「たくさんの葉酸が販売されていてどれを選んで良いか分からない」「葉酸サプリは飲まない方が良いと聞いたことがある」など、葉酸サプリに疑問や不安をもっていませんか?葉酸は妊活期から出産後の授乳期まで長期にわたって母体と胎児の健康維持に欠かせない栄養素です。
この記事では、人気がありおすすめできる葉酸サプリを厳選して10個紹介するほか、葉酸の効果や葉酸サプリの上手な選び方も解説していきます。葉酸サプリ選びで迷っている人や、不安のある人はぜひ最後までご覧ください。
目次
妊活期から妊娠期まで必須!手軽な葉酸サプリがおすすめ
妊娠中の女性はもちろんのこと、妊娠を計画している女性にとっても葉酸は欠かせない栄養素です。特に妊娠初期と呼ばれている妊娠4~12週は、胎児の脳や脊髄などの神経管がつくられる重要な時期にあたります。この時期に毎日葉酸を必要量摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを下げられます。
厚生労働省からの発表でも、妊娠の1ヶ月以上前から葉酸を継続的に毎日摂取することが推奨されています。
女性の時期別摂取推奨量や、葉酸が必要な理由は以下のとおりです。
葉酸摂取推奨量 | 上限量 | 葉酸が必要な理由 | |
非妊娠時 | 食事から240㎍ | 900㎍ (18~29歳) 1,000㎍ (30~64歳) |
細胞の生成を助ける |
妊活期 | 食事から240㎍ サプリメントなどから400㎍ (合計640㎍) |
900㎍ (18~29歳) 1,000㎍ (30~64歳) |
胎児の神経管閉鎖障害リスク低下のため |
妊娠初期 | 食事から240㎍ サプリメントなどから400㎍ (合計640㎍) |
900㎍ (18~29歳) 1,000㎍ (30~64歳) |
胎児の神経管閉鎖障害リスク低下のため |
妊娠中期~後期 | 食事から480㎍ | 900㎍ (18~29歳) 1,000㎍ (30~64歳) |
妊娠中の女性の貧血予防 |
授乳期 | 食事から340㎍ | 900㎍ (18~29歳) 1,000㎍ (30~64歳) |
産後の疲労回復、母乳の質向上 |
葉酸は日常的に摂取したい栄養素であり、非妊娠時でも1日240㎍を食事から摂取することが良いとされています。妊娠を計画中や妊娠初期においては胎児の神経管閉鎖障害リスク低減のため、厚生労働省は食事からの240㎍に加えて、葉酸サプリなどの栄養補助食品から葉酸400㎍を摂取することが推奨されています。
なぜ食事に加えて葉酸サプリからの摂取が推奨されているのかというと、食品で摂る葉酸とサプリメントで摂る葉酸には生体利用率の違いがあるからです。
食品に含まれている葉酸 | 葉酸サプリメント | |
葉酸の種類 | ポリグルタミン酸型葉酸 | モノグルタミン酸型葉酸 |
生体利用率 | 約50% | 約85% |
品質の特徴 | 食材の収穫状況などにより品質や含まれる葉酸量にはバラつきがある | 品質や含まれる葉酸量は一定に保たれている |
自然食品に含まれている葉酸はポリグルタミン酸型葉酸と呼ばれ、消化吸収されて栄養素として有効に使われるのは全体の50%とされています。一方葉酸サプリに含まれている葉酸はモノグルタミン酸型葉酸と呼ばれ、有効活用されるのは全体の85%と食品に含まれている葉酸と比べて生体利用率が高い特徴があります。
妊活中や妊娠初期の葉酸必要量400㎍を毎日食品だけで摂取しようと思ったら、生体利用率が約50%のため、計算上800㎍が必要になります。葉酸800㎍は、ゆでたブロッコリー3.5株分やほうれん草2.5束分に相当します。
現実的にこれだけの葉酸量を毎日食品だけで摂るのはとても難しいため、手軽に必要量が摂れる葉酸サプリが推奨されています。葉酸サプリは、食事だけでは不足しがちな葉酸を補うために重要な役割を果たしています。
葉酸サプリは飲まない方が良い?葉酸不足で起こるリスクとは
インターネットで葉酸サプリについて調べていると、「葉酸サプリは飲むべき」という情報が多い中で「葉酸サプリは飲まない方が良い」という意見も目にすることがあります。しかし葉酸が不足すると、貧血や動脈硬化などさまざまなリスクが生じる可能性があります。その中でも特に神経管閉鎖障害は、葉酸不足が主な要因のリスクとして知られています。
神経管閉鎖障害とは、胎児の発育過程で脳や脊髄を形成する神経管が正常につくられないことで起こる先天性の障害です。神経管閉鎖障害には主に以下の3種類がありますが、脳や脊髄の異常により起こる二分脊椎は、神経管閉鎖障害の中でも最も多く発症しています。
・二分脊椎(にぶんせきつい)
・無脳症
・脳瘤(のうりゅう)
神経管閉鎖障害の原因は薬の服薬や糖尿病などいくつかありますが、大きな要因の一つとして葉酸不足が挙げられます。
葉酸は胎児のために欠かせない栄養素である
ビタミンB群である葉酸は、ビタミンB6やビタミンB12とともに細胞分裂や成長を促す効果が期待できます。そのため、葉酸は胎児の発育に欠かせない栄養素です。正常な神経系の発達など、胎児の発育をサポートしてくれます。特に胎児の神経管の成長が急速に進む妊娠初期には、葉酸不足にならないように意識することが大切です。
葉酸サプリで期待できる3つの効果
葉酸は妊活中や妊娠中の女性だけでなく、幅広い年齢の男女において重要な栄養素の一つです。食品から多くの葉酸を摂取するのは難しいため、サプリメントを活用することで葉酸を効率的に摂取できます。以下では葉酸サプリの期待できる効果について、代表的なものを3つ紹介します。
葉酸はママの貧血予防に役立つ
葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれるほど、貧血予防に効果が期待できる栄養素です。葉酸にはビタミンBと共に赤血球の生成を助ける働きがあります。一般的な貧血の原因は鉄分不足であることがほとんどのため、葉酸の摂取は妊娠中のママの貧血予防に役立ちます。
妊娠中の胎児の神経管閉鎖障害の予防に役立つ
前述のとおり、受胎前後や妊娠初期に葉酸を摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが低減するという報告があります。神経管閉鎖障害を予防するために特に葉酸が重要となる時期は妊娠初期といわれていますが、葉酸の働きが有効になるまでには時間を要するといわれています。そのため、妊娠を計画し始めたときからすぐに葉酸を摂取するようにしましょう。
脳卒中や心筋梗塞を予防できる可能性がある
葉酸には、赤血球の生成促進や胎児の神経管閉鎖障害の発症リスク低下のほかに、脳卒中や心筋梗塞を予防する効果が期待できます。厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準にも、脳卒中の発症率や心筋梗塞の死亡率が積極的な葉酸摂取によって有用である可能性が高い旨が記されています。ただし、まだ研究段階のため今後に期待したいところです。
毎日手軽に葉酸を摂取するならサプリメントがおすすめ
葉酸は水溶性のビタミンで、ビタミンB群の一種で食品にも含まれている栄養素です。漢字に「葉」が付くため葉物野菜に含まれているイメージがありますが、レバーや野菜など以下のような食品に多く含まれています。
レバーや鶏もも肉などの肉類 | うにやいくらなどの魚介類 | ほうれん草やブロッコリーなどの野菜類 | わかめや焼きのりなどの藻類 |
納豆や豆腐などの豆類 | マンゴーやいちごなどの果物類 | チーズやヨーグルトなどの乳製品 | 卵類 |
食品に含まれているポリグルタミン酸型葉酸は熱や光に弱く、水に溶けやすい性質があります。野菜を水洗いしたり炒めたりなどの調理過程で葉酸が分解されてしまい、効力を失いやすいのが欠点といえるでしょう。食事や調理の際は、なるべく多く葉酸が摂取できるように以下の点を意識してみてください。
・なるべく生のまま摂取する
・ゆでる時間を極力短くする
・電子レンジで短時間だけ加熱する
葉酸を確実に摂取するためには、食事からの葉酸摂取に加えて葉酸サプリから摂取することも大切です。葉酸サプリなら必要量をしっかりと手軽に摂れるメリットがあります。食品から摂取するよりも体内への吸収率が高く、水と一緒に飲むだけなので毎日無理なく続けられるのもメリットです。
葉酸サプリを選ぶときに知っておきたい5つのポイント
近年葉酸サプリの商品数が増えて、品質や価格などもさまざまです。妊活前から飲み始めて出産後の授乳期までの間飲み続けることを考えると、安全性に配慮された良質な品質かつ続けやすい葉酸サプリを選ぶのが大切です。葉酸サプリを選ぶ時には、ぜひ以下の5つのポイントをおさえておきましょう。
葉酸の含有量で選ぶ
葉酸サプリを選ぶときにまず大切になるのが、葉酸の含有量です。厚生労働省は妊活中・妊娠中の女性に対して、食事から1日240㎍と葉酸サプリから400㎍摂取することを推奨しています。そのため、1日あたり400㎍以上が摂取できるかどうかを確認しておきましょう。
形状や飲みやすさで選ぶ
葉酸サプリは妊活中から長い期間継続して摂取することになるため、飲みやすい形状や大きさかどうかも大切です。特に妊娠初期はつわりで味やニオイに敏感になりやすい時期のため、葉酸サプリを飲み込むのが辛いと感じる場合もあります。そのため、ニオイなどの飲みやすさにも配慮された葉酸サプリを選ぶと良いでしょう。
葉酸以外に含まれている栄養素をチェック
葉酸は、単独で摂取するよりもビタミンCやビタミンB類、亜鉛などと一緒に摂取した方が体内で上手く働くといわれています。また妊娠中は、葉酸以外にも鉄分やカルシウムなど積極的に摂取したい栄養素があります。妊娠中に不足しがちな栄養素をバランス良く摂取するためも、葉酸以外に含まれている栄養素が充実しているかどうかも確認しておくと良いでしょう。
コストパフォーマンスが高いかどうかをチェック
長期間摂取することを考えたとき、飲みやすさに加えてチェックしておきたいのがコストパフォーマンスが高いかどうかです。葉酸サプリの中には、1袋あたりの価格が安くても1日あたりで計算すると割高になってしまう商品もあります。そのため価格の安さだけで判断せずに、1袋で何日分入っているかや、長期的に摂取した場合に割高になっていないかも確認しておくのがおすすめです。
長い目で見ると続けやすい定期便がおすすめ
葉酸サプリには、定期便が利用できる商品も多くあります。定期購入をすることで割引き価格で購入できたり特典があったりするのが特徴です。妊活をはじめてから産後の授乳期にかけて葉酸サプリを継続することを考えると、お得な定期便はおすすめです。定期便のメリットは、以下のとおりです。
・割引価格でお得に購入できるためコストパフォーマンスが高い
・決まったスケジュールで葉酸が届くため買い忘れの心配がない
・体調不良の場合でも葉酸を店舗に買いにいく必要がない
・サポート体制が整っているメーカーが多い
葉酸は、妊娠前から出産後の授乳期まで長い期間で必要となる栄養素の一つです。定期便ならうっかり買い忘れて葉酸のストックがなくなってしまったということもなく、妊娠中に葉酸を買いに行くのが難しいときでもいつでも手元に届きます。葉酸は長期間摂取するため、割引価格でお得に買えて続けやすい定期便はおすすめです。
人気の葉酸サプリおすすめ10選
ここからは、葉酸選びのポイントを踏まえたおすすめ葉酸サプリを紹介します。ぜひ、自分に合った続けやすい葉酸を選ぶ際の参考にしてください。