洗顔石鹸は低刺激で使いやすい製品が多いため、主に敏感肌の人におすすめできる製品ですが、実際に自分に合ったものを選ぶとなると迷ってしまうことは多いです。「どの成分があると良いのか」など、選び方で困ったときは、選ぶときのポイントを前もってチェックしたいところです。
そこで今回は、おすすめの洗顔石鹸の選び方を解説しながら、おすすめの洗顔石鹸11選を紹介していきます。あわせて正しい洗顔方法などもまとめていくため、洗顔石鹸での洗顔を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
洗顔石鹸は敏感肌の人やコスパを気にする人にメリットあり
洗顔石鹸は、敏感肌の人やコスパ重視で洗顔料を使いたい人にメリットがあります。敏感肌の人におすすめできる理由は、洗顔石鹸は肌へのダメージ軽減に期待できるからです。固形石鹸は弱アルカリ性にあたるため、酸性の性質を持つ皮脂と混ざると中和の現象が起き、洗浄の効果が薄くなります。これは一見すると悪い性質に思えますが、洗浄効果が薄まるということは、肌に必要以上に洗浄成分が残らないことを示します。結果、洗いすぎることがないためダメージが抑えられ、ほどよい負担で顔を洗うことができる仕組みです。
コスパが良い理由は、そもそも固形石鹸自体の洗浄力が高いことが関係しています。固形石鹸は、一般的な洗顔フォームなどの液体石鹸と比べると、おおよそ10%~50%も洗浄成分が多く含まれているのが特徴です。そのため単純に考えると、洗顔石鹸のほうが、洗顔フォームよりもコストパフォーマンス良く顔を洗えることがわかります。洗顔石鹸を使えば、洗顔料にかける費用を抑えられる可能性があり、買い替えの手間も少なくなるでしょう。
洗顔石鹸と洗顔フォームの違い
洗顔石鹸と洗顔フォームの違いをまとめると、以下の通りです。
・固形か液体か
・性質の違い
・成分の違い
・肌へのダメージの違い
洗顔石鹸と洗顔フォームでは、まず形が違うため固形か液体かの違いがあります。固形である洗顔石鹸は弱アルカリ性であり、弱酸性である汗・皮脂と中和することで汚れを落とす仕組みです。対して洗顔フォームは界面活性剤を含む液体石鹸であり、肌に合うように、同じ弱酸性で作られていることが多い傾向にあります。しかし界面活性剤は肌に強い負担を与えるため、洗いすぎによって肌に強いダメージが残る場合があり、敏感肌の人は特に注意が必要です。成分や性質などの特徴をよく理解したうえで、自分の肌質に合った洗顔料を選びましょう。
洗顔石鹸の失敗しない4つの選び方
おすすめの洗顔石鹸にはさまざまな製品がありますが、選び方に失敗しないためには、以下の4つのポイントに注意する必要があります。
・保湿成分が配合されているか
・敏感肌の人は無添加・低刺激の石鹸を選ぶ
・洗浄力と肌への負担のバランスを考慮して選ぶ
・試供品で肌に合うかをチェックする
上記に注意して洗顔石鹸を選べば、自分に合った洗顔料で肌に不必要な負担を与えることなく、毎日のスキンケアができる可能性があります。では、重要なポイントを一つひとつ整理していきましょう。
保湿成分が配合されているか
まず、洗顔石鹸は、保湿成分が配合されているかどうかに注目して選びましょう。洗顔石鹸は顔の汚れを落とすために使用するアイテムですが、保湿性重視で選んだほうが、洗ったあとに肌にしっとり感が残ります。泡を流したあとに肌がつっぱる感覚も少ないといえます。特に肌が乾燥しがちな人は、保湿成分の有無をチェックすることをおすすめします。洗顔料に含まれる保湿成分といえば、たとえば下記が挙げられます。
・セラミド
・ヒアルロン酸
・グリセリン
上記の成分はコスメに含まれる保湿成分として代表的で、肌をしっとり保つ効果に期待ができます。保湿性に優れた洗顔石鹸を使用したい人は、保湿成分の有無に目を向けたうえで、洗顔石鹸を選びましょう。
敏感肌の人は無添加・低刺激の石鹸を選ぶ
敏感肌の人は、無添加で、低刺激の石鹸を選ぶことがおすすめです。添加物などの肌に刺激の強い成分が含まれていない洗顔石鹸なら、肌へのダメージを最小限に抑えたうえでスキンケアができます。ただし「無添加」と書かれていれば安全といえるわけではなく、重要なのは「何の添加物が含まれていないのか」というポイントです。洗顔料に含まれる添加物といえば、たとえば下記が挙げられます。
・界面活性剤
・パラベン(防腐剤)
・着色料
・香料
上記の成分は肌に何らかの負担を与える場合があるため、特に敏感肌の人、アレルギーがある人などは慎重に選ぶ必要があります。「無添加」をうたう洗顔石鹸は「何が無添加なのか」を明確に記載しているため、たとえば「過去にパラベンの入った化粧品でアレルギーを起こしたことがある」という人は、パラベン無添加(パラベンフリー)の洗顔石鹸を選ぶことが望ましいです。低刺激の洗顔石鹸は、自然由来の成分など肌に刺激の少ない成分で作られていることが多いです。刺激を抑えて洗顔したい人は、無添加・低刺激の製品をチェックしましょう。
洗浄力と肌への負担のバランスを考慮して選ぶ
洗顔石鹸で洗浄力の高い製品は、肌に大きな負担がかかる可能性があります。そのため洗顔石鹸を選ぶときは、洗浄力と肌への負担のバランスを考慮し、ちょうどよい製品を見極めることが大切です。洗浄力ばかりを重視して洗顔石鹸を選ぶと、肌に負担がかかりすぎるせいで、肌荒れを起こす可能性が考えられます。反対に刺激の少なさを重視して選ぶと、人によっては、洗顔するうえで汚れの落ちにくさや物足りなさを感じるかもしれません。試供品で使用感を試せるものも少なくないため、自分の肌質に合うかどうかをじっくりチェックしながら、失敗しない選び方をしましょう。
試供品で肌に合うかをチェックする
洗顔石鹸を選ぶときは、試供品を使用し、自分の肌に合うかよく確かめることも重要です。いきなり高額な洗顔石鹸を購入すると、肌質に合わなかったときに失敗になってしまいます。試供品はお試し用として安く購入できるため、数日間、使用感をチェックできます。
・肌荒れしないか
・泡立ちやすいか
・使ったときに違和感がないか
・香りは気にならないか
肌荒れの有無のほかに、試供品を使う際は、香りが気に入るかどうかも確かめたいところです。香りは洗顔石鹸によってさまざまなため、人によっては「使用感は好きだけど香りが好きになれない」と感じる場合もあります。ほかには泡立ちやすさなども、実際に使ってみなければわからないポイントです。今回紹介するおすすめ洗顔石鹸の中にも、試供品を安く手に入れられるものはあるため、気になる洗顔石鹸はまず試供品から試してみるのがおすすめといえます。
洗顔石鹸のおすすめ11選
ここからは、洗顔石鹸のおすすめ11選を紹介していきます。高い洗浄力を持つ製品や敏感肌におすすめの刺激の少ない製品、保湿力の高い製品などさまざまな製品が揃っていますので、自分の肌質に合った洗顔石鹸をみつけてください。
洗顔石鹸の使い方をステップで紹介
次に、洗顔石鹸を使用した洗顔方法や洗い方のポイントを整理しておきましょう。洗顔石鹸で顔を洗うときに間違った使い方をすると、洗い残しが出たり、肌に余計なダメージを与えたりする可能性があるため注意が必要です。洗顔石鹸を使用する際は、おすすめ製品をチェックするとともに、使うときのポイントや注意点も忘れずに見ておきましょう。
洗顔石鹸での洗顔方法は7ステップ
洗顔石鹸を使用した洗顔方法を簡単にまとめると、下記の7ステップになります。
1.洗顔前に手を洗い汚れを落とす
2.熱すぎない程度のぬるま湯で顔を濡らす
3.ネットを使用し洗顔石鹸を泡立てる
4.泡を顔に乗せて優しく洗う
5.泡を残さないように丁寧に洗い流す
6.タオルで顔を軽く押さえて水気を取る
7.洗顔後はすぐ保湿ケアを行う
では、具体的にどのような点に注意して洗顔すべきなのか、詳細を解説していきます。
洗顔前に手を洗い汚れを落とす
洗顔する際は、まず、手の汚れに注意しましょう。手を洗わずにそのまま洗顔に入ると、石鹸の泡立ちが悪くなったり、顔の肌荒れの原因になったりするからです。ぱっと見できれいに見える手にも、油分やその他雑菌などの汚れは付着しています。そのため洗顔する際は、必ずハンドソープや別の石鹸を使用し、手のみをきれいに洗いましょう。なお、洗顔石鹸は全身に使えるものが多いため、手を洗うのは洗顔石鹸でも問題ありません。
ただし、手を洗ったあとにタオルを使用するのはNGです。特に何度か手を拭いた状態のタオルには雑菌がついており、せっかく洗った手に再び雑菌が付着してしまうためです。タオルドライはせず、濡れた状態でそのまま洗顔に移りましょう。
熱すぎない程度のぬるま湯で顔を濡らす
洗顔時は、いきなり泡で洗い始めるのではなく、最初にぬるま湯で軽く顔を水洗いしましょう。水洗いすることで、顔に付着した汚れが軽く落ち、泡立ちやすさに期待が持てます。ある程度皮脂や汗が先に落ちることで、洗顔石鹸での洗浄力を高めるポイントにもなるでしょう。
ただし、「熱い」と感じるような温度設定は避けてください。温度設定が高すぎると肌へのダメージが強くなるため、あくまでぬるま湯であることが重要です。また、必要以上に負担をかけないためには、強く手で肌をこするのも避けましょう。
ネットを使用し洗顔石鹸を泡立てる
洗顔石鹸を使用して洗顔する際は、専用のネットを活用して泡立てましょう。泡立てずに洗顔石鹸を顔にこすりつけると、肌へのダメージが強くなり、肌荒れの大きな原因になります。ネットを使って泡立てるときのコツは、軽くぬるま湯を数滴ずつ含ませて具合を見ながら泡立てることです。クリーム状の弾力ある泡ができるまで、丁寧にネットを使って泡立たせましょう。
泡を顔に乗せて優しく洗う
泡立てた洗顔石鹸を使用し、顔を優しく洗います。繰り返しになりますが、肌に余計な負担を与えないように、とにかく優しく丁寧に洗うことが重要です。オイリー肌の人などは皮脂汚れが気になるため、ゴシゴシ洗ってしまいがちですが、強くこする洗い方は誤った洗顔方法になります。肌のバリア機能を失わせる原因にもなり、細菌感染のリスクも高まります。
また、洗うときはTゾーンなどの皮脂が溜まりやすい場所をしっかり意識しましょう。ごしごしこする洗い方はNGですが、顔に泡を雑に乗せて終わりでは、溜まった皮脂がしっかり泡に吸着しない可能性があります。ほかには小鼻周りなども意識して洗うことが大切です。
泡を残さないように丁寧に洗い流す
ひととおり洗い終えたあとは、泡を顔に残さないように注意しつつ、丁寧に洗い流します。生え際、フェイスライン、小鼻周りなどはすすぎ残しが起こりやすい場所のため、念入りに確認しましょう。すすぎ残しは肌荒れや毛穴詰まりなどの大きな原因になります。
洗い流すときも最初と同様に、熱すぎる温度設定にはせず、ぬるま湯にすることが大切です。お風呂で使用する際は、シャワーをそのまま顔に当てるのは基本的に避けましょう。シャワーが顔に強い刺激を与える可能性があるため、桶にぬるま湯をはり、すくって洗い流すことが大切です。
タオルで顔を軽く押さえて水気を取る
洗顔後は、きれいなタオルを使用して軽く顔を押さえ、水気を取りましょう。使用済みのタオルを使ったり、タオルでごしごし顔をこすりつけたりするのはNGです。ポンポンと優しく顔にタオルを当てて水を吸わせ、刺激を最小限に抑えましょう。
洗顔後はすぐ保湿ケアを行う
洗顔とタオルドライを終えたあとは、その流れですぐに保湿ケアを済ませます。すぐ保湿せず放置すると、乾燥などの肌トラブルの原因になり、年齢をある程度重ねている人はシワにもつながりやすくなります。
基本の保湿ケアは、洗顔→化粧水→乳液です。化粧水で肌にうるおいを与え、乳液でバリアを作ることでうるおいを肌にキープさせましょう。メーカーによっては同シリーズの保湿ケア用品も販売されているため、使用する洗顔石鹸と相性の良いケア用品を選びたいときは、洗顔石鹸とあわせて購入するのもおすすめです。
洗顔石鹸を劣化させない保存方法と保管場所
最後に、洗顔石鹸を劣化させない保存方法を整理しておきましょう。適切な保存・保管ができていないと、洗顔石鹸は本来の機能を失って劣化してしまいます。劣化した洗顔石鹸で洗顔すれば、肌に大きなダメージを与えることになるため、以下の保存のポイントは前もって確認しておきましょう。
・洗顔が終わったら石鹸全体を水で洗い流す
・水気を切ったうえで通気性の良い場所に置く
・直射日光が当たる窓際などに置くのはNG
・通気性を保つには石鹸置きの活用がおすすめ
では、重要なポイントを一つひとつ解説していきます。
洗顔が終わったら石鹸全体を水で洗い流す
洗顔後は、石鹸事自体を丁寧に水で洗い流しましょう。使用したあとの洗顔石鹸には、手の皮脂汚れなどが付着しており、放置すると雑菌繁殖の原因になるからです。顔をタオルで拭く前くらいに、ぬるま湯で石鹸全体を洗い流し、きれいな状態に戻しましょう。
水気を切ったうえで通気性の良い場所に置く
洗顔石鹸は、保存する際に水気に注意する必要があります。水気がたっぷりと残った状態で、さらに乾燥しにくくなっていると、雑菌繁殖やカビの原因になるため要注意です。水で洗い流したあとは軽く水気を切り、通気性の良い場所で保管すると良いでしょう。浴室に洗顔石鹸を置く場合は、使用後はしばらく浴室の外に出して乾かすか、浴室を換気するかしましょう。
直射日光が当たる窓際などに置くのはNG
洗顔石鹸は、直射日光に長時間当てるのもNGです。そのためたとえば、窓際などに置くのは避けたいところです。劣化が早まるため、ほかには直射日光が当たらないにしても、高温になる場所で保管するのもNGといえます。できるだけ通気性が良く、高温多湿にならない場所に置いておくのが良いでしょう。洗面所・浴室は水気が多く湿度が高くなりやすいため、まめに換気することが重要です。
通気性を保つには石鹸置きの活用がおすすめ
洗顔石鹸を置くときは、専用の石鹸置きを活用すると良いでしょう。石鹸置きは下に空気の通り道があり、一定の通気性が保たれることで、カビや雑菌繫殖を防いでくれるためです。棚などに直置きすると、カビ・雑菌繫殖の大きな原因になるため、直置きはおすすめできません。
石鹸置きはインテリアショップやホームセンター、100円ショップなどで購入できます。また、製品によっては洗顔石鹸とセットで販売されていることもあるため、気になる人はチェックしてみましょう。
まとめ|自分にぴったりの洗顔石鹸を選ぼう
洗顔石鹸は、自分の肌質や使い方にぴったりの製品を選ぶことが大切です。選び方に失敗しないためには、事前に成分などをよく確かめることが重要となります。可能な場合は、試供品で試すこともぜひ忘れないでおきましょう。また、洗顔石鹸は使用方法を誤ると効果に期待できないばかりではなく、肌荒れにつながる可能性もあります。おすすめの洗顔石鹸をチェックする際は、あわせて洗顔石鹸での洗顔方法もよく確かめておきましょう。