌の刺激になることがあります。着色料が含まれていると、 肌の刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性 があります。
購入前には必ず成分表を確認し、「無着色」と表示されているものを選ぶようにしましょう。
アルコール類を使用していない
アルコールは化粧品において、 溶解剤や防腐剤として用いられる ことがあります。 アルコールは肌を乾燥させることがあり、敏感肌の方にとっては赤みやかゆみを引き起こす原因 になることもあります。
アルコールフリーの製品を選ぶことで、肌トラブルを避けることができるので、なるべく 「アルコールフリー」や「無アルコール」と記載されている製品 を選ぶようにしましょう 。
アルコールが含まれている場合には、 パッチテストを行い、肌に異常がないかを確認 してから使うことをおすすめします。
トライアルセットやテスターなどで試してから選ぶ
製品を顔に直接使用する前に トライアルセットやテスターを利用して、腕の内側など目立たない部分でパッチテスト を行いましょう。方法は簡単です。テストする製品を少量取り、 選んだ部位に薄く塗布 します。多すぎず、かつ均一になるように心がけましょう。
製品を塗布した後、 最低でも24時間は観察 を続けます。この期間、水や他の製品で洗い流さないよう注意し、皮膚の反応をチェックします。 もし何らかの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止 し、必要に応じて専門医に相談してください。
パッチテストは、アレルギーや敏感反応の可能性を低減しますが、全ての肌トラブルを完全に防ぐものではありません。敏感肌の方は、 常に肌状態の変化に注意しながら新しい製品を導入 することが大切です。
お肌にやさしい使い心地(テクスチャー)を選ぶようにする
敏感肌は摩擦による刺激を避ける必要 があります。そのため、 伸びが良く、スムーズに肌になじむテクスチャーを選ぶ ことが大切です。
また、 朝と夜、季節に応じて美容液の種類を使い分ける ことで、肌のコンディションを最適に保つことが可能です。メイクのノリを悪くせず、肌を整えるため、 朝用には軽いテクスチャーの美容液 を選び、メイク前の肌にサッとなじむものが理想的です。
夜用には少しリッチなテクスチャー でも問題ありません。夜は肌の修復と再生が活発になるため、エモリエント効果が高く、保湿力のある美容液が適しています。
敏感肌を考えた商品テスト済みの美容液を選ぶ
「アレルギーテスト済み」とは、製品が一般的にアレルギー反応を引き起こしにくい一定の基準を満たしている ことを示します。すべての人に完全に安全とは言い切れませんが、肌トラブルのリスクを最小限に抑えるための指標になります。
また敏感肌用に特別に設計された製品は、 刺激の少ない成分を使用しており、肌に優しい処方 となっています。中には「 敏感肌テスト済み」「敏感肌処方」などの表示 があることもあるため、確認してみると良いでしょう。
薬用美容液と普通の美容液はどう違う?
美容液には、薬用美容液と普通の美容液がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。ここで、薬用美容液と普通の美容液の違いについて紹介します。
薬用美容液と普通の美容液の違い
薬用美容液と普通の美容液の大きな違いは「成分」にあります。普通の美容液の方が効果が劣るんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。薬用の美容液には、 普通の美容液の成分にプラスして、悩みに対する特定の有効成分が配合 されています。
例えば、シミやそばかすを集中ケアする薬用美容液であればメラニンの生成を抑えてくれる成分が、カサつきが気になる人向けには、うるおいを与える保湿成分が配合されていたりします。薬用美容液には、普通の美容液には配合されていない有効成分が含まれているため、より積極的で効果的なスキンケアが可能なのです。
薬用美容液がおすすめな人
美容液の本来の目的は、 肌を保湿する以外にも、ハリやツヤ、弾力や美白、ニキビなど特定の悩みに向けて集中ケア を行いながら、高い美容効果を得ることにあります。薬用美容液はどれも同じではなく、肌の悩みごとに有効成分が異なるため、選ぶ際は自分の肌悩みに応じた製品を選ぶようにしましょう。とくに、シミやシワ、たるみ、乾燥、カサカサなどの悩みがある方には薬用製品のスキンケアがおすすめなので、購入する際は注目してみてください。
敏感肌におすすめの美容液21選
敏感肌におすすめの美容液を21個厳選してご紹介します。市販で購入できるプチプラからデパコスまで満遍なく紹介しているので自分の目的や好みにあった美容液がないかチェックしてみてください。
敏感肌美容液を使う際に注意すべきことは?
ここで、敏感肌美容液を使う際に注意すべきことについて紹介します。注意すべき点は、以下の4つです。
・容量・用法を守る
・肌に合わないと感じた場合は成分をチェック
・副作用の可能性はゼロではない
・使用にNGな人もいる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
容量・用法を守る
美容液を使用する際は、 用法・容量をしっかり守る ようにしましょう。高い製品だからといって、使用する量が少なすぎたり、薄く伸ばしすぎてしまったりしていては、しっかりとした効果を得ることができないことがあります。
美容液は、「たくさんつけていればいい」というわけではありませんが、適量を使用することは大切です。そのため、美容液を使用する際は、製品のパッケージに記載されている使用方法を必ず守るようにしてください。
肌に合わないと感じた場合は成分をチェック
「せっかく美容液を買ったのに、何だか肌に合っていない」といった経験をしたことがあるという方も多いでしょう。買った美容液が肌に合わないと感じたときの可能性として考えられるものは、 美容成分や有効成分 です。美容液にはたくさんの成分が使用されていますが、肌に合わないと感じた場合は、「以前使用して問題なかった製品」と「肌に合わないと感じている製品」の成分表示をまずは比較してみましょう。
もし新たに加わった成分があれば、原因はその成分にあるのかもしれません。肌に合わない美容液を使用し続けると、肌トラブルが悪化してしまう可能性があります。原因が分からない・余計に肌荒れがひどくなったという場合は、すぐに使用を中止するようにしてください。
副作用の可能性はゼロではない
薬用美容液であっても、普通の美容液であっても、 副作用の可能性はゼロではありません 。また、パッチテストやスティンギングテスト、アルコールテストを実施している製品であったとしても、すべての方に皮膚の刺激や肌のトラブルが起こらないわけではないので、使用する際は注意しましょう。
成分や使用感は人によって合わないことがあります。赤み・腫れ・痒み・刺激・色抜け・黒ずみなど肌に異常を感じた場合には、使用をやめて皮膚科などの受診を検討することをおすすめします。
使用にNGな人もいる
肌荒れやアレルギーがある方、肌トラブルが長く続いている方、ストレスが多い環境にある方などは、まずは 現在の状況を改善することが大切 です。肌は、洗顔・クレンジング・紫外線対策が基本なので、何らかの肌トラブルを抱えている方は、肌ケアの基礎を見直して、自分の肌状態を把握しましょう。明らかに素肌にトラブルを抱えている場合は、美容液の使用は避けた方が無難です。
美容液だけのスキンケアはあり?なし?
スキンケアは、化粧水や乳液、クリームなど、数種類のスキンケアアイテムを使うことが一般的ではありますが、美容液だけのスキンケアだけでは駄目なのでしょうか。ここで、美容液だけでスキンケアをするメリット・デメリットについて紹介します。
美容液だけでスキンケアするメリット
美容液だけでスキンケアをするメリットには、以下の3つがあります。
・手軽で時短になる
・保湿と肌悩みを同時にケアできる
・節約になる
忙しい朝こそ、「できるだけスキンケアは時短で済ませたい」と思う方も多いでしょう。そのような方こそ、美容液だけのスキンケアであれば、使用するのが美容液だけとなるため、手軽にしかも時短でスキンケアが可能になります。また、美容液には 美容成分がたっぷりと配合されている製品も多い ため、保湿と肌悩みを同時にケアすることもでき、一石二鳥です。
さらに、使用するアイテムを減らすことができるので、家計への負担も減り、節約にもなります。使用アイテムを絞る分、美容液にかけることができるお金が増えるため、「これまで値段が高くて諦めていた」という美容液も選択肢の一つとして視野に入れやすくなります。
美容液だけでスキンケアするデメリット
美容液だけでスキンケアをするデメリットは、 一本で完結できる美容液の種類が少なかったり、自分の肌に合うアイテムがなかなか見つからなかったり することです。乾燥肌の方は保湿力がしっかりあるタイプを選んだり、脂性肌の方はサラッとした使い心地のもの選ぶなど、美容液は肌質に合わせて選ぶようにしましょう。そうすることで、肌トラブルのリスクを下げることにつなげることができます。
美容液だけでスキンケアをする際の注意点
ここで、美容液だけでスキンケアをする際の注意点について紹介します。注意すべき点は以下の4つです。
・手のひらで丁寧につける
・できれば「化粧水+美容液」がおすすめ
・肌の状態に合わせてアイテムを足す
・使用料はやや多めが目安
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
手のひらで丁寧につける
洗顔後の肌に美容液だけで保湿する際は、 まんべんなく伸ばさないと部分的に乾燥してしまう 恐れがあります。そのため、洗顔後は素早く手のひらに美容液をとり、乾燥しやすい頬や面積の広い額からハンドプレスをしながらつけていきましょう。
その後は、目元や口元など凹凸のあるパーツを指の腹を使って優しく保湿していきます。こめかみや顎まわり、フェイスラインも忘れずに美容液をつけていきましょう。目尻や頬など乾燥を感じやすい部位は重ねづけするのもおすすめです。
できれば「化粧水+美容液」がおすすめ
乳液やクリームのベタつきが気になるということで美容液だけのスキンケアをしたい場合は、化粧水をプラスすることで 美容液の効果をさらに引き出すことが可能 です。化粧水で肌をうるおいで満たすことで、その後に続く美容液が角質層まで浸透しやすくなるため、化粧水の成分も、美容液の成分も逃すことなくしっかりとそれぞれの成分効果を感じられるでしょう。
肌の状態に合わせてアイテムを足す
肌の状態は、季節や体調によっても変化します。普段使っている美容液が物足りなく感じたり、ベタつきを感じてしまったりする場合は、 使用量を調整してみる と良いでしょう。肌の状態によっては、化粧水を足したり、乳液やクリームを足したりなど、柔軟にケアすることで健やかな肌を育てることもできます。
使用量はやや多めが目安
美容液だけでスキンケアを行う場合は、使用量が少ないと肌が乾燥してしまう原因となってしまいます。美容液は、 メーカーが推奨する規定量をベースに、気持ち多めにつける と良いでしょう。
美容液は、大量につけたからといって、効果が引き出せるものではありません。大量につけてしまうと、メイク崩れやニキビの原因になるケースもあるため、規定量から微調整するイメージで、自分にあった量を見つけてみましょう。
Q&A
最後に美容液を購入しようと検討している敏感肌の方が抱きやすい疑問や不安について、分かりやすく答えていきます。心配や悩みを解消してから美容液を購入しましょう。
大人になってから敏感肌になるのはなぜ?
歳を重ねるにつれて、多くの人が「大人の敏感肌」という状態に直面します。若い頃に比べて肌が反応しやすくなるこの変化は、 皮脂の分泌量の低下や肌のバリア機能の低下、季節の変わり目や気候の変動などの対応力の低下とさまざまな原因 によって引き起こされます。
適切なスキンケアと生活習慣の見直しにより、症状は軽減させることが可能 なので、毎日の小さな心がけから行うと良いでしょう。
敏感肌の肌荒れは、いつ起きやすい?
敏感肌が荒れやすいタイミングは、「 気温と湿度の変動が激しい季節の変わり目 」、「 ストレスによるバリア機能低下 」、「 不規則な睡眠や食生活による肌のリズムの変化 」、「 過度のスキンケア 」 が原因として考えられます。
日常生活の中で適切な対策を講じることで、肌荒れを防ぎ、敏感肌を健やかに保つことが可能です。常に肌の状態を観察し、その日の肌の調子に合わせたケアを心がけるようにしましょう。
正しい美容液の使い方(手順、ケア方法)は?
まず 美容液を塗布する前に、肌が清潔であることを確認 しましょう。優しい洗顔料を使用して肌を洗い、余分な汚れや皮脂を取り除きます。次に 肌の表面を柔らかくし、美容液の成分が肌に浸透しやすくするために、化粧水をたっぷりと塗布 しましょう。
化粧水で肌を整えた後、美容液を適量手に取ります。美容液を直接肌に塗るのではなく、 手のひらや指先で軽く温めてから、肌に塗布すると均等に伸びやすくなり、肌への負担も軽減 されます。
手の温かさが美容液の成分の浸透を助け、 肌の血行を促進するため、美容液を肌に塗布した後は、手のひらを使って優しくハンドプレス するのがおすすめです。
敏感肌って治るものなの?
敏感肌とは、 肌のバリア機能が低下している状態であり、外部からのわずかな刺激にも過敏に反応してしまう肌質のこと を指します。このバリア機能は、肌の最外層に存在する角質層によって構成されており、肌を外部刺激から守る重要な役割を果たしています。
敏感肌は一朝一夕で完全に「治る」ものではないかもしれませんが、 適切なケアと生活習慣の見直しにより、症状を大きく改善させることは可能 です。
数種類の美容液は併用しない方がいい?
敏感肌の方でも数種類の美容液を併用することに問題はありませんが、あまり推奨はできません。何故なら、 付ける回数が増えると肌への負担も増える ことになってしまうからです。目的がない限り、美容液は基本的に一つに絞ることをおすすめします。どうしても美容液を併用したい場合は、軽いテクスチャーのものを先に使用するようにしましょう。
高濃度のビタミンCやレチノールはピリつくって本当?
「ビタミンC」や「レチノール」が高濃度で配合された製品を使用すると、 人によっては刺激を感じてしまうこと もあります。刺激を感じてしまう理由は、成分が皮膚の角質層に速やかに浸透して、急激な変化をもたらすことにあります。とくにバリア機能が低下している敏感肌には、ピリピリとした感覚として現れやすいかもしれません。
そのため、使用する際は適量を守り、肌の様子をよく観察しながら使用することが大切です。敏感肌は、外部からの刺激にとくに弱いため、選び方には注意しましょう。特定の成分に対する反応は人それぞれなので、自分の肌に合ったものを見つけることが重要です。心配な場合は、事前にパッチテストを行って、肌への変化がないか確認しておきましょう
皮膚科などで薬用美容液を処方してもらえることはある?
薬用美容液は医薬品ではなく、「医薬部外品」にあたります。そのため、保険診療で使用されることはなく、皮膚科などで処方されることもありません。薬用美容液を使用したい場合は、自分で ドラッグストアや薬局、オンラインなど で購入しましょう。
美容液で医薬品はある?
美容液で医薬品はありません。市販されているものは、薬用美容液または普通の美容液です。医薬品は、病気や疾患の治療を目的としていますが、薬用は、 予防や衛生を目的 としています。また、医薬品は、配合されている有効成分の効果が認められたものですが、薬用は有効成分が一定量配合されているものという違いがあります。
そもそも美容液は必要ですか?
敏感肌でも、肌悩みに対応しているアイテムの中から選んだ美容液を使うことで、より効果的なスキンケアを体感できます。 シワ改善や美白、キメ・ツヤケア など、さまざまな肌悩みに特化した美容液はたくさん販売されているので、ぜひ自分の肌悩みに合った美容液を探してみてください。
効果はどのくらいで実感できる?
美容液の効果が実感できるまでにかかる期間には、個人差がありますが、うるおいの状態や見た目の変化などは、肌の生まれ変わりのサイクルに合わせて、徐々に変化を感じることが多いでしょう。肌が生まれ変わるサイクルは約28日が理想といわれていますが、体調や年齢により前後します。
また、スキンケアアイテムは、薬のように即効性があるわけではないですし、肌はある程度の期間をかけて変化するため、 1〜2ヵ月は様子を見て 、美容液の効果を確認してみてください。
値段の高い方が効果は高い?
美容液は、値段に応じて効果が増すわけではありません。美容液の価格は、 研究開発費や製造方法、原材料の種類や品質など によって決まります。一般的に、メーカー独自の成分や独自処方など、メーカー独自の要素が加えられている製品だと値段が高くなる傾向にあります。そのため、「値段が高いから効果もある」と思って選ぶのではなく、使用されている成分や特徴を確認したうえで「自分の肌に合っているかどうか」を判断するようにしましょう。
最近では、手頃な価格で気軽に購入できるプチプラ製品も多く販売されています。プチプラ製品であっても、独自の処方を取り入れている製品もあれば、乾燥肌や敏感肌に特化した製品も多いです。スキンケアアイテムは毎日使うものなので、自分が使いやすい価格の製品を選んで、毎日のケアに活用してみましょう。
美容液の効果を高める使い方は?
美容液は、 手で温めてからつける、気になる部分には重ねてつける など、ひと手間加えることで効果を高めることができます。美容液を人肌程度に温めてから使用すると、より肌になじみやすくなるので、美容液を手のひらに取ったら、数秒温めてみましょう。また、目元のたるみやシワ、とくに乾燥がひどい箇所など、気になる部分には、美容液を重ねてつけることもおすすめです。
気になる部分を集中的にケアをすることによって、美容成分がより浸透します。美容液は、短期間で効果がないと諦めて使用をやめてしまっては意味がありません。継続して使うことで徐々に効果を感じられるため、肌の調子を確認しながら、毎日のケアに取り入れてみましょう。
まとめ
本記事では、プチプラやデパコスの敏感肌におすすめな美容液を紹介していきました。敏感肌の方が美容液を選ぶ際、肌悩みに合わせて選ぶのはもちろんのこと、肌負担の少ない要素であるかも調べておく必要があります。はじめて使うアイテムは特にパッチテストを行い、自身の肌に合うかどうかチェックしてから使うようにしましょう。
今回、厳選した21アイテムはどれも、敏感肌にも使いやすいアイテムとして知られており、評判高いものです。り、肌悩みによって最適なものが違うので、ご自身の状態に合わせて最適な美容液を選んでください。