「敏感肌にはどの化粧水がおすすめ?」「敏感肌用の化粧水はどう選べばいいの?」など、敏感肌用の化粧水選びで困っている方はいませんか?
この記事では、おすすめの敏感肌用化粧水をはじめ、選び方や正しい使い方について紹介します。ぜひ参考にして、自分の肌に合った敏感肌用化粧水を見つけてみてください。
敏感肌とはどんな状態?
敏感肌がどのような状態を指すのかは、医学的には明確に定義されていません。一般的には、環境の変化や遺伝的な要因などによって、バリア機能が乱れている状態を指します。敏感肌は、肌に合うスキンケア商品が限られたり、乾燥が進んで他のトラブルを引き起こしたりと肌悩みが続くこともあります。
敏感肌のお悩み
敏感肌では、以下の悩みがあります。
・化粧品や環境の変化で肌がかゆくなったり、赤くなったりしやすい
・乾燥しやすく、季節の変わり目で肌がつっぱる
・新しいスキンケアを試すときに刺激を感じやすい
・花粉症や食物アレルギーによる肌荒れ
・肌が炎症を起こしやすく、吹き出物ができやすい
上記の悩みに当てはまる方は、敏感肌である可能性が高いです。また、敏感肌は誰でもなり得るので、毎日の肌変化を慎重に観察しながら、調子が悪いときには肌負担の少ないスキンケアを取り入れるなどの対策を行いましょう。早め早めに対応することで、敏感肌になるリスクを軽減することにも繋げられます。
肌が敏感なときは、まず化粧水の見直しから
化粧水が肌に合わない場合、皮膚のバリア機能が低下していることが原因となることが多いですが、特定の成分が入っていることで肌荒れを起こしてしまったりする場合は、その成分が肌に合わない可能性があります。このような場合は、その成分が入っていない化粧水を選ぶ必要があるため、まずは「見直し」から始めてみましょう。
肌が敏感になっているときは、できるだけシンプルな処方の化粧水を選び、製品に記載されている全成分表示を確認することをおすすめします。
敏感肌向け化粧水の特徴は?
敏感肌向けの化粧水の主な特徴は、肌への刺激になる可能性のある成分をなるべく使用せず、肌のバリア機能に必要な有効成分や保湿成分を配合していることです。また、肌への安全性を重視し、パッチテストなどをはじめとした皮膚安全性試験を実施するなど、肌への優しさを考えて作られていることも多いです。そもそも、敏感肌は角質層が乱れ、肌本来のバリア機能が低下し、水分保持機能や外部刺激に対する防御機能が低下した状態です。
バリア機能が低下すると、ほこりや花粉などの刺激によって、乾燥や肌荒れを起こし、かゆみ・ピリピリとした痛み・赤み、ニキビなどを引き起こしやすくなります。このような敏感な肌状態を改善するためには、十分に水分を補給し、バリア機能を整える必要があるため、敏感肌向けの化粧水は、理に適った作りになっているといえるでしょう。
敏感肌用化粧水の選び方
ここで、敏感肌用化粧水の選び方について紹介します。
高保湿成分が配合されているものを選ぶ
敏感肌は角層の水分量が少ない傾向にあるため、たっぷりのうるおいをチャージできる化粧水が理想的です。おすすめの保湿成分には、以下の成分があります。
・グリセリン
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・アミノ酸
グリセリンは、高い保湿力を持ちながら肌に優しい成分でもあります。その他の成分は、肌のうるおいを保つために、もともと肌内部に存在する成分なため、肌なじみのよい高保湿成分といえます。購入する際は、ぜひ上記の保湿成分に注目して選んでみてください。
無香料・無着色などの無添加のものを選ぶ
敏感肌の方は、アルコールフリーやオイルフリー、無香料や無着色など肌への刺激が強くない無添加処方の化粧水を選ぶようにしましょう。さっぱりした使用感をもたらす「エタノール」や「メントール」も、敏感肌にとっては刺激になる場合があるため、注意が必要です。
アレルギーテストやパッチテストが行われている製品を選ぶと安心
パッチテスト・アレルギーテスト・スティンギングテストなどの安全性テストをクリアしているかも、敏感肌を考えた処方であるかを見極める一つの指標です。以下、化粧水に記載されているテスト名と詳細です。
・敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み:アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の既住歴を持つ方にパッチテストを行い、刺激が弱いことを確認するテスト
・アレルギーテスト済み:皮膚に何度か製品を塗布し、アレルギー反応と見られる異常がないことを確認するテスト
・スティンギングテスト済み:かゆみやひりつきなどの不快な感覚が生じないことを確認するテスト
・ノンコメドジェニックテスト済み:ニキビの元となる「コメド」ができにくいことを確認するテスト
例えば、ひりつきなどの刺激を感じやすい方はスティンギングテスト済みを、ニキビができやすい方はノンコメドジェニックテスト済みの製品を選択してみると良いでしょう。ただし、いずれのテストも全ての方に症状や刺激などのトラブルが発生しないことを保証するものではないので、心配な場合は、パッチテストで様子を見てみることをおすすめします。
使用感はべたつかない軽い使用感のものが◎
化粧水を選ぶ際は、使用感も大切です。肌にすぐになじむ浸透性で、ベタつかない軽い使用感の製品であれば使用しやすいでしょう。自分が心地よいと思えるものを選ぶことで、ストレスなく使用できます。
ニキビなどには医薬部外品がおすすめ
ニキビなどには、医薬部外品の化粧水がおすすめです。医薬部外品は、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されている製品を指します。有効成分による効果が化粧品よりも期待できるため、効果をより実感したいという方は、医薬部外品を選んでみましょう。肌の炎症やニキビの悪化を防ぎたい場合には、「グリチルリチン酸ジカリウム」や「アラントイン」などの肌荒れを防止する成分が配合された化粧水を選ぶと良いです。
皮膚科医の推奨の製品だと信頼性が高まる
皮膚科医や専門家が推奨する製品は信頼性があるため、これまで「自分の肌に合った化粧水を見つけられなかった」と悩んでいる方にはおすすめです。皮膚科医が推奨する製品には、皮膚科医自らが開発に携わっていたり、専門医が実際に患者さんへの治療などの経験に基づいた知見から製品化したものもあります。
また、肌に必要の無い成分をできるだけ使わず、肌に良い成分に注目して作っていることも多いため、肌への負担も軽減できるでしょう。一般的な化粧水よりも価格が高い製品もありますが、肌の変化を実感しやすい製品も多いです。
敏感肌向け化粧水おすすめ10選
ここからは、敏感肌向けのおすすめ化粧水を「プチプラ編」と「デパコス編」に分けて紹介していきます。
プチプラ編
まずは、プチプラ編からです。
敏感肌の人のスキンケアで気をつけること
ここで、敏感肌の方にスキンケアで気をつけてほしいことについて紹介します。
敏感肌のときこそシンプルなスキンケア
敏感肌の時こそ、多くの製品を重ねづけするのではなく、必要最低限のステップでスキンケアを行うようにしましょう。また、肌への負担を軽減するために複雑な成分リストを持つ製品は避けるようにし、シンプルな成分で構成されている製品を選ぶことをおすすめします。
優しい洗顔
洗顔をする場合は、マイルドな洗い心地のある敏感肌用の洗顔料を使用し、強い洗浄力を持つ製品は避けるようにしましょう。また、洗う場合は、熱いお湯は避け、ぬるま湯で優しく洗ってください。
適切な保湿
保湿を徹底: 洗顔後はすぐに化粧水、乳液、クリームで保湿を徹底しましょう。また、冬や乾燥した環境では、保湿クリームやバームを追加した保湿対策もおすすめです。
紫外線対策
「紫外線は肌の大敵」とも言われている程肌にとっては良くないため、紫外線対策は外せません。敏感肌の方は、敏感肌用の日焼け止めを毎日使用してください。また、帽子や日傘を利用し、直接日光に当たる時間を減らすことも、一つの紫外線対策です。
スキンケア以外で気をつけること
ここで、スキンケア以外で気をつけてほしいことについて紹介します。
バランスの取れた食事
食事から摂取する栄養素は、肌細胞の材料になるため野菜や果物、良質なタンパク質を含むバランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。以下、肌に良いとされているおすすめの栄養素と食材です。
・タンパク質:肌、血液、筋肉、骨などの体を構成する細胞をつくる基(肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など)
・必須脂肪酸:肌の乾燥を防ぐ(肉・魚・植物油・種実類など)
・食物繊維:腸内環境を整え、ニキビの原因にもなりうる便秘を防ぐ(穀類・芋類・豆類・野菜類・きのこ類など)
・ビタミンA/B群:皮膚や粘膜を健康に保つ(レバー・卵・牛乳・納豆・乳製品・緑黄色野菜など)
・ビタミンC:コラーゲンを合成し、メラニン生成を抑える(果物・野菜など)
・ビタミンE:脂質の酸化を防いだり、血行を促進する(アーモンド・植物油・アボカドなど)
キレイな肌を目指すためにも、上記の栄養素を普段の食事に取り入れてみましょう。
十分な睡眠
睡眠不足は敏感肌になる内的要因の一つといわれています。肌は夜寝ている時に再生が促されるため、睡眠不足が続くと肌の生まれ変わりがうまくいかず、敏感肌になってしまう可能性も否めません。睡眠は肌の回復を助けるために重要なので、十分な睡眠を確保するようにしましょう。
ストレス管理
ストレスは自律神経やホルモンバランスに影響を与えて、肌の調子を悪化させます。自律神経のバランスが乱れると血液の循環が滞ってしまい、結果、ターンオーバーが乱れてバリア機能が低下し、敏感肌の症状を引き起こしてしまう恐れもあるため、趣味やリラクゼーション、呼吸法などでリラックスできる時間を作るようにしましょう。
温度調整
乾燥によって肌に必要なうるおいが不足すると、皮膚のバリア機能が低下しやすくなるため注意が必要です。冬場など乾燥している時は加湿器を使用し、室内の湿度を保つようにしましょう。また、夏場もエアコンによる乾燥には注意してください。
敏感肌用化粧水の正しい使い方
ここで、敏感肌用化粧水の正しい使い方について紹介します。間違った方法でスキンケアを行ってしまうと、肌へのダメージが大きくなり、余計な悩みを増やしてしまう恐れがあります。正しく使えば効果の実感も期待できるので、ぜひチェックしてみてください。
洗顔後すぐに化粧水をつける
洗顔後の肌は、汚れとともに保湿成分も洗い流されているため、非常に乾燥しやすい状態です。そのため、クレンジングと洗顔を終えたら、できるだけはやく化粧水をつけて保湿を行うようにしましょう。
優しくつける
化粧水は手で優しくつけてください。コットンを使用すると摩擦により刺激になることがあります。肌に刺激を与えないようにするためにも「手で優しく押さえるようになじませる」ことが大切です。
化粧水の後は乳液やクリームで保湿する
乳液やクリームなどの油分は、化粧水で補給したうるおいが逃げないように皮膚の表面を保護する役割を担います。化粧水だけだと水分が蒸発しやすくなってしまうため、化粧水をしっかりとなじませた後は必ず乳液やクリームなどの油分を重ねて塗って乾燥を防いでください。
敏感肌用化粧水に関するよく質問
ここで、敏感肌用化粧水に関するよくある質問と回答を紹介します。
なぜ敏感肌になってしまうのでしょうか?
敏感肌になってしまう原因の多くは「乾燥」ですが、その他にも、紫外線や過剰なメイク、誤ったスキンケアや花粉、生活習慣やホルモンバランスの乱れなど、様々な要因が原因となって敏感肌になってしまうこともあります。これらの原因を解消して敏感肌を改善させるためには、正しいスキンケアを行ったり、生活習慣を見直したりする必要があります。生活習慣を見直すことは簡単ではありませんが、できることから始めてみましょう。
敏感肌のときは、水のみの洗顔のほうがよいですか?
水のみの洗顔は、必要な分の皮脂を残して乾燥を防いだり、洗いすぎによる肌への刺激を軽減したりすることができます。乾燥や摩擦は肌に負担をかけてしまうので、洗いすぎないためにも、敏感肌には水だけの洗顔がおすすめです。
皮膚科の受診をすべきかどうかの判断がつきません
「症状としては軽いけど、中々改善しない」という場合は、自然に改善しない可能性があるため、皮膚科を受診しましょう。また、皮むけや赤み、かゆみなどがひどい場合は、できるだけ早めに受診することをおすすめします。症状が悪化してしまうと改善するまでの時間も長くなってしまうので、肌のためにも早め早めの対策が必要です。
敏感肌用化粧水を正しく使って肌悩みを解消しよう
おすすめの敏感肌用化粧水や選び方、正しい使い方について紹介しました。敏感肌は、医学的には明確に定義されていませんが、一般的には、環境の変化や遺伝的な要因などによって、バリア機能が乱れている状態を指します。改善するためには、正しいスキンケアや生活習慣の見直しが必要になりますが、それに加えて自分の肌に合った化粧水を使うことも大切です。今回紹介した製品を参考に、ぜひ自分の肌に合った敏感肌用化粧水を見つけて、正しい利用方法で肌悩みを解消してみてください。