50代はホルモンバランスの変化や外的要因などで、肌のコンディションが大きく変わる時期 です。それまで使っていたスキンケアアイテムが合わなくなったり、新たな肌悩みが現れてスキンケアにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、50代におすすめの化粧水21選 を詳しくご紹介します。
なぜ50代から肌悩みが目立ち始めるのか、どんなケアをすべきなのか、といった点についても解説しています。年齢を重ねてスキンケアを見直したいとお考えの方の参考になれば幸いです。
50代から起こり始める肌変化とその原因とは?
年齢を重ねると様々な要因の影響を受けて、肌の状態が変化していきます。
特に肌や筋肉、骨を健やかに保つコラーゲンは、20歳をピークに減少を続けます。
近年では正常なコラーゲンが糖分と反応する「糖化」にも注目が集まっています。糖化とはAGEsと呼ばれる老化物質が増えること です。
その糖化コラーゲンは肌のハリの低下や黄ぐすみの原因のひとつと考えられており、糖化対策に注力したスキンケア製品の開発も盛んです。
その他にも、
・紫外線によるダメージ
・加齢による幹細胞や成長因子の減少
・皮脂や細胞間脂質の減少
・タバコや飲酒による肌ダメージ
・摩擦や乾燥など
などの要因によって年齢肌ならではの肌悩みが出てくると考えられます。
また、40代~50代にかけて閉経を迎えることでホルモンバランスが大きく変化します。女性ホルモンが減少すると肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどが低下 していきます。
そのため、50代前後には以前は感じなかった肌トラブルに悩むようになったという方も少なくないでしょう。
シミ・シワ・ハリ不足など年齢肌のサインが出始める
年齢肌の具体的なサインとしては、以下のようなものが挙げられます。
・シミ
・シワ
・ハリ不足
・たるみ
・くすみ
・乾燥
・たるみ毛穴
年齢肌が気になり始めたらスキンケアを見直してみよう
年齢肌が気になり始めたら、いつものスキンケアを見直し てみたほう方がいいかもしれません。
たとえば、
・化粧水を保湿力が高いものに変えてみる
・1回の使用量を増やしてみる
・美白やハリケア成分が入ったアイテムに切り替えてみる
・美容液やクリームなどアイテムをプラスしてみる
など、ご自分の肌悩みに合わせてスキンケアに使うアイテムや方法を変えてみましょう。
50代からのエイジングケアでも肌を変えることはできる!
エイジングケアを始めるタイミングは早いに越したことはありません。たとえ50代になっていたとしても、やらないよりはやったほうが良いです。基本的に、 スキンケアに期待できる効果は「予防」 です。今以上に悪化すれば改善するのも難しくなるので、肌悩みが深刻になる前からエイジングケアを行うのが理想的ではありますが、肌悩みが起きてからのケアでも、今以上に悪化するのを防ぐ効果は期待できます。
「今さら頑張っても意味ないんじゃない?」と思う方もいると思いますが、エイジングケアは「思い立ったときがはじめ時」なので、50代であったとしても、諦めずにエイジングケアを頑張ってみましょう。
老化とターンオーバーとの関係
ターンオーバーが遅れると、肌悩みの原因が肌内部にとどまりやすくなります。ターンオーバー周期は加齢とともに遅くなる傾向にあり、若い方の健やかな肌であればおよそ28日ですが、50代だと45日程度と言われています。
ターンオーバーが遅れると、 メラニンが排出されにくくなってシミができやすくなったり、乾燥しやすくなってシワが目立ってきたり など、肌にとって悪循環に陥ります。ターンオーバーを整えるためには、正しいスキンケアやバランスのいい食事、十分な睡眠などが大切になってくるので、普段の生活を見直してみるのも良いでしょう。
50代からのスキンケアでこだわりたい4つのポイント
50代からのスキンケアでこだわりたい、以下の4つのポイントについてご紹介していきます。
・保湿力
・複合的なアプローチができるか
・テクスチャーや香り
・ライン使い
年齢肌のスキンケアでお悩みの方の参考になれば幸いです。
保湿力の高さ
年齢を重ねた肌は、ハリ低下や皮脂量の減少などによって乾燥しやすい状態です。
いつも使っている化粧水や乳液だと乾燥がケアできないという場合、高保湿タイプの製品に切り替えてみると良い でしょう。
・コラーゲン
・グリセリン
・ヒアルロン酸
・セラミド
・ペプチド
・エクトイン
・植物エキスや植物由来の発酵液
などの成分が、保湿成分としてよく配合されています。
米麹やコメ発酵エキスなどお米を原料にした成分 も、保湿目的でたくさんの製品で用いられています。
他にも油分を配合している化粧水 も保湿力が高いものが多く、乾燥が気になる方に人気です。
複合的なアプローチができるかどうか
年齢を重ねると、シミやくすみ、ハリ低下、乾燥、毛穴など色々な肌悩みが現れる 傾向があります。
そうしたお悩みにはひとつの機能に特化した製品ではなく、様々な働きの成分が配合されていて1品で複数の肌悩みに複合的にアプローチできる製品がおすすめです。
【ハリケア】
肌にハリを与えたり、乾燥をケアすることで弾力のある肌を目指すために配合する成分
・ナイアシンアミド ※
・純粋レチノール ※
・ニールワン ※
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・プラセンタ
※印がついているものはシワ改善成分として厚生労働省の認可を受けた成分
【美白】
シミ・ソバカスの原因となるメラニンの生成を防いだり、うるおいを届けて透明感のある肌を目指す成分
・ビタミンC誘導体 ※
・コウジ酸 ※
・トラネキサム酸 ※
・アルブチン ※
・プラセンタエキス ※
・カモミラET ※
・ルシノール ※
・エナジーシグナルAMP ※
・リノール酸S ※
・エラグ酸 ※
・ニコチン酸アミド ※
・4MSK ※
・マグノリグナン ※
・ハイドロキノン
※印がついているものは美白有効成分として厚生労働省の認可を受けた成分
【肌荒れケア】
肌荒れのケアをしたり、角層にうるおいを届けて健やかな状態を目指すための成分
・グリチルリチン酸ジカリウム ※
・アラントイン ※
・トラネキサム酸
・アスタキサンチン
・マデカソサイド
・アロエ液汁/アロエベラ液汁
・エーデルワイスエキス
・イザヨイバラエキス
・カンゾウエキス
※印がついているものは抗炎症成分として厚生労働省の認可を受けた成分
肌がデリケートなときは抗炎症成分や肌を落ち着かせる成分を選ぶのも良いですが、 肌負担の少ない成分構成であるかどうかも重要 です。
エタノール、グリセリン、オイル、多量の植物エキス、ペプチド類など、成分自体は良いものであっても、肌質・体質によっては相性が悪く負担を感じることがあります。
少しでも違和感を覚えたら、無理して使い続けずに肌に優しく安心して使えるものを選びましょう。
テクスチャーや香り
テクスチャーや香りも、スキンケアを楽しんで継続するためには必要な要素です。
テクスチャーとは化粧水の質感や手触り、肌になじませたときの触感のことを意味します。年齢肌用の化粧水はとろみがあるテクスチャーが多いですが、ベタつきが気になる方はサラサラしたものもおすすめです。
香りも、無香料のほうが使いやすいという方もいれば、良い香りがしたほう方がスキンケアを楽しめるという方もいます。
香りがある製品の中には、合成香料を使用したもの、植物の精油など天然由来の香料を使用したものがあります。
精油(エッセンシャルオイル)は植物や花、果物、樹木などから抽出した天然由来の香料で、深みのある香りが楽しめます。
合成香料は「質が悪い」「肌に悪い」というイメージを持たれがちですが、厳格な条件で生産・管理されています。
化粧品に添加される香料は0.01〜0.001%程度なので、過去に刺激を感じたことがある人以外は過度に心配する必要はありません 。
ブランドや製品によってテクスチャーや香りは様々なので、テスターや試供品で実際に試してみましょう。
アイテムの相性を考えるならライン使い
スキンケアアイテムはライン使い(同ブランド・同シリーズで揃えること)をすることで、より効率的に肌悩みにアプローチ できます。
メーカーは洗顔料・化粧水・美容液・乳液・クリームをライン使いすることを想定して製品を開発するので、成分や使用感の相性が良く安定して使用できるのが利点です。
ライン使いしなければダメということはありませんが、たとえばレチノールには、サリチル酸、ハイドロキノン、ビタミンCなど、相性が悪い成分 もあります。
また、弱酸性のアイテムとアリカリ性のアイテム、皮脂抑止成分と保湿成分などそれぞれの効果を活かせない組み合わせも存在しています。
スキンケア製品を異なるラインで集めると成分同士の相性を考慮しなければなりませんが、ライン使いすることでそれらの手間を省けます。
プチプラとデパコス、選ぶならどっちがおすすめ?
スキンケア用品には、プチプラやデパコスといったものがありますが、どちらを選べば良いか迷ったことはありませんか?プチプラとデパコスには、それぞれ異なった特徴があります。ここで、プチプラとデパコスの特徴を紹介するので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。
プチプラのメリット・デメリット
まずは、プチプラのメリット・デメリットです。プチプラは、1,000円未満から高くても3,000円ほどで購入できる商品が多いため、無理なく 長く使える というメリットがあります。スキンケアは毎日行う必要があるため、継続して使用することを考えると安いに越したことはありません。
ただし、プチプラ商品は価格が安い分、デパコスと比較して、実感できる効果が低いことが考えられます。とは言ってもスキンケア用品選びで大事なのは「自分の肌に合っているかどうか」なので、プチプラ商品でも自分の肌に合っていれば問題なく使用できるでしょう。
デパコスのメリット・デメリット
次に、デパコスのメリット・デメリットです。デパコス商品は、何といっても高級感があることではないでしょうか。見た目のデザインをはじめ、 美容に有効な成分が多く含まれている のもデパコスの特徴です。有効成分が配合されていることでより高い効果が期待できるのが、デパコスならではのメリットと言えます。
ただし、その分高くなってしまうため、予算が心配なときに選んでしまうと使い続けるのが難しくなるでしょう。スキンケア用品は、化粧水だけでなく乳液や美容液など使うアイテムも多いので、継続して使用し続けるためには予算をあらかじめ決めて購入するのもひとつの方法です。
50代におすすめの化粧水21選を詳しくご紹介
50代の方におすすめの化粧水を21商品厳選しました。
それぞれの製品の特徴や配合されている成分などについて詳しく解説しているので、年齢肌用のスキンケアにお悩みの方はぜひチェックしてください。
50代からのスキンケアで気を付けたい4つのNG習慣
50代のスキンケアで、避けたほうがいいNG習慣を4つご紹介します。
年齢肌はバリア機能が低下している傾向があるので、普段してしまいがちなちょっとしたことでもお肌にとっては大きなダメージに繋がりかねません。
以下に、「ゴシゴシ洗顔」「熱いお湯を使う」「化粧水の使用量が少ない」「夜しかお手入れをしない」 という4つが、なぜやってはいけないのか詳しくご説明します。
ゴシゴシ洗顔
しっかりと洗おうとして力を入れて肌をこすったり、長時間洗顔料をのせたりすると摩擦による刺激でお肌がダメージを受けてしまいます。
洗顔は摩擦を避け、たっぷりと立てた泡で力を入れず優しく洗いましょう 。
ジェル洗顔など泡が立たないタイプの洗顔料を使う場合は、量が少ないと摩擦が生じるのでメーカーが推奨する量をしっかり使用することが大事です。
同じ理由でタオルで顔をゴシゴシ拭くのもNG です。柔らかいタオルやクレンジングペーパーなどでそっと水気を抑えましょう。
小鼻の脇など、ついついこすってしまう場所は洗顔用のブラシを使用するのもおすすめです。
熱いお湯を使う
熱いお湯で顔を洗うと必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥の原因となります。
寒い季節や体が冷える朝などはつい高温になってしまいますが、適温は30~35度程度のぬるま湯 だとされています。
お湯で洗顔料やクレンジングを取り除く際も、ゴシゴシしたり、シャワーの勢いの良い水流をそのままかけず、優しく洗い流しましょう。
落ちが悪いと感じる場合は、最初に少量のお湯で乳化させるとサラッと落ちやすくなります。
化粧水の使用量が少ない
1回あたりの化粧水の使用量が少ないと、十分な効果を得られなかったり、保湿が不十分で乾燥を感じたりすることがあります。
十分な量を使うよう心がけましょう。
メーカーによって推奨量は異なりますが、 一般的には化粧水は500円玉大、美容液や乳液は10円玉大、クリームはパール1~2粒分くらい が適量だと言われています。
人それぞれ好みの使用感もありますが、普段の使用量が少なすぎる方は上記を基準として、自分に合った量に調節しましょう。
夜しかお手入れをしない
朝、乳液やクリームを塗ると「ベタつくから嫌」という方もいますが、朝のスキンケアでも保湿をすることはとても大切です。日中は、外気や紫外線、エアコンなどで肌がダメージにさらされます。保湿をしていないと、 肌がどんどん乾燥して肌トラブルを招いてしまう恐れ もあるため、夜だけでなく朝もしっかりとスキンケアを行うようにしましょう。
朝のスキンケアは重ねすぎると分厚いスキンケアの層の上にメイクをのせることになるため、ヨレたり、崩れやすくなったりする可能性があります。そのため、5品くらいを限度に行いましょう。浸透を高めるブースターやUVクリームなどを活用すれば、朝に必要なうるおいや防御力、崩れにくさなどすべて得ることができるのでおすすめです。
うるおいが足りないと感じたときの対策は?
普段通りのスキンケアをしているのにうるおいが足りないと感じる場合、アイテムや塗り方が合っていないのかもしれません。
乾燥を感じやすい50代の肌をケアするときに意識したい3つの対策をご紹介します。
成分がリッチなスキンケアを取り入れる
うるおいが足りない場合は、成分がリッチなスキンケアを取り入れるのがおすすめ です。
リッチなスキンケア=必ずしも高級な製品を使わなければいけないわけではありません。
・配合されている保湿成分の種類や含有量が多い
・いつも使っているものよりも1~2ランク上の製品
・最先端研究で開発された製品が配合されている
・厚生労働省で承認された有効成分が配合されている
などに当てはまる製品に変えるだけでも、違いを実感しやすくなるでしょう。
特に化粧水は毎日朝晩使用するアイテムなので、良いものに変えると差を感じやすいですよ。
いつものスキンケアにオイルをプラスする
きちんとスキンケアしているのに乾燥が気になる場合、油分不足やお肌のバリア機能の低下などが原因として考えられます。
スキンケアアイテムの成分を見直すだけでなく、オイルをプラスしてみても良い かもしれません。
オイルには保湿効果やお肌を柔らかくする作用があるとされ、オイルの種類によっても肌へのアプローチの仕方が異なります。
ブースターとして化粧水の前に使用するなら、
・ホホバオイル
・ローズヒップオイル
・アルガンオイル
・マカデミアナッツオイル
・ココナッツオイル
などの肌なじみのいいオイルがおすすめです。
お肌を保湿して保護する目的なら、
・馬油
・アボカドオイル
・ミネラルオイル
・ツバキ種子油
・スクワラン
などのエモリエント効果が期待できる重ためのオイルが適しています。
お肌の状態に合わせて塗り方を工夫する
お肌の状態は日によって異なるので、化粧水やスキンケアアイテムもコンディションに合わせて塗り方を変えましょう。
同じ製品でも塗り方を変えると肌へのなじみ方が変わってきます。
・いつもより乾燥が気になる場合は何回も重ね塗りする
・とろみのある化粧水は手のひらで優しく丁寧にパッティングする
・ごわつきや角栓が気になる時はコットンを優しく肌表面を滑らせる
・髪の生え際やフェイスラインなどぬり残しがちな部分もしっかりなじませる
・TゾーンとUゾーンで使用する化粧水の量を変える
などの方法で、丁寧にケアしてみてはいかがでしょうか。
50代からはスペシャルケアも取り入れよう
いつもシンプルケアの方も、週に何度かは丁寧なスキンケアを取り入れるのがおすすめです。
ここでは、特別な器具などがなくてもすぐできるスペシャルケアの3つの方法を解説します。
たっぷりの化粧水を重ね付け&ハンドプレス
若いころと同じスキンケアだと、年齢を重ねて乾燥しやすい状態のお肌には十分ではない可能性が高いです。
ずっと同じ方法でケアしているという方は、何度か重ね付けしたり、ハンドプレスをしてしっかりとお肌になじませて保湿 をしてみましょう。
顔全体に重ね付けするのはもったいないと感じる場合は、乾燥を感じやすい頬や目の周りだけでも大丈夫 です。
化粧水には肌に水分を与えるという役割があるので、肌を保湿する際は美容液やクリームだけでなく化粧水も毎日しっかりと使用するのがおすすめです。
シートマスクやローションパックでうるおいをチャージ
乾燥が気になるときは、コットンや固形のシートマスクに化粧水をたっぷり浸したパック を取り入れてみましょう。
3〜5分程度 肌にのせれば、手軽に顔全体を保湿できます。
使用する化粧水にもよりますが、化粧水のパックは一般的なシートマスクよりも油分が少なく、長時間顔に貼っているとコットンやシートが乾きやすくなってしまいます。顔にのせる時間は数分程度に抑えましょう。
肌に水分を与えてひんやりさせるとメイクのりも良くなるので、朝のケアにもおすすめ です。
ローションパックに使うコットンは、はがせるタイプの大判タイプがおすすめ です。
タブレット状に加工されて化粧水に浸して戻すタイプのシートマスクは、ビタミンC誘導体やフルーツ酸、アロマなどが含まれている製品も販売されており、いつもの化粧水のプラスアルファの効果が期待できます。
表情筋のエクササイズでハリアップを目指す
仕事であまり人と話さなかったり、デスクワークで長時間同じ姿勢でいる方は無表情の時間が長く、表情筋が上手く使えていない可能性があります。
表情筋が硬くなると表情が乏しくなるだけなく、お肌のゆるみなどに繋がる恐れがあります。隙間時間に表情筋エクササイズを取り入れて、ハリアップを目指して みてはいかがでしょうか。
他にも後頭部から背中にかけて存在する僧帽筋や耳の下から鎖骨にある胸鎖乳突筋も、頭や顔のポジションを保つために重要だと考えられています。
健やかなお肌やイキイキとした表情のためにも、顔や体のエクササイズを定期的に取り入れてみましょう。
人とあまり話さない仕事の方や、デスクワークで長時間同じ姿勢でいる方は無表情な時間が長く、表情筋が上手く使えていない可能性があります。
表情筋が硬くなると表情が乏しくなるだけなく、お肌のゆるみなどに繋がる恐れがあります。 隙間時間に表情筋エクササイズを取り入れて、ハリアップを目指してみてはいかがでしょうか。
他にも後頭部から背中にかけて存在する僧帽筋や耳の下から鎖骨にある胸鎖乳突筋も、頭や顔のポジションを保つために重要だと考えられています。
健やかなお肌や生き生きとした表情のためにも、顔や体のエクササイズを定期的に取り入れてみましょう。
正しいスキンケアの手順
ここでは、正しいスキンケアの手順を紹介します。基本的に、スキンケアはクレンジング・洗顔→化粧水→美容液→乳液・クリームの順番で行いますが、商品によっては順番が異なることもあります。その場合は、メーカーの指示に従ってスキンケアを行うようにしましょう。
クレンジング・洗顔
まずは、クレンジング・洗顔です。50代の肌には、肌のうるおいを守って洗える「ミルクタイプ」や「バームタイプ」のクレンジングがおすすめです。洗顔時は、 洗顔料をしっかりと泡立てて、手が肌に触れて摩擦を起こさないように「泡」で洗う ようにしましょう。
また、熱いお湯は肌にとって厳禁です。熱いお湯は刺激が強いので、体温に近い温度のぬるま湯で洗うようにしてください。ぬるま湯を使うことで肌への負担も軽減できます。朝の洗顔はメイクを落とすわけでないので、洗顔料は使わずぬるま湯だけでも良いでしょう。
化粧水
化粧水を付ける場合は、コットンではなく手で付けたほうが良いでしょう。もし、コットンで付けたい場合は、商品によっては摩擦することになるため、注意しながら付けてください。 化粧水を付けるタイミングは「洗顔後すぐ」 が理想的ではありますが、お風呂場で洗顔をするとすぐに付けるのはなかなか難しいので、遅くともお風呂場から出たら「5分以内」には付けるようにしてください。
お風呂上がりの肌は洗顔で皮脂が汚れ落ち、体温も上がっているため、肌内部が乾燥しやすい状態になっています。乾燥を進ませないためには、できるだけ早く水分を補給してあげましょう。また、化粧水は顔に付ける前に手のひらで軽く温めると、肌なじみが良く浸透しやすくなります。手のひらで化粧水を温めたら、顔を包み込むように優しくなじませてください。
美容液
美容液を付ける場合も、美容成分を浸透しやすくさせるために 手にひらで軽く温めて から、付けることをおすすめします。美容液は以下の手順で付けましょう。
①美容液を手に取り、手のひらを合わせて温める
➁顔の内側から外側、下から上へと肌をそっと押し込むようにしてハンドプレスをしながら浸透させる
③目元や小鼻などの細かいパーツは、指の腹でトントンと軽く叩いてなじませる
④乾燥が気になる部分や肌ケアをしっかりしたい部分には重ね付けする
クリームタイプの美容液は、おでこ・両頬・鼻・あごにのせて手のひらで少しずつ広げていくとスムーズになじませることができます。内側から外側、下から上へと広げていきましょう。美容液が肌になじんだら、次のスキンケアに移ります。美容液は完全に乾いてなくても半乾きくらいになったらOKです。
乳液・クリーム
乳液やクリームは、化粧水や美容液成分を肌に閉じ込める役割があるため、水分や油分が不足がちな50代の肌には欠かせません。「乳液やクリームを塗る際は5点置き」という話を聞いたことがあるという方も多いと思いますが、乳液やクリームを塗る際は、化粧水や美容液と同じように、乳液またはクリームを手に取って手のひらを重ねて温めた後、顔を包み込むようにしてなじませていきましょう。
目元や口元などの 乾燥しやすい部分は、重ね付け することをおすすめします。また、朝のメイク前にはUV効果があるタイプの乳液を選んだり、肌に水分が必要な睡眠前には保湿効果の高い乳液を選んだりと、朝と夜に付ける乳液のタイプを使い分けてみるのも良いでしょう。
化粧水は「手」or「コットン」どっちがいい?
化粧水を付ける際に、手で付けたほうが良いのか、コットンで付けたほうが良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。手で付ける場合のメリット・デメリット、コットンで付ける場合のメリット・デメリットについて紹介します。
化粧水を手で付ける場合のメリット・デメリット
化粧水を手で付ける場合のメリットは、 「摩擦が少ない」「化粧水の使用が少なくてすむ」 という2点です。手で化粧水を付けることで摩擦が少ない分、肌への負担を減らすことになります。一方、デメリットとしては「塗りムラができやすい」ということです。
人の顔は立体的なので、手で顔をすべらせるだけでは、たくさん付く部分とほとんど付かない部分の差が生じます。付ける際は、目や口・鼻の周りなど細かい部分は意識して丁寧になじませましょう。
化粧水を手で付ける場合の正しい付け方
化粧水を手で付ける場合は、以下の手順で行いましょう。
①化粧水を手のひらに出して両手のひらの指先まで伸ばす
➁手のひら同士を重ねて軽く温める
③手のひらで顔を包むようにして、ハンドプレスで優しくなじませる
肌に手が吸い付くくらいしっとりとしてきたら、 化粧水が肌に浸透した合図 です。
化粧水をコットンで付ける場合のメリット・デメリット
化粧水をコットンで付ける場合のメリットは、 「肌へ均一になじませることができる」「ムラなく付けることができる」 の2点です。コットンはいったん吸収した化粧水を徐々に放出するため、均一に肌へなじませることができます。また、肌表面を均一にすべらせることができるため、肌の細かな凹凸部分にも化粧水を均一になじませることができ、肌効果も高くなるでしょう。
一方、デメリットは「コットンに含ませる化粧水の量が少ないと摩擦が起こって肌への刺激になる」ということです。化粧水の量が少ないことで肌にとっては逆効果になってしまう恐れもあるため、コットンを使用する場合は、化粧水をたっぷりと使うようにしましょう。
コットンで付ける場合の正しい付け方
コットンで付ける場合は、以下の手順で行いましょう。
①コットンを利き手の中指と薬指の上にのせて、人差し指と小指で固定するように持つ
➁化粧水をコットンにたっぷりと含ませる
③頬→目周り→額→鼻筋→鼻の下→あごの順になじませる
肌になじませる際は、往復させず顔の内側から外側に向かって 一方向になじませる ようにしましょう。コットンをすべらすようにしてなじませるのがポイントです。
Q&A
スキンケアに関するよくある質問と回答を紹介します。
スキンケアで気を付けるべきことはある?
スキンケアの際に気を付けるべきことは以下の3点です。
・適量をたっぷりと使うこと
・洗顔後はすばやく保湿を行うこと
・擦らずに優しく付けること
スキンケアアイテムは、ベタつかなくなるまでなじませた後、次のアイテムを使うようにしましょう。たとえば、朝の忙しい時間に急いでいることを理由に、化粧水を付けてすぐに乳液を付けてしまうと、化粧水と乳液が混ざってしまい、 成分の効果を十分に発揮することができなく なってしまいます。スキンケアの基本は「じっくりと肌になじませること」なので、次々と重ねないようにしましょう。
エイジングケアにおすすめの食べ物は?
エイジングケアにおすすめの食べ物には、 緑黄色野菜やアーモンド などがあります。また、整肌作用のある栄養素も50代の肌には良いでしょう。以下、整肌作用のあるおすすめの栄養素です。
・ビタミンC:緑黄色野菜、キウイフルーツ、イチゴ、柑橘類など
・ビタミンE:植物油、ごま、アーモンド、ピーナッツなど
・ポリフェノール類:プルーン、赤ワイン、コーヒー、紅茶、緑茶など
・ミネラル類:海藻類、豆類、魚介類、桜エビ、イワシなど
・カロテノイド:緑黄色野菜、ミカンなど
エイジングケアにはバランスの取れた食事が理想的ですが、難しい場合は美容サプリを活用してみるのも良いでしょう。キレイな肌を作るためには、スキンケアやバランスの取れた食生活も続けることが大事です。できる範囲で良いので、実践して肌をサポートしてあげましょう。
美白化粧水を使えばシミやそばかすが消える?
医薬部外品の美白効果は、 「メラニンの生成を抑えてシミ、ソバカスを防ぐ」 ことであり、一度できてしまったシミを消すことではありません。そのため、美白化粧水は今後シミができるのを防ぎたい方におすすめです。
まとめ
本記事では、50代におすすめの化粧水と年齢を重ねた肌ケアのコツについて解説しました。加齢によってシミやシワ、乾燥やくすみなど色々な肌悩みが現れることがありますが、毎日のスキンケアに気を配って美肌を目指しましょう。
今回ご紹介したように、年齢肌向けのスキンケアアイテムはデパコスからプチプラまで多様な製品が販売されているので、肌質やお悩みに合ったものを見つけてください。