「敏感肌におすすめの化粧水を知りたい」「敏感肌の化粧水はどう選べばいいの?」など、敏感肌用の化粧水選びで悩んでいる人はいませんか? 敏感肌用の化 粧水はたくさんある ため、選ぶのに悩む人も少なくないでしょう。
この記事では、 敏感肌用の化粧水について 紹介します。選び方や正しい使い方についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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敏感肌用化粧水とは?
敏感肌用化粧水は、肌への刺激となる成分をできるだけ使用せず、 肌のバリア機能に必要な有効成分や保湿成分を配合 しています。パッチテストやアレルギーテストなど、肌への安全性を重視しているのも、敏感肌化粧水の大きな特徴です。シンプル処方だと、含まれている成分がとても少ないので、肌に与える刺激を最低限に抑えることができます。また、たくさんの美容成分が配合されている方が肌に良さそうな感じもしますが、成分が少ない方が肌に良い場合もあります。
そもそも敏感肌ってなに?
敏感肌とは、一般的には 肌を刺激から守るバリア機能が低下し、肌トラブルが生じやすくなっている 状態のことです。敏感肌はタイプによって原因が異なり、敏感肌向け化粧水として選びたい成分も変わってくるので、まずは自分の敏感肌がどのタイプに当てはまるかを確認することが大事となります。
敏感肌になってしまう原因
敏感肌になってしまう原因には、 外的要因と内的要因 の2つが挙げられます。外的要因としていちばん多いのは 季節の変わり目による気温や紫外線量の急激な変動 です。そして次に多いのは花粉による刺激です。もともと刺激に敏感なアレルギー体質の人は、外気の変化や花粉によって敏感肌の症状が悪化しやすくなる傾向にあります。他にも汗やほこり、ダニ、衣服、金属などが当てはまります。
内的要因としては、睡眠不足が挙げられます。肌は夜寝ているときに再生が促されます。 睡眠不足が続くと肌の生まれ変わりがうまくいかず、敏感肌になる ことがあります。そのため、十分な睡眠時間を取ることは敏感肌の対策といえます。他にも栄養の偏りや生理、ストレス、妊娠、更年期障害などが当てはまります。また、乾燥や間違ったスキンケア、加齢などによる刺激も敏感肌になってしまう原因です。乾燥や間違ったスキンケアが原因の敏感肌は、化粧水などのスキンケアの見直しで解決できる場合があるので、諦める必要はありません。
敏感肌には4つの種類がある
敏感肌を大きく分けると4つのタイプに分類することができます。それぞれを詳しく解説するので、 自分の肌タイプを見極める 参考にしてみてください。
乾燥性敏感肌
乾燥性敏感肌は、 乾燥により肌の角質が反り返り、角質と角質の間に隙間ができて水分が蒸発しやすくなり、バリア機能が低下している状態 で敏感肌の中でも最も多いタイプといわれています。外部からの刺激に強く反応してしまうため、乾燥状態が悪化すると肌のうるおいやハリが失われてしまうだけでなく、かさつき・かゆみといった肌トラブルを引き起こすこともあります。
また、過剰な洗顔やターンオーバーの乱れなどが原因でもバリア機能が低下してしまうため、肌の水分が不足がちになります。秋冬だけでなく、毎日しっかりと敏感肌向け化粧水で保湿ケアを行って、肌のバリア機能を向上させることがおすすめです。
脂性敏感肌
脂性敏感肌は、 皮脂の分泌が多いことで肌トラブルを起こし、敏感になっている状態 です。洗顔を行う際、皮脂がキレイに落とされていないと毛穴が詰まり、ニキビや黒ずみができやすくなります。また、皮脂が気になるばかりに間違った保湿の仕方をしてしまうことでより悪化する可能性もあります。脂性敏感肌は隠れ乾燥肌ともいわれ、角質層が乾燥状態にあるためセラミドなどの保湿成分が配合された化粧水を選ぶと良いでしょう。
アルコール(エタノール)が含有された化粧水は、肌が乾燥しやすく、また刺激になることもあるので選ぶ際には注意が必要です。オイルカットやオイルフリー処方などの敏感肌向け化粧水で、肌の油分と水分のバランスを整えるお手入れが理想的なので、ぜひ試してみてください。
ゆらぎ敏感肌
ゆらぎ敏感肌は、 季節の変わり目やホルモンバランスの乱れによって肌のバリア機能が低下し、敏感に傾いている状態 です。特にホルモンバランスの乱れは肌の状態に大きく影響を及ぼします。女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、生理周期にあわせてホルモン量が変化します。エストロゲンは肌荒れを防ぐ効果がある一方、プロゲステロンには皮脂分泌を促す作用があります。
生理前のプロゲステロンが増えるタイミングにはニキビや吹き出物といった肌トラブルが起こりやすくなります。ホルモンバランスは、ストレスや生活習慣などによっても乱れてしまうため、ストレスのない生活を心がけることが大切です。季節の変わり目・環境の変化・生理開始前後では肌トラブルが起こりやすくなるため、なるべく低刺激性で肌に負担が少ないものを選ぶと良いでしょう。
アレルギー性敏感肌
アレルギー性敏感肌は、 花粉やダニ、ほこり、食物などアレルギーの原因となる「アレルゲン」に反応して、敏感になっている状態 です。敏感に傾いている肌はバリア機能が低下して、刺激物質が肌に侵入しやすい状態なので、敏感肌向け化粧水でしっかりと保湿を行いましょう。強いかゆみや痛みを感じるなど症状が重い場合は、病院での受診や相談を検討してみることもおすすめです。
敏感肌用化粧水の選び方
敏感肌用化粧水の選び方について迷っている方のために、ここで敏感肌用化粧水の選び方について紹介します。ぜひ自分の肌に合った敏感肌用化粧水を購入する際の参考にしてみてください。
敏感だからこそ「成分」は重要
敏感肌は、多くの場合肌が乾燥している状態です。乾燥すると外部刺激から肌を守るバリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルが起こります。ケアするには、高保湿成分を取り入れることが大切です。特に 「セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・アミノ酸」などは、肌のうるおいを保つ ためにもともと肌内部に存在する成分です。そのため肌なじみがよく、おすすめの高保湿成分と言えるでしょう。
また、敏感肌は角層の水分量が少ない傾向にあるため、たっぷりのうるおいをチャージできる化粧水が理想です。ビタミンC誘導体やペプチド類などのアクティブに働く整肌成分は、敏感肌の負担になる傾向があるため注意しなければなりません。肌がデリケートなときには使用を避け、調子が良いときのみ、使用するのがおすすめです。
年代別の悩みに合わせて選ぶ
敏感肌であっても、年代によって悩みはさまざまです。年代に合わせて選ぶことで 肌を健やかに保つ ことができます。それでは、年代別に見ていきましょう。
20代の悩み
20代は、成長ホルモンの影響で皮脂の分泌も多くなる年代です。特に、25歳から肌の水分量の低下が始まります。そのため、20代こそ化粧水でしっかりと保湿して、肌の水分を補わなければなりません。 20代後半からが将来の自分の肌を決めると言われているくらい、20代のスキンケアは大切 です。選ぶ際の質感としては、さっぱりめの化粧水がおすすめです。敏感肌でも使える拭き取り化粧水などを選ぶと良いでしょう。
30代の悩み
30代は、ライフスタイルの変化が多く、どの年代よりもストレスを感じている人が多いです。ストレスを感じると皮脂分泌量が増加したり、肌のバリア機能が低下します。肌の変化が激しいので、20代の頃と同じ化粧水を使っていては気づかないうちに肌が弱ってしまう可能性もあります。
そのため、 保湿効果の高い「セラミド」などの成分が配合されている化粧水や、肌に優しい化粧水 でしっかりと保湿を行いましょう。ポイントとしては、朝と夜で化粧水の種類を変えるのがおすすめです。朝はメイク崩れの原因にならないさっぱりタイプの化粧水を、夜は保湿効果に特化したものを選ぶと良いでしょう。
40代以上の悩み
40代以上は、肌にうるおいを与えてくれる美肌ホルモンと呼ばれている「エストロゲン」という女性ホルモンの減少が始まります。 エストロゲンが減少すると、肌の水分量が減少してシミ、シワ、たるみ、ほうれい線などの原因 になります。また、肌の機能も低下することで乾燥肌になる可能性もあります。一般的な化粧水は、主に10〜20代の肌に合わせた処方がされているため、保湿・毛穴・ニキビ対策には特化しているものの小ジワやくすみ、たるみケアは期待できません。
そのため、40代からはエイジングに効果的な成分が配合された化粧水に切り替えた方が良いでしょう。シミ・そばかすが気になる方は「トラネキサム酸」などの美白成分を、たるみが気になる方は「セラミド」などのハリアップ成分が入った化粧水がおすすめです。保湿力の高いアイテムでうるおいを与えることも忘れないようにしましょう。
肌タイプに合わせて選ぶ
肌タイプを知るためには、洗顔後5〜10分、 何もつけない状態で肌を放置させる 方法が分かりやすいです。突っ張った感じがすれば乾燥肌、テカテカするなら脂性肌の可能性が高くなります。どちらでもない場合は普通肌、どちらも感じる場合は混合肌の可能性があります。美容皮膚科医やエステティシャンなどの専門家に相談するのもおすすめなので、自分で判断がつかない場合は頼ってみましょう。
フリー処方もおすすめ
特定の化粧水で、ヒリつきやかゆみを感じたことがある方は、特定の成分に対して刺激を感じる肌質である可能性があります。そのような場合は、肌トラブルを起こす可能性のある添加物を使用していないことを示す以下の「フリー処方」の化粧水がおすすめです。
・アルコール(エタノール)フリー
・防腐剤(パラベン)フリー
・無鉱物油
・石油系界面活性剤フリー
・無香料
・無着色着色
・シリコンフリー など
特に、 アルコールは揮発する際に水分を奪う性質があるため、乾燥肌は避けておくと無難 です。
防腐剤フリー(パラベンフリー)の記載は、代表的な防腐剤であるパラベンを配合していないことを指しますが、他の防腐剤が配合されている場合もあります。また、完全な防腐剤フリーであっても、使用期限が非常に短かかったり、雑菌が繁殖しやすかったりして、かえって肌トラブルが起こりやすいなどのデメリットが多くなるため、注意が必要です。
エタノールは化粧品の使用感をよくしたり角質層への浸透効果を高めたりするほか、収れん・清涼感の演出・製品の抗菌効果などがメリットとして挙げられます。刺激を感じない方は避ける必要は特段ない成分ですが、アルコール過敏症の人は刺激となって肌トラブルの原因になることがあります。
安全面にこだわるなら「テスト済み」もチェック
テスト済みだからといって、すべての人がアレルギーがでないというわけではないですが、 敏感肌にやさしい低刺激処方であることを示すために、 「テスト済み」の表記確認も大事 です。表記内容には、以下のものがあります。
・パッチテスト/アレルギーテスト済み
・スティンギングテスト
・ノンコメドジェニックテスト
・敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み
パッチテストとは、もともと皮膚に刺激となる原因物質を特定するため、皮膚にその成分がついたシートを貼布し、皮膚反応を調べる検査です。化粧品を使用した際の安全性を確認するために実施されます。アレルギーテストは、パッチテストを繰り返し行うことにより、アレルギー反応が起きないかを確認する試験です。連用した際の皮膚の反応を見ることで皮膚への安全性を確認 します。
スティンギングテストは、皮膚刺激を感じやすい方を対象とし、製品を使用した際に生じるピリピリ、ヒリヒリ感といった刺激感を評価するテスト です。特に化粧水のように水分の割合が高いと油分の多いものに比べて刺激感を感じやすいため、化粧水でこの試験が実施されているかどうかを見ることで、刺激感について確認することができます。
ノンコメドジェニックテストは、ニキビの原因となるコメドのできやすさを確認するための皮膚安全性試験 です。コメドとは、ニキビの始まりである毛穴が詰まった状態のことを指します。 敏感肌で特に脂性肌タイプの方は、この試験が実施されたものであるかを確認することをおすすめします。敏感肌の方の協力によるパッチテスト済みは、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の既往歴を持つ方にパッチテストを行い、刺激が弱いことを確認するテストです。
継続して使うなら「使用感」も大事
化粧水は毎日朝晩使うものなので、使用感も大切です。まずは好きなテクスチャーかをチェックしましょう。 化粧水のテクスチャーには、さっぱり・しっとり・とろみ といったものがあります。テスターがあれば、手元などで試してみると良いでしょう。
また、香りと容器の使い勝手もチェックしたいポイントです。香りが良い化粧水はスキンケア中の気分を高めますが、香料が配合されている場合もあるので敏感肌の場合は注意が必要です。容器の使い勝手は、毎日ストレスなく使えるかに大きく関わります。ボトルの大きさや口周りの構造、ディスペンサータイプであれば1プッシュで出てくる量などにも注目してみましょう。
医薬部外品を選ぶ
医薬部外品とは、 肌への効果・効能が認められた有効成分が配合されているもの のことです。「薬用」という表現は、医薬部外品にだけ使うことができます。つまり、「薬用」が製品名についている敏感肌向け化粧水は、シミやニキビへの効果が証明された有効成分が含まれていることを表します。
「薬用」がついているから、化粧品よりも効果が高そう」というイメージがありますが、実際には目的や使用方法が異なるので、単純に比較することはできません。何よりも大切なのは、その製品が自分の肌に合っているかどうか、です。配合成分を確認して、できればサンプルを使って実際に肌で確かめてみることをおすすめします。
敏感肌用化粧水の使い方
敏感肌用化粧水の使い方について、ここで紹介します。
①化粧水は洗顔後すぐに使う
肌の水分蒸発を防ぐために、化粧水はできれば洗顔後10秒以内 に使いましょう。使用量は製品ごとの説明に従うのが基本ですが、特に記載がなければ500円玉大が目安です。
➁優しく肌に馴染ませる
肌への摩擦や圧力で肌を傷つけてしまうことを防ぐために、 必要以上にこすらず、優しく抑えることを意識 して馴染ませることが大切です。時間があるときは、化粧水を全体に馴染ませた後、頬や目の周り、口の周りなど乾燥が気になる部分に5秒ほど手を当てる「ハンドプレス法」を試してみるのもおすすめです。さらに1度全体に馴染ませた後、2〜3分の間を置いて、もう一度全体に馴染ませると、肌にうるおいがしっかりと入ります。
③保湿もしっかり行う
化粧水の後は、乳液やクリームといった油分を含む製品を使って、与えた水分を肌に閉じ込め ましょう。
敏感肌用化粧水を使う際の注意点
ここで、敏感肌用化粧水を使う際の注意点について紹介します。
こすりつけるのはNG!
敏感肌用化粧水は、 肌をこすらないようにして、優しくなでるようにつけることが大切 です。力は入れずに、肌にそっと触れるくらいの強さで、肌のすみずみまで馴染ませましょう。肌を強く叩いて押し込んだり、ゴシゴシとこすりつけたりすると肌への摩擦が生じて、肌荒れや赤みの原因になります。
最後に、手のひら全体で顔を包み込むように押さえ、優しくハンドプレスすることもおすすめです。手のひらの体温によって、敏感肌向け化粧水をしっかり浸透させることができます。
一度にすぎるのはダメ!
敏感肌は、過剰な水分や成分に反応しやすく、肌のバランスを崩す原因になるので 適量を少しずつ肌に馴染ませると良い です。推奨使用量は、必ず化粧水のパッケージや説明書などに記載があるため、確認するようにしましょう。
均等に塗るのも大事
化粧水を均一に塗ることは、敏感肌のケアにおいて非常に重要です。塗りムラや塗り残しがあると、 肌の一部が乾燥したり、刺激を受けやすくなったり します。塗る際は、顔全体に均等に行き渡るようにしましょう。特に、乾燥しやすい目元や口元などの部分には、丁寧に化粧水を塗るよう心がけてください。
敏感肌用化粧水のよくある質問
ここで、敏感肌用化粧水のよくある質問と回答を紹介します。
皮膚科に行った方が良い敏感感肌の症状はありますか?
皮むけ・赤み・かゆみなどがひどい場合は、皮膚科を受診 することをおすすめします。また、症状の重い・軽いにかかわらず、しばらく様子を見ても改善しない肌トラブルがある場合にも、皮膚科の受診が推奨されます。症状としては軽くても、長期間続いているようであれば自然には改善しない可能性があるため、まずは医師に相談してみましょう。
保湿クリームは使うべきですか?
化粧水は肌にうるおいを与え、クリームはうるおいを肌に閉じ込める目的で使用します。 与えるケアと閉じ込めるケアの相乗効果によって、より保湿ケアを強化 できます。ただし、クリームは保湿力が高い反面、油分が多い傾向にあるためアイテムによっては肌荒れ・ニキビなどが生じやすくなる可能性もあります。そのため、化粧水と同じく、できるだけ敏感肌向けの肌に優しいアイテムを選ぶようにしましょう。
肌が荒れている時はどんなスキンケアをすればいいですか?
軽い肌荒れのときは、敏感肌化粧水や油分控えめのスキンケアで様子を見ましょう。何を塗っても刺激を感じるなど 深刻な肌荒れを起こしている場合は、自己流のスキンケアは止め、皮膚科を受診 することがおすすめです。何も塗らないと却ってひりつきなどが起きる場合は、薄くワセリンを塗るのも一つの方法です。
自分の肌に合った敏感肌用化粧水を見つけよう!
敏感肌用の化粧水について紹介しました。敏感肌用化粧水は、成分や肌タイプ、フリー処方などに注目して選ぶことがおすすめです。また、 肌にうるおいを与えるためにも「保湿」は大事 になってくるので、購入する際は忘れずにチェックしましょう。今回紹介した商品を参考に、ぜひ自分の肌に合った敏感肌用化粧水を見つけてみてください。