美容液は、保湿・美白・ハリケア・角質ケアなど様々な用途で用いられるスキンケアアイテムです。美容液と一口に言っても色々な種類があり、使い方や効果も様々なので選ぶのが難しいと感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、厳選したおすすめの美容液11選をご紹介します。美容液の用途や使い方、選び方のコツについても解説しています。美容液選びにお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
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目次
美容液とは?効果と正しい役割についておさらいしよう
美容液とは一体どのようなアイテムなのか、なぜ利用するのかについてご説明します。美容液を使いたいとお考えの方、使い始めるタイミングが分からないという方の参考になれば幸いです。
美容液とは集中ケアをするためのスキンケアアイテム
美容液とは、高濃度の美容成分が配合されたアイテムのことを意味します。
化粧水はお肌に水分を与え、乳液やクリームは油分でうるおいを閉じ込めるフタの役割を持ちます。
対して美容液は、化粧水や乳液などのベーシックなスキンケアアイテムでは足りない、保湿・美白・ハリケアなどお肌の悩みを集中的にケアすることを目的としています。
美容液をベーシックケアにプラスして大人肌をケアしよう
10代から20代前半はベーシックなアイテムだけでも十分な方もいますが、日々様々なストレスや刺激にさらされる大人の肌には美容液は積極的に取り入れたいアイテムです。
早めにケアすることで肌トラブルを回避できることもあるので、「いつものケアだけでは物足りなくなってきた」「くすみやごわつきなどをケアしたい」など、お肌の悩みを感じ始めたらいつものケアを変えるのではなく、スペシャルケアとして美容液をプラスしてみてはいかがでしょうか?
また、肌悩みは年代によって異なるので必ずしも「美容液=大人向け」とは限りません。ニキビケアや鎮静ケアなど、若い年代の肌悩みに寄り添った美容液も多数販売されています。
美容液は役割や目的に合わせて選ぶのがおすすめ
美容液を選ぶ際は、解消したい肌悩みや自分の肌との相性が良い成分を選ぶのがポイントです。
こちらでは各ジャンルの美容液に使われることが多い成分と、それぞれの特徴についてまとめました。
保湿
成分 | 働き |
グリセリン | 多価アルコールの一種。 化粧品に配合される場合は角質層の水分量増加による保湿作用、保水の他、温感作用、有効成分の溶剤などの目的で用いられます。 |
ヒアルロン酸 | 保水力が高い成分で、粘性と弾性が高く1gで6リットルの水を保つ力があります。 低湿度でも高い保湿効果を発揮する点が、他の保湿剤との大きな違いです。 |
アミノ酸 | 角質層の潤いを保つために重要な天然保湿因子(NMF)の約半分がアミノ酸で構成されています。 特に、セリン・アラニン・グリシンといったアミノ酸は角質層の潤いを保ってみずみずしいお肌に整える効果が期待されます。 |
プロパンジオール | 抗菌作用を合わせ持った保湿剤です。 トウモロコシを発酵して作られた植物由来の成分で、DPGや1,3-BGの代替原料として使われることもあります。 |
セラミド | 細胞間脂質を構成する成分のひとつで、各層細胞の間の水分を保持し、肌のバリア機能を正常に保つ働きがあります。 科学合成して作られた合成セラミド(疑似セラミド)、ヒトの構造を模したヒト型セラミド、植物から作られた植物性セラミド、哺乳類由来の動物性セラミド等の種類があります。 |
コラーゲン | コラーゲンはタンパク質の一種です。肌や骨など人体を作るのに欠かせない成分で、真皮層の成分の約9割はコラーゲンです。 化粧品に配合されるコラーゲンは角質層の保湿が目的で、うるおいのあるお肌をサポートします。 |
スクワラン | サメ類の肝油、オリーブオイル、小麦麦芽油などから採取されるスクワレンという成分に水素を添加して安定化させた成分です。 皮脂にも少量含まれており、うるおいを保つための保湿効果、お肌を柔らかく保つエモリエント効果などがあるとされています。 |
角質ケア
成分 | 働き |
グリコール酸 | パイナップルやサトウキビに含まれるフルーツ酸の一種で、角質細胞に働きかけ、古い角質を剝がれやすくする効果が期待できます。 |
乳酸 | 糖質が代謝・分解されることで生まれる成分です。 グリコール酸よりも分子が大きいため、肌表面の浅い部分に働きかけるため肌負担が比較的マイルドだとされています。 |
サリチル酸 | 植物から抽出された成分で、スキンケアにおいては角質ケアやニキビケアに用いられています。 使用時はPH値、濃度に気を付ける必要があります。 |
マンデル酸 | ビターアーモンドから抽出されるフルーツ酸の一種です。 杏仁酸(アーモンド酸)とも呼ばれ、脂溶性で皮膚へのなじみがよいとされています。 |
美白ケア
成分 | 働き |
ビタミンC誘導体 | ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの分子の一部を変化して安定化した成分です。
水溶性(APM・APS)、油溶性(VC-IP)、両親和性(APPS・GO-VC)などの種類があり、メラニンの生成を抑える働きがあります。 |
アルブチン | アルブチンはウワウルシの葉に含まれる植物由来の成分です。ハイドロキノンにブドウ糖が結合した成分で、結合方法の違いによりα-アルブチンとβ-アルブチンに分けられます。 厚生労働省が定める美白有効成分のひとつです。 |
トラネキサム酸 | メラノサイト活性化因子とされるプラスミン、プロスタグランジン等の物質の働きを抑えてメラニン生成を抑えるとされています。 シミの予防の他、肝斑の治療薬として内服薬が処方されることもあります。 |
プラセンタエキス | ヒトや動物の胎盤から抽出されるエキスで、豊富な栄養素や成長因子が含まれています。 メラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の活性、DHICAの重合を疎外することでシミの予防が期待されます。 |
コウジ酸 | みそや醤油、日本酒等に用いられる麹の発酵液に存在する成分です。 酒造りをする杜氏の手が白く美しいことで美容成分として注目され、医薬部外品の美白有効成分として承認されました。 メラニン色素を作るチロシナーゼとTRP-2の活性を阻害する働きがあります。 |
ハイドロキノン | ハイドロキノンは植物や節足動物が持つ成分で、メラニンの元となる酵素の活性を抑える働きがあります。 色素沈着や肝斑の治療にも用いられますが、市販のハイドロキノン入りスキンケアは濃度が低く抑えられています。 また、濃度が高いと白斑などの副作用が現れる可能性があります。 |
ハリケア
成分 | 働き |
コラーゲン | 肌や粘膜の弾力を保つ作用があります。 普通のコラーゲンは分子が大きいですが、美容液やスキンケアアイテムには分子を小さくしてなじみを良くした加水分解コラーゲンも良く用いられます。 |
レチノール | ビタミンAおよび脂溶性ビタミンの1つで、レバーや脂ノリの良い魚などに多く含まれます。 コラーゲンの分解を防ぐ働きがあると考えられ、ハリケアを目的とするスキンケアアイテムに含まれることがあります。 刺激を感じることがあるため、濃度や使用頻度に注意する必要があります。 |
ナイアシンアミド | 水溶性のビタミンB3で、魚介類・肉類・きのこ・穀類等に多く含まれます。ニコチン酸アミドとも呼ばれています。 コラーゲンの生成を促進する働きがあり、厚生労働省が定めるシワ改善有効成分のひとつです。 |
エラスチン | 肌内部に存在する繊維のひとつで、コラーゲンと共に肌の弾力を保つために大切な役割を持っています。 美容液として肌表面に塗る場合は、低分子化したものがなじみやすいです。 |
鎮静ケア
成分 | 働き |
グリチルリチン酸ジカリウム | 甘草(カンゾウ)の根に含まれる成分で、プロスタグランジンE2産生抑制による抗炎症作用などが期待されています。 グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリルなどとも記載されます。 |
アズレン | カモミール等のハーブから抽出されたエッセンシャルオイルで、濃い青色が特徴です。 自然由来の成分がお肌を健やかに保つサポートをしてくれます。 スキンケアアイテムに配合される場合、アズレン、グアイアズレンスルホン酸Naといった名称で表示されます。 |
アラントイン | 主に尿素から合成される成分で抗炎症作用があるため、肌荒れのケアに適しています。 顔に使う化粧水や美容液の他に、ニキビ薬や唇の荒れを直す医薬品にも用いられています。 |
シカ(ツボクサエキス) | ツボクサの葉や茎から抽出される「マデカソサイド」という成分で、うるおいを与えて肌荒れを防ぐ効果が期待できます。 韓国コスメのスキンケアアイテムに多く含まれ、美容液の他、シートマスクといった製品が多数販売されています。 |
美容液の正しい使い方は?
美容液は、製品によって使用する順番が異なります。導入美容液、一般的な美容液それぞれの基本的な使い方をご紹介します。また、一度に複数の美容液を使用する際には順番に気をつけましょう。
導入美容液の場合
導入美容液(ブースター美容液)は肌表面のPH値を整え、化粧水や後に使うスキンケアアイテムの浸透をサポートする役割があります。そのため、導入美容液は化粧水をつける前、洗顔後すぐの素肌に使用します。
他にも肌なじみのよい美容オイルを導入美容液として使うこともあります。ホホバオイルやスクワランなど皮脂に近い成分のオイルを数滴なじませると、その後に塗る化粧水や美容液の成分が浸透しやすくなる効果(ヴィークル効果)が期待できます。
一般的な美容液の場合
一般的な美容液の場合は、化粧水→美容液→乳液→クリームの順番でつけます。
お肌が潤った状態だと美容成分の浸透が期待できるので、導入美容液やブースターと記載されていない美容液は化粧水の後に使用しましょう。
また、乳液やクリームは油分でお肌をフタする役割があるので、先に塗ってしまうと美容液の成分がお肌になじみにくくなるため逆効果です。パッケージに記載されている手順の通り使用するのがベストです。
美容液を複数使用する場合
機能の違う美容液を複数使用する場合、軽いテクスチャーのものを先に使いましょう。
油分が多い美容液の後にサラサラした水分の多い美容液を塗ると、浸透を妨げてしまいます。
複数の美容液を使用する際も1回の使用量は変えない方がよいです。
また、レチノールとハイドロキノン、ピーリング成分のように同時に併用できない成分もあるので、使用前に確認しましょう。
美容液を使用時に気をつけたい2つの注意点
美容液を使用する際には、気を付けたい注意点を2つご紹介します。使用量と順番を守り、肌荒れした時は無理に使わないことが大事です。
以下から、それぞれの理由について解説します。
使用量や順番は指示を守る
美容液の使用量はパッケージに記載された量を守りましょう。
適量よりも少ないと十分な効果が感じられなかったり、摩擦によって肌がダメージを受ける可能性があります。逆に多すぎるとニキビやべたつきといった肌トラブルの原因になることも。
肌荒れしている時は無理に使わない
美容成分がたっぷり入った美容液は、肌荒れしている時は無理に使わない方が良いことがあります。
・敏感な状態の肌に美容成分が刺激になってしまう
・美容成分がアクネ菌の餌になってニキビが悪化してしまう
・肌荒れしている状態で角質ケア(ピーリング等)をして乾燥や肌荒れが悪化してしまう
といった肌トラブルが起こる可能性があります。美容液を使用した際に違和感があったらそのままにせず、医療機関の診察を受けましょう。
おすすめの美容液11選を特徴・使い方と合わせてご紹介
おすすめの美容液11選を、商品の特徴と使う順番を合わせてご紹介します。洗顔後すぐ使用する導入美容液から機能に特化した美容液まで幅広くピックアップしているので、お好みに合った美容液があるか、ぜひ最後までチェックしてみてください。