「ニキビケアできるクレンジングはどれが良いのだろう?」「気がつくとできているニキビを防ぎたい」など、ニキビケアで悩んでいる人はいませんか?ニキビ予防ができるクレンジングは商品数も多いため、どれが自分に合うのかと迷う人もいるでしょう。
この記事では、ニキビケアに合うおすすめのクレンジングや選び方、正しいクレンジング方法などについて紹介します。ニキビに合うクレンジングを探している人や、正しいニキビケア方法を知りたい人はぜひ参考にしてください。
ニキビの原因は?ニキビ肌にこそクレンジングが重要
ニキビは、10代の思春期から20代以上の大人まで、 男女問わず90%以上の人が経験 するほど身近な存在です。しかしニキビには、 尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう) という正式名称があり、皮膚の病気の1つと考えられています。ニキビができる主な原因として挙げられるのは、以下の3つです。
・毛穴の詰まり
・皮膚分泌の増加
・アクネ菌の増殖
これらに加えて偏った食事、ストレスや疲れによるホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケアなど、さまざまな要因が複雑に絡まり合ってニキビが発生します。
皮膚の毛穴には皮脂を分泌する働きをする 皮脂腺 がありますが、 皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れ などで角質が厚くなると、毛穴の出口が狭くなり詰まりやすくなります。皮脂が毛穴の外に出られずにたまった状態でメイク汚れや皮脂などが混ざり合い角栓ができると、毛穴が完全にふさがれてしまいます。皮脂が皮膚の外に出られなくなり、 毛穴が盛り上がった状態が白ニキビ です。
ニキビの内側は皮膚の常在菌である アクネ菌 にとって好都合な環境のため、ニキビの中で菌がどんどん増えると炎症が起こり赤ニキビに進行します。
しかし、ニキビができているときこそ、 クレンジングは重要 です。クレンジングを疎かにしてしまうと、毛穴にメイクや皮脂汚れが残り、さらに 毛穴を詰まらせる原因 となります。ぜひ、クレンジングにもこだわって、正しいニキビケアをしましょう。
毎日のクレンジングがニキビケアの第一歩
毎日のスキンケアは大切だと分かっていても、クレンジングを使用することでニキビが悪化しないか心配な人もいるのではないでしょうか。しかし、 クレンジング自体がニキビを増やすことはありません 。クレンジングをすることで、毛穴の皮脂やメイク汚れを洗い流して、 毛穴の詰まりの改善効果 が期待できます。
ただし、間違ったクレンジング方法や自分に合わないクレンジングを使用した場合には、 ニキビの悪化 につながる恐れがあります。クレンジングの際、やってはいけないクレンジング方法は以下のとおりです。
・皮脂を落とそうとゴシゴシ洗う
・メイクが落ちていないままクレンジングを終わらせる
・皮脂が気になって1日何度もクレンジングや洗顔を行う
・クレンジングの量が規定量以下で少ない
また、ニキビケアでは、 自分の肌質に合うクレンジングを選ぶこと も大切です。「クレンジングを変えたらニキビができにくくなった」という人もいるように、メイクの濃さや自分の肌質などに合ったクレンジングを選ぶことで、ニキビのできにくい肌へ導けます。
ニキビに効果的なクレンジングは5つのタイプ
ニキビに効果的なクレンジングのタイプは、主に5つです。自分に合うクレンジングはどのタイプかをチェックしましょう。
しっかりメイクも簡単に落とせるクレンジングオイル
クレンジングオイルはオイルを基本とした構成で、しっかりメイクや皮脂、毛穴の汚れまで素早く浮かせて除去できるクレンジングです。洗浄力が高いため 肌をこすらずメイクや毛穴汚れが簡単に落とせる ことがメリットですが、 洗浄力が高い分、肌への負担が大きい デメリットもあります。しかし、ニキビ肌にとって、摩擦刺激はニキビを悪化させることにつながります。その点オイルクレンジングなら、 簡単に落とせる分摩擦や肌に洗浄料をのせている時間も少ない ため、肌への負担が少ないともいえます。
クレンジングオイルはしっかりメイクの日はもちろん、皮脂の分泌が多くて肌がべたつくという人や、毛穴の詰まりや汚れをスッキリ落としたい人におすすめです。
しっかり落としながらかさつきもカバーするクレンジングバーム
クレンジングバームは主に半固形で、肌に乗せると 体温でオイル状に変化する のが特徴です。しっかりメイクや毛穴汚れを落としながらも、つっぱり感が少なくしっとりした洗い上がりが目指せます。マッサージをしながらクレンジングができることも人気の1つですが、 マッサージのしすぎによる摩擦 も起きやすいため、敏感肌の人は特に気をつけましょう。
クレンジングオイルに近い洗浄力の高さのため、しっかりメイクの日や、皮脂が気になるオイリー肌の人におすすめです。
肌の乾燥を防ぎながらやさしく落とすクレンジングミルク
クレンジングミルクは乳液状のテクスチャーで、 水分と油分のバランスが良く、マイルドな使い心地 が特徴です。 保湿成分が多く配合 されているものも多く、 乾燥肌や敏感肌の人も使いやすい クレンジングといえます。洗浄力は一般的に弱いため肌への負担も少ないのがメリットですが、その反面、 しっかりメイクは落としにくい デメリットもあります。
しっとりとした洗い上がりのため、つっぱり感や乾燥が気になる人やナチュラルメイクの日におすすめです。
肌が敏感なときも使いやすいクレンジングジェル
クレンジングジェルは ぷるんとしたみずみずしいテクスチャー で、 ジェルの厚みで摩擦を軽減できる メリットがあります。特にニキビには摩擦が大敵なため、肌が敏感になっているときは摩擦が起こりにくいジェルタイプを選ぶのも良いでしょう。クレンジングジェルには油性と水性の2種類あり、それぞれ特徴が異なります。
油性:洗浄力は高いため、オイリー肌やしっかりめのメイクの日におすすめ
ウォーターベース:洗浄力は弱く洗い上がりはサッパリ。ナチュラルメイクの日におすすめ。
ベタつきを抑えてスッキリ洗い上げるクレンジングリキッド
クレンジングリキッドは、 水分がベースになっている美容液のようなテクスチャー が特徴です。別名「水クレンジング」とも呼ばれていて、 洗い上がりはサッパリ しています。主にクレンジング後に洗い流すタイプと、コットンで拭き取るタイプの2種類に分かれています。コットンで拭き取るタイプは手軽さが人気ですが、 拭き取る際に摩擦が起きる可能性 があるため、肌が敏感になっているときには避けるのが無難でしょう。
比較的洗浄力が高いため、しっかりメイクの日やベタつきが苦手なオイリー肌、混合肌の人におすすめです。
ニキビ肌のクレンジング選びに大切なのは4つのポイント
ニキビを増やさないように予防するためには、クレンジング選びは重要です。以下では、クレンジングを選ぶ際に知っておきたい4つのポイントを解説します。
ポイント1:肌にやさしい成分を選ぶ
ニキビが気になるときは、 刺激が少なく肌にやさしい処方のクレンジング を選ぶのが大切です。具体的には、以下のような表記がある商品は肌への刺激が少ない特徴があります。
・アルコールフリー
・防腐剤無添加
・香料無添加
・合成界面活性剤無添加
そのほかアレルギー反応が出る人や敏感肌の人は、 合成香料や合成色素なども無添加 の商品を選ぶのがおすすめです。
ポイント2: 洗浄力と保湿のバランスも大切
クレンジングでは メイクや皮脂、汚れなどを素早く落とせる洗浄力が大切 ですが、保湿とのバランスも重要です。一般的なクレンジングの洗浄力の強さは、以下のとおりです。
種類
洗浄力の強さ
おすすめの肌質など
オイルやバーム
強い
オイリー肌、濃いメイク
リキッドやジェル
普通
混合肌、肌が敏感になっているとき
クリームやミルク
弱い
乾燥肌、大人ニキビ、ナチュラルメイク
皮脂の分泌が多いオイリー肌の人やしっかりメイクをした日は、 洗浄力が強く素早く短時間で落ちるオイルやバーム がおすすめです。その際乾燥やつっぱり感が気になるという人は、オイルクレンジングやバームに含まれている保湿成分にも注目してください。
クレンジングクリームやミルクは保湿成分が多く含まれている ことが多いため、乾燥が気になる人やナチュラルメイクの日におすすめです。クレンジングを複数常備しておき、メイクの濃さや季節などによって使い分けるのも良いでしょう。
ポイント3::毛穴ケア効果が期待できるものを選ぶ
毛穴ケア効果が期待できるクレンジングを選ぶことも大切 です。ニキビができる原因の1つに、過剰に分泌された皮脂や、うまく剥がれ落ちなかった古い角質が毛穴をふさいでしまうことが挙げられます。そのため、クレンジングで 毛穴に詰まった汚れをしっかりと落とせるもの を選ぶとよいでしょう。
毛穴ケアとして配合されている一般的な成分には、以下のようなものがあります。
・AHA(フルーツ酸)
・アミノ酸
・サリチル酸
・クレイ(泥)
・炭
・酵素
上記以外にも、毛穴ケアとして 角質や角栓にアプローチできる独自開発成分 を配合しているクレンジングもあります。クレンジング選びの際は、毛穴ケア成分が配合されているかチェックしてみてください。
ポイント4::ノンコメドジェニック処方かどうかもチェック
クレンジング選びでは、 ノンコメドジェニック処方 かどうかも確認しておきましょう。ノンコメドジェニックとは、ニキビが発生しにくいような処方であるかを確認する試験のことです。角栓のできやすさや、使用後のニキビ発生率などを皮膚科医が総合的に判断します。
ノンコメドジェニック処方のクレンジングには、ノンコメドジェニックテスト済みと表記されています。すべての人にニキビができないわけではありませんが、 ニキビができにくい処方という証明 となるため、商品選びの参考にするのがおすすめです。
ニキビ肌に朝クレンジングは必要?メリットとデメリットを紹介
クレンジングは1日のメイクを落とすために夜に行うイメージがありますが、実は朝行う 朝クレンジング は、ニキビ肌の人におすすめです。以下に、朝クレンジングを行うメリットとデメリットを紹介します。
ニキビ肌の人が朝クレンジングをするメリット
朝クレンジングには、以下のようなメリットがあります。
・毛穴の黒ずみを防ぐ
・朝のスキンケア効果を高める
・メイクのノリを良くする
朝起きたときの肌は、汗や皮脂、夜に塗ったスキンケアの油分などが残っていて 意外と汚れています 。油分を含んだ汚れは洗顔料でなかなか落としきれず、 ニキビや毛穴の詰まりの原因 になる可能性があるのです。朝クレンジングを行うことで、 不要な油分や汚れを落とし毛穴の黒ずみを防いだり 、 朝のスキンケア効果を高めメイクのノリも良く なります。
ニキビ肌の人が朝にクレンジングをするデメリット
メリットのある朝クレンジングですが、その一方で 肌を乾燥させてしまう可能性がデメリット です。特に乾燥肌や敏感肌の人は、肌トラブルの原因になることもあるためおすすめできません。朝クレンジングは、オイリー肌の人や朝起きたときの毛穴の汚れやニキビが気になる人におすすめです。
朝クレンジングでは、夜のクレンジングよりも手早く、より やさしくなじませるのがポイント です。小鼻の周りや額など、自分の肌状態に合わせて皮脂やテカリが気になる箇所のみ行うのも良いでしょう。
ニキビ肌におすすめの人気クレンジング10選
ここからは、ニキビ肌の人におすすめの人気クレンジングを10商品紹介していきます。クレンジング選びのポイントを参考にして、ぜひ自分に合うクレンジングを見つけてください。
ニキビに効果的な正しいクレンジング方法と気をつけたいポイント
ここではニキビに効果的な正しいクレンジング方法と、気をつけたい2つのポイントを紹介します。正しいクレンジング方法を知って、メイクや毛穴汚れを効果的に落としましょう。
ニキビに効果的な正しいクレンジング方法4ステップ
ニキビの原因の1つとなる毛穴の詰まりを防ぐためには、なるべく 肌に負担をかけず に、 しっかりメイクや汚れを落とす ことが大切です。以下で紹介する4ステップに沿って、クレンジングを進めていきましょう。
1.手をキレイに洗って水分を拭き取る
2.クレンジング剤を推奨量手に取り温める
3.顔全体に円を描くようにやさしく40~50秒なじませる
4.ぬるま湯でしっかり洗い流す
メイクが完全に落ちきっていないと残ったメイクが酸化して、 毛穴詰まりなどニキビの原因 になる可能性があります。特に、 W洗顔不要のクレンジング剤 を使用する場合は、メイクがしっかり落ちているかに加えて、すすぎは十分かも意識するのが大切です。
ニキビ肌のためのクレンジングで気をつけたい3つのポイント
ニキビ肌のクレンジング方法では、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
・クレンジングは十分な量を使用する
・ゴシゴシとこすらない
・すすぎを丁寧に行う
肌への摩擦を抑えてしっかりメイクを落とすには、 十分な量のクレンジング剤の使用 が大切です。クレンジング剤は摩擦を減らすための クッションの役割 もあるため、十分な量を使用して摩擦を減らしましょう。
ニキビ肌にはクレンジング後の洗顔と保湿も大切な工程
ニキビ肌にはクレンジングが大切ですが、ニキビができにくい肌に導くにはクレンジング後の洗顔と保湿も重要です。以下では、ニキビ肌に適した洗顔方法と保湿ケアのコツを紹介します。
ニキビ肌に適した洗顔方法3ステップ
1.洗顔料をよく泡立て弾力のある泡をつくる
2.Tゾーンや顎など皮脂の多いパーツから顔全体を包み込むように泡をなじませる
3.ぬるま湯で丁寧にすすぐ
ニキビ肌には、 夜と朝の1日2回の洗顔 がおすすめです。皮脂を落とそうとゴシゴシと強く洗ってしまいがちですが、 こすらず丁寧に洗う ことがニキビケアの基本といえます。洗顔料を泡立てるときには、泡立てネットを使うと簡単に弾力泡がつくれて便利です。そして、最後のすすぎでは 生え際などのフェイスライン に泡が残りやすいため、ニキビができやすい人は丁寧にすすぎましょう。
ニキビ肌に適した保湿ケアのコツ
肌の乾燥はニキビのできる原因 につながるため、ニキビ肌には 保湿ケア も大切です。ニキビ肌に適した保湿ケアのコツは2つあります。
・洗顔後すぐに保湿ケアを始める
・コットンは使わずに手でなじませる
洗顔後はすぐに肌の水分が蒸発しはじめて、 5分後には洗顔前よりも乾燥 しているといわれています。洗顔後は、なるべく早く化粧水などで保湿ケアをはじめましょう。ベタつきが苦手で化粧水だけで済ませてしまう人もいますが、水分を蒸発させないためにも最後に 乳液やクリーム で蓋をするのがおすすめです。
また、ニキビを刺激させないように、保湿ケアをする際は コットンを使わずに手でなじませる のが良いしょう。 パッティングも摩擦の原因 となるため、避けるのが無難です。
ニキビ肌の人がクレンジングをする際のよくある質問と回答
ここからは、ニキビ肌の人がクレンジングをする際のよくある質問と、その回答について紹介します。
ニキビ肌にはどのタイプのクレンジングが一番良いですか?
ニキビ肌のクレンジング選びで大切なことは、肌質やメイクの濃さなどによって 自分に合うクレンジング を選ぶことです。クレンジングは同じタイプであってもそれぞれ商品によって、配合されている成分が異なるため 配合成分を考慮 す ると良いでしょう。防腐剤無添加やアルコールフリーなど、肌に刺激が少ない無添加処方や、ノンコメドジェニックテスト済み などニキビに考慮された商品を選ぶのがおすすめです。
クレンジングオイルはニキビを悪化させることがありますか?
クレンジングオイルがニキビを悪化させるということはなく、クレンジングオイルを正しく使うことで、ニキビの原因となるメイク汚れや毛穴詰まりをしっかり除去することができます。特にしっかりメイクの日や皮脂の分泌が多い人は、 洗浄力が高いクレンジングオイル で素早く落とすのがおすすめです。商品選びで迷った際は、ノンコメドジェニックテスト済みと記載のあるものを選びましょう。
ニキビができたときでもクレンジングは必要ですか?
クレンジングを使用することで余分な皮脂や毛穴の汚れなども除去できるため、ニキビができたときでも、 メイクや日焼け止めを塗った場合にはクレンジングを使用 しましょう。春や夏など、皮脂が多く出やすい季節や皮脂の出やすい肌質の人は、メイクをしない日であってもクレンジングの使用をおすすめします。
クレンジング後にダブル洗顔は必要ですか?
クレンジングと洗顔料では、それぞれ役目が異なります。クレンジングはメイクなど油分の汚れを落とし、洗顔料はクレンジングで残った成分や汗などの汚れなどを洗い流す役目があります。ニキビ肌にとってクレンジング剤が肌に残ったままの状態は、 ニキビ増加や悪化の原因 につながります。肌を清潔に保つためには クレンジングと洗顔どちらも大切 なため、クレンジング後の洗顔は行うようにしましょう。
あなたに合うクレンジングを正しく使いニキビに悩まない健やかな肌を目指そう
この記事では、ニキビ肌におすすめのクレンジングや選び方、正しいクレンジング方法などについて紹介してきました。ニキビ肌に合ったクレンジング選びは、肌トラブルを防ぎ清潔で健やかな肌を維持するために欠かせないステップです。クレンジングはスキンケアの中でも重要な工程であり、自分の肌に合ったクレンジングを選ぶことで、 ニキビなどの肌トラブルを減らせます 。
あなたの肌に合ったクレンジングを取り入れ、ニキビに悩まない健やかな肌を目指しましょう。