クレンジングは、スキンケアの基本ですが、間違った方法で行うと肌にダメージを与えてしまいます。肌に合わないクレンジング剤を使ったり、洗い残したりすると、結果として肌のバリア機能が低下して肌トラブルの原因にもなり得ます。そのため、自分の肌タイプに合わせて、その人その人にあったおすすめのクレンジング剤を選び、正しい使い方をすることがとても大切です。
この記事では、おすすめのクレンジング剤の種類とそれぞれの特徴や、肌に優しいメイク落としのコツをご紹介します。
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メイクしてなくてもクレンジングは大事?
メイクをしていなくてもクレンジングする事はとても大事です。クレンジングの主なメリットは、以下の4つあります。
・顔の皮脂や汚れを落とす
・くすみのケアができる
・お肌のトーンアップ
・メイクのノリを今以上よくできる
それでは詳しく見ていきましょう。
顔の皮脂や汚れを落とす
知らず知らずのうちに、顔には皮脂や汚れなどが付着していますが、その状態を放置しておくと、肌荒れや吹き出物の原因となります。正しくクレンジングを行って、肌の汚れをしっかり取り除きましょう。クレンジングは、美肌を作るうえでとても大切です。
くすみのケアができる
古い角質に含まれるメラニンをクレンジングで洗い流すことで、メイクや皮脂などの汚れは酸化すると、肌に悪影響を及ぼす過酸化脂質に変わり、それがメラニンの生成を促進し、肌のくすみの原因になります。そのため、くすみの無い透明な肌を保つためには、汚れをしっかり落とすことが重要なのです。汚れが残っていると、メラニンが古い角質と一緒に排出されずに蓄積され、肌のくすみを引き起こしてしまいます。
クレンジングで古い角質を洗いながすことで、くすみのケアをいたしましょう。
お肌のトーンアップ
ノーメイクの日は、クレンジングをおすすめします。古い角質や汚れを洗いながすことで肌のキメが整うからです。乾燥が気になる方は、保湿成分が入ったクレンジングを選びましょう。肌に潤いを与えてハリ・ツヤを保ちます。
メイクのノリを今以上よくできる
クレンジングは、メイクのノリを向上させて化粧崩れを予防する効果があります。もし、肌に古い角質や毛穴汚れが残っていると、メイクが肌になじみません。クレンジングで肌の汚れをきちんと落とすことで、メイクのノリが良くなります。さらに、保湿成分が角層に浸透しやすくなるので、肌に十分な水分を与え、乾燥による化粧崩れも防ぎます。美しい状態がずっとキープするでしょう。
クレンジングの選び方
クレンジングの選び方について以下に説明します。
・肌質でクレンジングを選ぶ
・クレンジングの種類で選ぶ
それでは詳しく見ていきましょう。
肌質でクレンジングを選ぶ
肌質は季節や体調、年代などによって変化するので、その都度見直して、肌質に合ったクレンジングを選びましょう。自分の肌質が分からない方は、さまざまなクレンジングを試してみることをおすすめします。
主な肌質の種類は以下の4つです。
・乾燥肌
・脂性肌
・混合肌
・敏感肌
詳しく見ていきましょう。
乾燥肌
乾燥肌は油分と水分の両方が不足している状態で、洗顔後に肌が突っ張る感じがします。そのため、洗浄力の高いクレンジングは、必要な皮脂まで取り除いてしまうので避けましょう。保湿効果のあるクリームタイプのクレンジングなら、肌トラブルになりにくくおすすめです。
脂性肌
脂性肌とは、皮脂分泌が多い肌質で、特にTゾーンや頬の部分がテカリやすいです。おすすめはオイルタイプのクレンジングで、皮脂などの油性の汚れを効果的に落としてくれます。気を付ける点は、洗顔後に肌がベタつかないように、すすぎ残しをしないことです。
混合肌
混合肌は、油分と水分のバランスが崩れやすい肌質です。特に目元や頬などは乾燥しやすく、Tゾーンは皮脂が多くなりやすいので、水分と油分の両方を補給できるジェルタイプのスキンケアが適しています。おすすめは、肌に優しい水分ベースのものや、高い保湿効果のあるものが良いでしょう。
敏感肌
敏感肌とは、肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすい状態の肌です。そのため、肌にやさしいクレンジングと保湿がとても大切です。おすすめは、肌になじみやすく刺激の少ない水溶性のものが良いですが、濃いメイクのときは落としきれないかもしれません。その場合は、ポイントメイクリムーバーを使うようにしましょう。
保湿には、ヒト型セラミドが含まれているものが最適です。ヒト型セラミドとは、私たちの肌に本来存在するセラミドと似た構造をしていて、セラミド1・2・3・6は、特に水分保持やバリア機能、肌のハリやキメに重要な役割を果たしています。成分表を見て、これらのセラミドが入っているものを選びましょう。
クレンジングの種類で選ぶ
クレンジングには、オイルやクリームなど、さまざまな種類があります。それぞれのクレンジングの種類と特徴について次に説明します。
・クレンジングオイル
・リキッドクレンジング
・ジェルクレンジング
・クレンジングミルク
・クレンジングバーム
・クレンジングクリーム
・クレンジングシート
それでは詳しく見ていきましょう。
クレンジングオイル
クレンジングオイルは油性成分が多く含まれているので、メイクとの相性が良く、汚れをしっかり落とすことができます。そのため、濃いメイクや毛穴の角栓も素早く落とすことができますが、洗浄力が高いのでこすらないようにしましょう。洗顔後の肌は乾燥しやすいので、保湿を忘れないことがとても大切です。
リキッドクレンジング
リキッドクレンジングは、水分が主成分で、さらさらとしたテクスチャーが魅力です。そのため、水や油との相性が良く、洗い流した後もさっぱりとした肌になります。ウォータープルーフタイプもあり、マスカラなどのアイメイク落としにも効果的でしょう。メイク落としに時間がかけられないときには、コットンにつけて拭き取るだけのリキッドクレンジングが便利です。
ジェルクレンジング
ジェルクレンジングは、肌に優しくなじみ、とろみのあるテクスチャーが特徴です。そのため、摩擦を最小限に抑えて、肌をやさしく洗い上げます。水性タイプは、さわやかな仕上がりで、肌への負担を気にする方やかるいメイクの方におすすめです。油性タイプは、ウォータープルーフのアイメイク落としに最適です。
クレンジングミルク
クレンジングミルクは、ナチュラルメイクの方にぴったりの洗浄力を持っています。その上肌にやさしく、水分や皮脂のバランスを崩しません。水分が多く含まれていますから、肌のうるおいをキープするのが特徴です。
クレンジングバーム
クレンジングバームは、固体のオイル状のクレンジングですが、肌に触れると体温で溶けて、なめらかなテクスチャーになります。クレンジングオイルと同じく、メイクとよく混ざりやすく洗い流しやすいです。乾いた手で使うのが、汚れを効果的に浮かせるコツです。
クレンジングクリーム
スクワランなどの保湿成分が豊富なクレンジングクリームは、肌に潤いを与えながら汚れを落とすことができます。洗浄力は穏やかなので、肌に負担をかけたくない方におすすめです。適量を使って、肌を優しくマッサージするように洗いましょう。
クレンジングシート
シートタイプのクレンジングは、肌に負担をかけずにメイクや汚れを落とすことができます。使用方法は、シートを顔に当てて軽くなでるだけですからとても簡単です。水分が多く含まれているので、洗顔後のようなさわやかな感触が得られて心地よいです。外出先やベッドサイドでも手軽に使えますから、旅行好きな方や忙しい方におすすめです。肌をこすらないようにすることだけは注意しましょう
2024年おすすめのクレンジング 10選+1
おすすめのクレンジング10選+1を以下に紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
クレンジング時 注意しなければならないポイント
クレンジング時注意しなければならないポイントは、以下の4つです。
・敏感肌や肌があれがちなときは洗顔料のみで対応
・日やけ止めを使用したときはクレンジングオイルを使用
・Tゾーン・Uゾーンは特に丁寧に
・優しく洗う
それでは詳しく見ていきましょう。
敏感肌や肌が荒れがちなときは洗顔料のみで対応
敏感肌や肌あれが気になるときは、洗顔料だけで顔を洗うのがベストです。なぜなら、肌のバリア機能が低下しているときにクレンジングを使うと、肌にダメージを与えてしまう可能性が高いです。クレンジングは使わずに、洗顔料だけで優しく洗顔することを心がけましょう。敏感肌や肌があれがちなときは、洗顔料でも落ちるようなメイクを選ぶことも大切です。
症状が重い場合は、皮膚科で診てもらうことをおすすめします。
日やけ止めを使用したときはクレンジングオイルを使用
日やけ止めを使用したときには、クレンジングオイルを使いましょう。日やけ止めに含まれるオイル成分が肌に残ると、肌トラブルのリスクが高まるからです。日やけ止めのSPF値が低い場合は、肌に優しいクレンジングで十分です。しかし、SPF値が高い場合は、強力なクレンジング剤やクレンジングオイルできちんと落とす必要があります。
Tゾーン・Uゾーンは特に丁寧に
TゾーンとUゾーンは皮脂腺が多いので、肌あれを予防するために丁寧に洗うことがとても大切です。しかし、クレンジングをしすぎるのも良くありません。肌にダメージを与える可能性があるからです。
クレンジングを肌になじませる時間は短めにして、やさしく洗い流しましょう。
優しく洗う
洗い方はとても大切です。指の腹でやさしくマッサージするように洗顔しましょう。力を入れてこすらないことがとても大事です。洗い流すときは、ぬるま湯が一番ベストです。冷たい水は汚れが落ちにくく、一方お湯では肌の水分を奪って、乾燥してしまうためです。
クレンジングするベストなタイミング
肌のくすみを防ぐためには、メイクや皮脂汚れなどをしっかり落とすクレンジングが有効です。しかし、肌に合わないクレンジングは逆に肌を傷つけてしまうでしょう。肌の状態に応じて最適なクレンジング剤を選び、適切なタイミングで使用することが肌の健康にとって大変重要です。
クレンジングするベストなタイミングは、以下の2つです。
・お風呂でクレンジング
・帰宅してすぐにクレンジング
それでは詳しく見ていきましょう。
お風呂でクレンジング
入浴時には、毛穴が蒸気でひらき、汗や皮脂などの不要なものが出やすくなります。そのため、入浴時のクレンジングは、毛穴の奥まできれいにすることができます。クレンジングをした後は、毛穴の汚れがなくなり、化粧水や美容液の成分が肌に浸透(※)しやすいです。
入浴時にクレンジングをするときのポイントを4つ解説しましょう。
※浸透:角層まで
注意しなければならないポイント
【ポイント1.】クレンジングはお風呂から上がる直前に行う
浴室に入ってすぐにクレンジングを済ませてしまうと、その後髪や体を洗う間に肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥の原因となります。肌の水分を保つためにも、髪や体の洗浄が終わった後に、クレンジングをすることを心がけましょう。
【ポイント2.】シャワーで直接洗い流さない
洗顔後の肌は敏感になっているので、シャワーの水圧でダメージを受ける可能性があります。さらに、高温のシャワーは、肌に必要な皮脂まで奪ってしまいます。肌をいたわるためにも、洗顔料を洗い流すときは、手のひらでぬるま湯をすくってそっと洗い流しましょう。
ただし、目元や口元は特にデリケートな部分なので、こすらないように注意してください。
【ポイント3.】洗顔料は肌に優しいタイプを選ぶ
クレンジングの後に使う洗顔料も、肌に優しいタイプがおすすめです。肌のうるおいを守りながら、汚れや古い角質を落としてくれる洗顔料を選びましょう。肌をしっかりケアしてくれます。
【ポイント4.】入浴後は速やかに保湿する
お風呂から出たら、肌の水分が蒸散しやすくなります。なぜなら、洗顔後の肌は皮脂が不足し、肌バリアも弱まっているからです。乾燥を防ぐためには、タオルで拭いた後すぐに保湿することがとても大事です。できれば入浴後5分以内に、化粧水やローションなどを浸透(※)させることが、肌の保湿力を高める上でおすすめです。しっとりとした肌を求める方は、肌に水分が残っている時に保湿をしましょう。
※浸透:角層まで
帰宅してすぐにクレンジング
帰宅したら、すぐにクレンジングをするのがおすすめです。なぜなら、メイクに含まれる油分が、時間の経過とともに酸化してしまうからです。さらに、酸化した油分は、肌にダメージを与えてシミやしわの原因になるだけでなく、くすみや毛穴の問題も起こりやすくなります。肌の健康を保つためには、帰宅後早めにクレンジングをして、酸化した油分を落としましょう。クレンジング後は、保湿などのスキンケアも忘れずに行うことが大切です。
注意しなければならないポイント
【ポイント】肌を温めて毛穴を開く
冬は肌が乾燥しやすく、毛穴の汚れが落ちにくくなります。メイクをしっかり落とすためには、クレンジング前に蒸しタオルやスチーマーで肌を温めることが大切です。その理由は、肌が温まると毛穴が開き、メイクや皮脂が浮きやすくなるからです。温めた後は、優しくクレンジングしましょう。
【蒸しタオルでスキンケアする方法】
1.タオルに水を含ませてから、500Wの電子レンジで約1分間加熱する
2.温かいタオルを顔にやさしく当てて、約1分間保湿する
3.タオルを外してから、クレンジングでメイクや汚れを落とす
蒸しタオルを顔に当てるときは、力を入れないでください。毛穴を開かせるのが目的なので、軽く触れるだけで十分です。タオルが熱すぎると、肌にダメージを与える可能性がありますから、冷ましてから使いましょう。
クレンジングのQ&A
クレンジングに関するQ&Aを5つ以下に紹介します。
・クレンジング前の蒸しタオルは効果的?
・しっかりメイクした日のクレンジングは、何回もした方がよい?
・多めに使った方が効果は大きい?
・冷たい水でクレンジングした方がいい?
・朝起きたらクレンジングが必要?
それでは詳しく見ていきましょう。
クレンジング前の蒸しタオルは効果的?
クレンジング前に蒸しタオルを顔に当てると、毛穴がふんわりと開き、汚れや角栓を優しく除去できます。さらに、温かさで肌の血行促進・新陳代謝を高め効果的です。さらに、開いた毛穴から美容液などが効果的に浸透し、肌の色ムラも改善されます。クレンジング前の蒸しタオル一枚は、スチーマーやブースターなどの高性能な美容器具に匹敵する効果があります。
しっかりメイクした日のクレンジングは、何回もした方がよい?
クレンジングは肌の汚れを落とすために必要ですが、やり過ぎると肌に悪影響を及ぼします。角質層は肌の表面にある細胞の層で、肌を外部刺激から守り水分を保持する役割があります。しかし、角質層を過剰に除去すると、肌のバリア機能が低下し、紫外線や乾燥などのダメージを受けやすくなります。その結果、肌トラブルが起こり肌がカサカサになる可能性があるでしょう。
多めに使った方が効果は大きい?
クレンジング剤は汚れを落とすためのものですが、多めに使うと肌に負担がかかり逆効果です。クレンジング剤の使用量は、製品によって異なりますので、必ずメーカーが指定している規定量を守るようにしましょう。適量のクレンジング剤を使って、肌の健康を保ちましょう。
冷たい水でクレンジングした方がいい?
クレンジングの後は、ぬるま湯で洗いましょう。肌に優しい温度は、30度~36度ぐらいです。冷水では毛穴が引き締まってしまい、汚れが落ちにくくなります。一方、熱いお湯では、肌に必要な皮脂まで落ちてしまい、肌のバリア機能を低下させてしまいます。冷たい水ではなく、ぬるま湯でやさしくすすぐことがとても大切です。
朝起きたらクレンジングが必要?
夜のケアで残った汚れを落とすことが、朝クレンジングの目的です。肌の状態を整えて、メイクのノリを良くする効果もあります。朝起きた時に肌がベタベタしていると感じる場合は、クレンジングを行うと良いでしょう。
まとめ
メイクや皮脂の汚れが肌に残ると、細菌が増えて肌荒れの原因になります。クレンジングは肌の健康にとって欠かせないステップです。
この記事では、メイクの種類や肌質に合わせて最適なクレンジングを選ぶ方法を紹介しました。自分の肌質に合ったものを使って、やさしく洗うことがとても大切です。
ぜひ参考にして、美しい素肌を目指しましょう!