美白美容液は、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制し、肌の透明感を高める効果が期待できるスキンケア商品です。美白美容液には、ドラッグストアで手軽に購入できるものからデパコスまでさまざまです。本記事では、美白美容液の選び方、美白対策そして、おすすめな美白美容液11選を紹介いたします。各製品の特徴と選び方のポイントも解説しているため、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
「美白」とは?美白の定義
「美白」という言葉は、スキンケア業界で頻繁に耳にする用語ですが、その具体的な定義や効果については誤解されている場合が多いです。
美白は、日焼けによるシミやそばかすを防ぐことです。肌が持つ天然の美しさを最大限に引き出すためには、メラニンの過剰な生成を防ぎ、既存のメラニンを排出する必要があります。
肌がどれだけ白くなるかは、個人の元の肌色に依存します。肌の白さの限界は、個人の最も白い部分、例えば二の腕の内側や太ももの内側の色までです。
美白において、それぞれの肌の最も健康的で明るい状態を目指すことが美白の目的と言えるでしょう。
美白美容液とは?
「美白美容液」の購入を検討する前に美白アイテムに関する正しい知識をつけておきましょう。
美白美容液の定義に関して
「美白美容液」は、美白美容液は、メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすの形成を予防できるアイテムです。したがって、既存のシミや肌の色自体を変えることは期待できませんが、肌の健康を維持し、将来的な肌トラブルを予防する手助けとなります。
トラネキサム酸は、炎症を抑え、肌荒れがちな肌の美白ケアに適しています。
プラセンタエキスは、保湿効果もあり、肌のハリや弾力を改善することが期待できます。カモミラETは、敏感肌向けの美白ケアにおすすめです。
成分を組み合わせることで、より広範囲の肌悩みに対応することができるので、美白美容液は成分に着目しながら選ぶと良いでしょう。
シミ・そばかすや、くすみの原因
シミ、そばかす、くすみは、多くの人が直面する肌の問題です。肌トラブルは複数の原因によって引き起こされることが多く、効果的な予防と対策が必要です。特に紫外線、加齢によるターンオーバーの乱れ、乾燥、そしてメイク落としが不十分なことが原因で起こることがあります。ここではこれらの原因を解説していきます。
紫外線
紫外線はシミやそばかすの最も多い原因のひとつです。紫外線に晒されると、肌は自身を守るためにメラニンを生成します。過剰に生成されたメラニンが肌に蓄積することで、シミやそばかすとして現れるのです。
紫外線は肌のコラーゲンとエラスチンを破壊し、これが肌の弾力性の低下やしわの形成を早め、肌の老化の原因にもなります。
シミやそばかす対策には、日焼け止めを毎日使用し、帽子や長袖の衣類で肌を覆うことが有効です。日々の積み重ねが大切です。
加齢によるターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーは、正常な場合28日周期で新しい細胞が生まれ、古い細胞が剥がれ落ちるプロセスです。
加齢と共にターンオーバーのサイクルは遅れがちになります。古い肌細胞がうまく剥がれずに肌表面に残ると、肌のくすみやごわつきの原因となります。
また、ターンオーバーの遅れにより、メラニンが肌表面に長く留まり、シミとして定着しやすくなります。
ターンオーバーの乱れには、レチノールやビタミンCなど、肌の再生を促進する成分を含むスキンケアで対策するのがおすすめです。
乾燥
乾燥は肌のバリア機能を低下させ、外部からの刺激に対する抵抗力を弱めます。乾燥した肌は炎症を起こしやすく、これがメラニンの過剰生成を促すことがあります。
乾燥を防ぐために、毎日の保湿ケアを欠かさず、部屋の湿度も気遣うと良いでしょう。
特に、お風呂上がりは、水分を失いやすいので、すぐにスキンケアするように心がけてください。
メイク落としが不十分(毛穴の詰まりが原因でくすむ)
メイクや皮脂、汚れが肌に残ると毛穴を詰まらせ、これが肌のくすみの原因となります。また、毛穴の詰まりは肌トラブルの原因にもなり得ます。
毛穴詰まりを解消するためには、クレンジングオイルやミルクを使用して、しっかりとメイクを落とすことが大切です。クレンジング、洗顔後は必ず保湿を行い、肌のバリア機能を保つようにしましょう。
美白美容液を使うメリット
美白美容液を使用することで得られるメリットはシミ・そばかすを防ぐ効果、キメを整えることによる肌のトーンアップやうるおいによる透明感向上、保湿効果、そしてマルチケア効果などさまざまです。ここでは、美白美容液を使うメリットに関して解説していきます。
シミ・そばかすを防ぐ
先にも触れた通り、シミやそばかすは、肌のメラニンが過剰に生成されることで生じます。美白美容液に含まれる美白成分は、これらのメラニンの生成を抑える働きを持ちます。
肌のトーンアップ
肌のトーンが不均一であると、くすみがちに見えたり、疲れて見える原因となります。美白美容液を使うと、肌表面のキメを整え、結果、肌が明るくみえるようになります。
保湿効果
透明感のある肌は、健康的で若々しい印象を与えます。美白美容液は、肌の内部のメラニンの生成を抑えることに加えて、角質層のキメの整った状態を保つことで透明感を高める効果が期待できます。
保湿成分にも注目して美白美容液を選ぶと良いでしょう。
マルチケア効果(美白以外にもしわや毛穴などさまざまな肌トラブルに対応できる)
美白美容液は、美白だけでなく、しわや毛穴の引き締め、肌の弾力向上など、多方面にわたる肌の悩みに対応するアイテムが増えてきています。
美白美容液にも含まれているレチノールは、コラーゲンの生成を促進し、しわの改善にも使用されることの多い成分です。サリチル酸は、毛穴の詰まりを解消し、肌を滑らかにする効果も期待できます。
総合的な肌の改善をサポートできるのも、美白美容液を使うメリットのひとつです。
美白美容液の選び方
美白美容液は、いくつかのポイントをもとに選ぶのがおすすめです。ここでは、美白美容液を選ぶポイントとして、効果的な美白有効成分、テクスチャー使用感の良さ、チューブやポンプなど日常的に使いやすいもの、ブランド独自の美白有効成分の4つを紹介します。
効果的な美白有効成分で選ぶ
美白美容液の選び方は、自分の肌の状態、肌質、そして何よりも含まれている有効成分に注目することが重要です。
多くの美白美容液に含まれる成分と期待できる効果は以下の通りです。
成分名 | 期待できる効果 |
ビタミンC誘導体 | メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ |
アルブチン | メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ |
トラネキサム酸 | メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ |
レチノール | 万能ビタミンとも呼ばれ、肌のキメを整え、シワの改善に働きかける |
カモミラET | メラニンの生成を抑え、シミそばかすを防ぐ |
ヒアルロン酸 | うるおいを与え、乾燥による肌トラブルを防ぐ |
グリセリン | 肌にうるおいを与え、乾燥から保護する |
デクスパンテノール | メラニンの蓄積を抑えて、シミそばかすを防ぐ |
メラニン生成を異なる角度から抑制できる
デクスパンテノールメラニンの蓄積を抑えて、シミそばかすを防ぐ
メラニン生成を異なる角度から抑制できる製品を選びましょう。敏感肌の方は刺激の少ない成分を含む製品を選ぶことが重要です。
有効成分の濃度が高い製品ほど、効果が高まる可能性がありますが、肌への刺激も考慮する必要があります。
美白ケアを行う際は、肌の状態を常にチェックし、肌に合った製品を選ぶよう心がけましょう。
肌荒れ防止成分は美白有効成分と相性が良いため◎
美白ケアには、美白をサポートする成分も大切です。中でも、肌荒れ防止成分は相性が良いといわれており、美白有効成分が働きやすいようにサポートする効果が期待できます。
肌荒れ防止成分の働きは、以下の2点が期待できます。
①紫外線ダメージから肌を保護して肌荒れを防ぐ
②肌のバリア機能を守る
美白の天敵である日焼けは、肌トラブルの原因になってしまうため、合わせてケアすると良いでしょう。肌荒れ防止成分は、デリケートな肌をいたわりながら美白ケアができるため、毎日のスキンケアに取り入れてほしい成分でもあります。
また、サポート成分は、肌荒れ防止効果や整肌効果が期待できるため、美白有効成分とサポート成分の充実度が両方高い製品を選んでみるのもおすすめです。明るい印象の肌を叶えるためにも、どちらか一方が多いのではなく、バランスよく配合されているとより良いです。
乾燥が気になるなら「保湿力」にも注目を
乾燥が気になるなら、保湿力も重視して選ぶのがおすすめです。美白ケアは、肌のコンディションが整っている状態で行うからこそ効果が生まれるものです。肌が乾燥すると、キメが乱れて毛穴が目立ち、顔全体が暗い印象になってくすんで見えてしまいます。くすみをケアするために、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの高保湿成分に注目してみましょう。
しっかり保湿すると、キメの整った肌表面が光を均一に反射するため、くすみを感じない明るい印象になります。また、肌が十分にうるおっていれば刺激を受けにくくなるので、乾燥による肌荒れを起きにくくする効果も期待できます。
保湿は、結果としてターンオーバーもケアしてくれます。ターンオーバーが乱れると生成されたメラニンが肌の中に溜まってしまうため、重要な要素といえます。
敏感肌の方は成分構成がシンプルなものを
敏感肌の方で美白美容液を使用したいのならば、成分構成がシンプルなものを選びましょう。配合されている成分の何が肌刺激になるか分からないため、できるだけ配合成分数が多いものは避けたほうが無難です。1つでも合わない成分があると肌への刺激となり、肌荒れに悩む可能性があるので注意してください。
敏感肌の方は、エタノール・角質柔軟成分・精油・多種類の植物エキスなど肌への刺激になりうる成分を避けるのが基本です。また、角質柔軟成分は、敏感肌だとピリピリ感じることがあるので注意が必要です。精油・植物エキスは、さまざまな成分が混在しているため、自分の肌に合わないリスクが高まる懸念もあります。
これらの配合数が多ければ多いほど、敏感肌には刺激となってしまうため、心配な場合は、パッチテストやテスターなどで肌に合うか確認すると良いでしょう。
テクスチャーや使用感の良さ
美白美容液のテクスチャーは、製品の使用感に直接影響を与える重要な要素です。軽いローションタイプは、水分が多く、さらっとしていて肌に素早く浸透します。軽やかでベタつかない使用感が得られるため、特に夏場や脂性肌の方におすすめです。
リッチな乳液タイプは、保湿力が高く、しっとりとした仕上がりを提供します。乾燥肌の方や冬場の使用に適しています。ジェルタイプは、肌にすっとなじみ、保湿効果と軽い使用感を併せ持ちます。すべての肌タイプに適しており、年間を通じて使いやすいです。
また、美白美容液の香りは、使用する際の心地よさに影響します。無香料または控えめな香りは、香りに敏感な方や日々の使用でのストレスを避けたい方に適しています。
控えめなフローラルの香りは、スキンケアの時間を楽しめたり、リラックスできたりする効果が期待できます。
美容液は高価なものも多いため、サンプルを試すなどして自分の肌に合ったものを見つけると良いでしょう。
チューブやポンプなど日常的に使いやすいもの
美白美容液の容器は大きく分けて、ポンプタイプ、スポイトタイプ、チューブタイプ、スパチュラタイプの4種類があります。
ポンプタイプは、ボトルに内蔵されたポンプを押すことで内容物を外に出します。 プッシュの加減で出る量を調節しやすく、衛生的に使用できます。
また、空気に触れにくい設計のため、製品が酸化しにくいです。毎日の使用で、一定の量を均一に取り出したい場合に適しています。
スポイトタイプは、スポイトで液体を吸い上げ、必要な量だけを1滴ずつ落とすことができます。正確な量の調節が可能で、使いたい分だけを取り出せるため無駄が少ないです。
チューブタイプは、圧縮して内容物を押し出すタイプの容器です。携帯に便利で、内容物をしっかりと使い切ることができます。圧力によっては予想以上に多く出てしまうことがあるので、使用時は注意が必要です。
スパチュラタイプは、 スパチュラ(小さなへら)を使用して、製品を容器から取り出します。製品を衛生的に取り扱うことができ、空気に触れることなく使用できます。一方で、使用毎にスパチュラを洗浄する必要があり、手間がかかります。
それぞれのメリット、デメリットを考慮した上で、日常的に使いやすいタイプを選ぶようにしましょう。
ブランド独自の美白有効成分
美白美容液を選ぶ際、ブランド独自の美白有効成分に注目することは、効果的なスキンケア製品を見極める上で重要です。特にデパコス製品では、一般的な成分以外にも、独自の研究に基づいた特許成分や技術を製品に応用しています。
カモミラETは、花王の申請により美白有効成分として承認された成分で、メラニンが作る細胞が発する「メラニンを作れ」という情報をブロックします。
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)は、資生堂の申請によって美白有効成分として承認された成分で、メラニンの生成を効果的に抑制し、シミの形成を防ぐ効果が期待できます。
ピテラは、SK-II独自の成分で、自然発酵プロセスから生まれた成分で、肌本来の再生能力をサポートします。
このようにブランド独自の美白有効成分から美容液を選ぶのもひとつの指標になるでしょう。
美白美容液おすすめ 11選
ここでは、おすすめな美白美容液を11選紹介していきます。特徴や香りなどもまとめているので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。