『最近、忙しくてスキンケアにかける時間がない…』
『ズボラな性格でついつい保湿をさぼりがち…』
そんな人には美容液や化粧水、クリームなどの役割を1つにギュッとまとめた『オールインワンジェル』がおすすめです。
オールインワンジェルとは、手でサッとなじませるだけで、肌の潤いや不足しがちな美容成分を手軽に補給することができる時短スキンケアアイテムです。
今回は、そんなオールインワンジェルのおすすめな理由や選び方、おすすめ商品11選をご紹介していきます。
目次
オールインワンジェルがおすすめな理由とは?メリットとデメリットは?
オールインワンジェルは、美容液やクリーム、パックなどの役割を果たしてくれ、1つ塗るだけで潤いを与えてくれるお手軽な時短アイテムとして人気です。
次では、そんなオールインワンジェルがおすすめな理由を、メリットとデメリットの両面からご紹介していきます。
オールインワンジェルのメリット
オールインワンジェルのメリットー①ライン購入する必要がなくコスパに優れている
一般的な基礎化粧品は、美容液、導入液、化粧水、乳液、パックなど用途に沿って作られており、スキンケアをする時には、たくさんの要素を取り入れようとすればするほど、使用するアイテムの量が増えてしまうのが普通です。しかしオールインワンジェルの場合は、その名の通り全てが1つのアイテムで済む商品設計となっていますので、いろんなアイテムを買い揃える必要がなく、オールインワンジェルのみを購入すれば、安価に済みます。
また商品によっては、化粧下地の役割も果たしてくれることもあり、メイク前のふき取り化粧水や化粧下地代を節約したいときにも、オールインワンジェルがおすすめです。
オールインワンジェルのメリットー②時短しながら楽にスキンケアができる
前述したように、オールインワンジェルのみでいくつもの役割を果たすことができ、数回にも分けて何度も別のアイテム塗る必要がなくなるので大幅な時短になります。また、いくつかのスキンケアを重ねる場合、1アイテム塗ったあとに浸透時間を設ける必要があったり、塗る順番によりうまく肌に浸透しなかったりといったことも、スキンケアが億劫になってしまう理由のひとつです。
忙しい時や疲れた時のためにオールインワンジェルを1つ持っておくと便利でおすすめです。
オールインワンジェルのメリットー③肌への摩擦を軽減できる
オールインワンジェルの柔らかいテクスチャーを利用して上手に伸ばしていけば、肌への摩擦を軽減することができます。
伸ばし方のコツとしては、オールインワンジェルを適量とり肌にのせますが、この時肌と指の間に潰れずにフワッとジェルが乗っているのを意識します。その状態をキープしながらゆっくりと肌の上を滑らせるのがおすすめです。
また、通常のスキンケアではコットンや指で化粧品を塗ったり叩いて浸透させるなどの摩擦刺激を繰り返すことになりますが、オールインワンジェルではそのような繰り返しが必要ないのも、おすすめの理由のひとつとなっています。
オールインワンジェルのデメリット
オールインワンジェルのデメリットー①つけすぎるとジェルの凝固成分がでてくることがある
化粧品を肌にぬった後や肌を手で触った時など、モロモロとした白っぽい塊が手についたりした経験はありませんか?これはジェル状の化粧品などに多く含まれる増粘剤が時間が経って凝固したものの可能性があります。このモロモロは、オールインワンジェルを付けすぎた時にでてくることがあります。特に肌に悪影響を与えるなものではありませんが、見つけた際には、軽くかるく洗顔をしてから塗りなおすなどして清潔に保つようにしましょう。
オールインワンジェルのデメリットー②肌の状態に合わせて成分調整することが難しい
さまざまな役割を担ってくれるオールインワンジェルですが、ニキビや進行した肌荒れがある時にはあまり向きません。肌が敏感になりやすい時期や、肌トラブルがある時には、日常的なスキンケアでは事足りず、スペシャルケアが必要な場合があります。
そういった際には、肌トラブルや肌の状態に合わせた適切なスキンケアをおこなうのがおすすめです。
オールインワンジェルのデメリットー③オイル系成分の特性をいかしきれないことがある
通常のスキンケアの場合は、。化粧水後、徐々に油分の多いスキンケアアイテムを重ねていきます。これは化粧水などの水分を外に逃がさないよう、クリームや乳液が水分を閉じ込める蓋の役割をしてくれるからです。この肌の内側に水分を閉じ込め肌を柔軟に保つ効果をエモリエント効果といいます。
前述したような順番で重ね付けしていくことで段階的に浸透し、肌のより外側にオイル成分で被膜をつくることができます。しかしオールインワンジェルでは、形状の違いや塗り方の違いによりこの効果を存分に発揮することがむずかしくなってしまいます。
もし、オールインワンジェルを塗った後、もし保湿感や持続感が物足りなく感じた人は、オールインワンジェルの後に、エモリエント効果のある、乳液やクリームを重ね付けしてみるのがおすすめです。
オールインワンジェルのおすすめの選び方
オールインワンジェルのおすすめの選び方①ー肌質で選ぶ
潤いが逃げやすい乾燥肌は、持続力の高いオールインワンジェルがおすすめ
乾燥肌(ドライスキン)は、肌がカサカサしたり、白く粉を吹く状態のことをいいます。誰でも一度は経験のある状態ではないでしょうか。
乾燥した時期に現れやすく、肌の皮脂量や水分量が不足しバリア機能を失うことでハリや弾力が失われ、肌トラブルの原因にも繋がります。また洗顔後に突っ張る感じがしたり、化粧乗りが悪かったりごわつきを感じる時にも、乾燥肌になっている可能性があります。
乾燥肌の改善には、まめな保湿が重要です。
このような乾燥肌の人は、潤い成分を多く含んだり、水分保持に優れているオールインワンジェルがおすすめです。
おすすめの使い方は、たっぷりのジェルを乾燥が気になる部分に重ね塗りするなどして、保湿成分が肌に行き渡るように心がけたり、朝晩2度に分けて塗るなどして、常に潤った状態を保つようにすると徐々に肌に潤いをため込んでいくことができます。
肌の乾燥は、更なる乾燥を助長することになるので、常に潤った状態を保つよう心がけましょう。
オイリーな脂性肌は油性成分に注意して、水分量の多いオールインワンジェルがおすすめ
脂性肌(オイリースキン)は、肌の皮脂量が多く水分量も標準~多めの状態で、ベタついたりテカったりする状態をいいます。額や頬のキメが荒く、毛穴が目立ったり黒ずんだり、ニキビの原因菌を生みやすくなったりもします。またメイクやファンデーションがどろどろと崩れるような感じがある人はこの脂性肌かもしれません。
脂性肌の改善には、油性成分を少なめに抑えた保湿をしたり、皮脂をぬぐい取って保湿をしたりなど、皮脂量と水分量のバランスを調整することが大切です。
このような脂性肌の人は、油性成分が少なめで皮脂抑制作用のあるオールインワンジェルがおすすめです。
おすすめの使い方は、オールインワンジェルをコットンに含ませ余分な皮脂を取り除いたあと、適量のオールインワンジェルをのせ、塗ったあとは肌を温めたり触ったりすると皮脂分泌を促してしまうことがあるので、なるべく触らずに放置しましょう。
混合肌は油性成分を避けつつ、浸透力の高いオールインワンジェルがおすすめ
『皮脂が多いのに乾燥していて、乾燥肌にも脂性肌にもあてはまらない…』そんな人がいたらこの混合肌かもしれません。
混合肌とは、乾燥している部分と皮脂が溜まりベタつきが気になる部分が混ざった状態のことをいいます。これはインナードライともいい、肌の乾燥が進行することで皮脂の過剰分泌を招いている可能性があります。
混合肌の改善には、額や小鼻などの皮脂のたまりやすい部分からは余分な皮脂を取り除き、乾燥している部分を含め顔全体をしっかり保湿することが重要です。
このような混合肌の人は、油性成分が少なめのオールインワンジェルがおすすめです。
おすすめの使い方としては、オールインワンジェルをコットンなどに少量含ませ、皮脂が気になる部分を拭いた後、顔全体や足りない部分にジェルを足していくと乾燥や摩擦を防ぎながらオールインワンジェルを塗ることができます。
敏感肌は刺激の元となる成分をつかわない、肌に優しい処方のオールインワンジェルがおすすめ
敏感肌とは、肌表面のバリア機能が壊れ、外部刺激の影響をうけやすい状態をいいます。かゆみやひりつき、あかみが出やすかったり、乾燥しやすいことも特徴のひとつです。また、もともとの体質は敏感肌でなかったとしても、季節の変わり目や、環境の変化、ストレスなどにより肌が敏感になることもありますので、もし『最近肌が敏感だな』と感じることがある時は、敏感肌用のスキンケアをおこなうようにしましょう。
敏感肌の改善には、肌への刺激や負担を極力抑え、保湿などで肌バリア機能をあげることが大切です。
このような敏感肌の人は、肌の刺激物となるような成分(アルコールやパラベン、香料など)を避け、無添加やアルコールフリー、パラベンフリーといった、肌に優しい成分でつくられたオールインワンジェルがおすすめです。
オールインワンジェルを塗る際は、なるべく肌に指が触れないよう、ジェルをやさしく滑らせて伸ばすします。
また使用の際、もしあかみやヒリつきなどの症状が出た場合には、すぐに使用を中断しましょう。
オールインワンジェルのおすすめの選び方②ーお悩みと配合成分で選ぶ
オールインワンジェルは、毎日のスキンケアを簡単にするだけでなく、肌のお悩み解決もサポートしてくれる優れモノです。
今回は、肌のお悩み別に効果のあるオールインワンジェルの配合成分をみていきましょう。
美白ケア (シミ) に関するお悩み
シミやそばかす、くすみなどといった美白ケアには、アルブチンや4MSKといった成分がおすすめです。
アルブチン(α-アルブチン)や4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)医薬部外品有効成分として認められており、美白を目指す人に人気の高い成分のひとつです。これらは、シミ生成ルートのチロシナーゼの活動を阻害し、シミの生成を抑えることで美白へと導きます。
また、4MSKは資生堂『HAKU』シリーズの化粧品によく使用されており、日本のみならず、韓国、アメリカなどでも特許を取得しています。
毛穴ケア関するお悩み
開いて目立ってしまう毛穴のケアやくすみには、ビタミンC誘導体がおすすめです。
毛穴が目立ってしまう原因には、潤いやハリの低下、黒ずみ、皮脂の過剰分泌、古い角質の蓄積などがあげられますが、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)はこれらに幅広く対応してくれる優れモノで、さまざまなシーンに活躍する人気の高い美容成分です。メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果がありますが、ビタミンCそのものは、体内の必須ビタミンであり、細胞の生成に必要な成分です。
大きなシワや乾燥小ジワのケアには、レチノールがおすすめです。
レチノール(ビタミンA)は、真皮のコラーゲン生成効果が期待できます。
コラーゲンやエラスチンといった真皮に存在する肌組織には、肌のハリや弾力を保つ役割があります。これらは年齢ともに現象していくので、補っていくことが大切です。
抗炎症・敏感肌のお悩み
炎症が起きたときの消炎や、敏感肌ケアには、グリチルリチン酸2Kがおすすめです。
グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)は、医薬部外品有効成分として認められており、炎症を防ぐ働きなどが期待できます。また、ステロイド剤のような強い刺激はなく、漢方に使われてる甘草由来の成分のため、穏やかに効いていくので、炎症をおこしやすい、敏感肌の人にもおすすめです。
乾燥・保湿のお悩み
乾燥肌や潤い不足、保湿ケアには、セラミドやヒアルロン酸といった成分がおすすめです。
これらは、もともと人の肌組織を構成する成分として存在していますが、セラミドは、30代以降徐々に減少していき40代を迎えると、20代の約半分程に。ヒアルロン酸は40代後半から減少していきます。
セラミドは角質層に存在する潤い成分で、肌のバリア機能を保つ役割があり、肌内部の潤いが外へ逃げるのを防いでくれています。またヒアルロン酸は、水分を抱え込み、うるおいを保ってくれる効果が期待できます。
乾燥肌や潤い不足には欠かせない成分のひとつとなっており、オールインワンジェルにもよく配合されています。
保存料や添加物のお悩み不使用
敏感肌の人やアレルギーを持っている人が悩みやすい、化粧品の保存料や添加物のお悩みには、パラベンフリー製品や、フェノキシエタノールが入っていない製品がおすすめです。
化粧品を安全に品質を保つ役割がある防腐剤ですが、敏感肌の人やアレルギーを持っている人には、あかみやひりつきなどの炎症をおこしてしまう原因にもなります。そんな経験がある人は、『防腐剤無添加』『防腐剤フリー』『パラベンフリー』といった表記のあるオールインワンジェルや、パラベンに置き換えられてよく使用される、フェノキシエタノールが配合されたオールインワンジェルを使用するのがおすすめです。
オールインワンジェルのおすすめの選び方③ー年代で選ぶ
人の肌は、年齢を重ねるにつれて保湿成分や美容成分が減少したり、若年層では、脂性肌やニキビに悩むこともあります。
今回は、年代別でオールインワンジェルのおすすめの選び方をご紹介していきます。
20代
20代の肌は最も水分量が多く保湿力に優れていますが、皮脂の分泌もピークになります。環境の変化や食生活などの影響も肌にあらわれやすく、ターンオーバーが乱れやすくなったり、皮脂分泌のコントロールが難しくなるため、ニキビや毛穴詰まりなどの肌トラブルを起こしやすい年代になっています。
20代が使用するオールインワンジェルは、ビタミンC誘導体が配合されているものや、ノンコメドジェニックテスト済みなどのニキビのもとを発生しにくくしてくれるようなものがおすすめです。
また、20代後半では、乾燥やシミ対策も重要になってきますので、バリア機能や保湿に優れたセラミドやヒアルロン酸、シミ予防効果の期待できるアルブチンや4MSK配合のオールインワンジェルもおすすめです。
30代
30代は絶頂だった20代の肌に比べ、小さなシミやくすみ、乾燥といった肌トラブルがあらわれやすく気になりやすい年代です。水分量や皮脂量は安定してくる反面、ターンオーバーの遅れやホルモンバランスの変化などもあり、ふとした時に肌に年齢を感じる瞬間が増えてきます。
また30代では、10代でできたシミが肌に現れ始めると言われており、ホルモンバランスの変化によってもシミが目立ちやすくなるため、シミケアや紫外線対策に効果的といわれているアルブチンや4MSKなどを配合したオールインワンジェルがおすすめです。
40代
40代では肌のターンオーバーの周期が45日程度ともいわれ、20代に比べると1.5倍程長くなると言われています。古い肌組織の蓄積は、シワやくすみの原因になりやすいので、ビタミンC誘導体配合のオールインワンジェルがおすすめです。また、シワに効果的といわれるレチノール配合のオールインワンジェルもおすすめです。
40代は乾燥が大きな肌トラブルを招きやすい年代でもあります。
保湿に効果的なコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの補給も忘れず、気になるお悩みに合わせて効果的な成分を選ぶようにしましょう。